Windows 10 21H2への機能更新がダウンロードや「準備中」で止まる・進まないときの対処法
MicrosoftはWindows 10バージョン21H2(2021年11月の更新プログラム)の自動配信を開始しました。多くのデバイスはWindows Update経由で自動的にアップグレードされます。同社によると、21H2はマイナーな機能更新であり、Windows 10バージョン2004および20H2を実行しているPCには有効化パッケージとして配信されるため、比較的短時間でインストールできます。一方、1909や1903など古いバージョンを実行しているデバイスの場合はフルパッケージとなるため、ダウンロードとインストールに時間がかかります。
アップグレード作業自体は概ねスムーズですが、一部のユーザーからはWindows 10 21H2のダウンロードが途中で止まる、あるいは「インストールの準備中」表示から先へ進まないといった不具合が報告されています。
更新が止まる主な原因と事前確認事項
インストールが停止・フリーズ・失敗する原因はいくつか考えられます。破損したシステムファイル、セキュリティソフトの干渉、ディスク容量不足、破損した更新キャッシュ、保留中の更新プログラム、不安定なインターネット接続などが代表的です。Windows 10 21H2へのアップグレード中に処理が止まってしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。
まず、解決策を試す前に次の点を確認しておきましょう。
- アップグレードのダウンロードとインストールに必要な空きディスク容量を確保する(32ビット版・64ビット版ともに32GB以上の空き容量を推奨)
- ウイルス対策ソフトを最新の状態に更新し、フルシステムスキャンを実行してウイルスやマルウェアが原因でないか確認する。そのうえで、セキュリティソフトを一時的に無効化してからアップグレードを試すのも有効です。
- プリンター、USBメモリなどのUSB機器が接続されている場合は、取り外してから試す。
- インターネット接続が安定しており、ダウンロード中に切断されないことを確認する。
- クリーンブート状態でWindowsを起動し、更新プログラムをチェックする。サードパーティ製サービスの競合が原因の場合、これで問題が解消することがあります。
対処法1:Windows Updateトラブルシューティングツールを実行する
Windows Update関連の問題の多くは、Microsoft公式の「Windows Updateトラブルシューティングツール」で検出・修復できます。このツールは、0x80073712、0x800705B4、0x80004005、0x8024402F、0x80070002、0x80070643、0x80070003、0x8024200B、0x80070422、0x80070020などの一般的なエラーコードにも対応しています。他の対処法を試す前に、まずこのツールを実行してWindows自身に問題を修復させることをおすすめします。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を開きます。
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
- ツールがWindows Updateのインストールを妨げている問題をスキャンし、自動的に修復を試みます。
- トラブルシューティング完了後、PCを再起動します。
- 再び「設定」→「更新とセキュリティ」→「更新プログラムのチェック」から更新を確認します。
対処法2:更新コンポーネントをリセットする
トラブルシューティングツールで問題が解決しない場合は、更新コンポーネントのクリアを試しましょう。これは、更新のインストール失敗やアップグレード中のフリーズ、さまざまなエラーに対して最も効果的な解決策の一つです。
注意:更新プログラムはSoftwareDistributionフォルダとCatroot2フォルダに保存されます。何らかの理由でこれらのフォルダ内のファイルが破損・欠落すると、更新のインストールやアップグレードが止まったり、さまざまなエラーコードで失敗したりすることがあります。
まず、Windows Update関連のサービスを停止します。
- Windowsキー + Rキーを押し、「services.msc」と入力してEnterキーを押します。
- サービス一覧を下にスクロールし、「Windows Update」サービスを見つけて右クリックし、「停止」を選択します。
- 続いて「BITS(Background Intelligent Transfer Service)」を探して右クリックし、「停止」を選択します。
次に、以下の手順でWindows Updateのキャッシュを削除します。
- Windowsキー + Eキーでエクスプローラーを開き、「C:\Windows\SoftwareDistribution\Download」フォルダへ移動します。
- Downloadフォルダ内のすべてのファイルとフォルダを削除します(Downloadフォルダ自体は削除しないでください)。Ctrl + Aキーですべて選択し、Deleteキーを押せば一括で削除できます。
- これらのファイルは更新キャッシュなので削除しても問題ありません。次回更新プログラムをチェックする際に、Microsoftサーバーから新しいコピーが自動的にダウンロードされます。
キャッシュを削除したら、サービス画面を再度開き、先ほど停止したサービスを右クリックして「開始」を選択し、Windows UpdateサービスとBITSを再起動します。
その後、改めて更新プログラムをチェックしてください。今度は正常にアップグレードできるはずです。
対処法3:DISMコマンドとSFCでシステムファイルを修復する
システムファイルやOSイメージの破損も、新バージョンへのアップグレード時にさまざまな問題を引き起こす原因となります。更新コンポーネントをリセットしてもアップグレードが止まる場合は、コマンドプロンプトからシステムファイルチェッカー(SFC)と展開イメージのサービスと管理(DISM)ツールを組み合わせて実行し、破損したシステムファイルを修復しましょう。
DISMでイメージファイルを修復する手順:
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」と入力してEnterキーを押します。
- DISMがWindows Updateサーバーに接続し、ローカルのWindows 10イメージ内の破損ファイルを検出して置き換えます。
SFC(システムファイルチェッカー)を実行する手順:
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
- 「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押します。
- デバイス全体をスキャンし、ローカルイメージ内の正常なファイルを使って破損したシステムファイルを修復し、Windows 10の健全性を回復します。
スキャンが100%完了するまで待ちましょう。
それでもWindows 10 21H2への機能更新がダウンロード中に止まる場合は、メディア作成ツール(Media Creation Tool)を使用して2021年11月の更新プログラムへ手動アップグレードする方法を試してください。
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