Windows 10で「コンピューターのメモリが不足しています」エラーを解決する方法
ウェブブラウジングをしながら音楽を聴き、Excelの表作業を進めていたところ、突然「コンピューターのメモリが不足しています」というポップアップが表示された——そんな経験はありませんか?なぜこのようなことが起こるのか、そしてWindows 10でこのエラーをどう解決すればよいのか、詳しく解説します。

「メモリ」はディスク容量ではない
ここでいう「メモリ」はハードディスクの空き容量のことではありません。RAM(ランダムアクセスメモリ)を指します。RAMとは、コンピューターの高速な作業用メモリであり、OSやアプリ、データを永久に保存するハードディスクとは別の、物理的なマイクロチップとして存在します。
つまり、この問題を解決するには、コンピューターの作業用メモリを解放する必要があります。ただし、ディスク容量が逼迫している場合は、そちらも併せて空けておくと安心です。

不要なプログラム(やブラウザのタブ)を閉じる
最も基本的な対処法は、不要なプログラムを閉じることです。通常はウィンドウ右上の「×」ボタンをクリックするだけでOKです。プログラムが応答しなくなっている場合は、強制的に終了させましょう。
- 以下のいずれかの方法でタスクマネージャーを開きます。
- Ctrl + Alt + Delを押して「タスクマネージャー」を選択
- スタートボタンを右クリックして「タスクマネージャー」を選択
- Ctrl + Shift + Escを押す
- 「メモリ」の見出しをクリックし、RAM使用量の多い順にアプリを並べ替えます。

- 重要な作業中のアプリを閉じる前に、必ず作業内容を保存してください。
- メモリを大量に消費しているアプリを右クリックし、「タスクの終了」を選択します。

- Webブラウザ(特にChrome!)がメモリを大量消費している場合は、ブラウザ全体を閉じるのではなく、一部のタブを閉じてみてください。Chromeのメモリ使用量を抑える方法についての記事も参考になります。
- 問題のアプリを閉じたら、再び起動してみてください。再起動後はメモリ使用量が減っている場合があります。
アプリを閉じても解決しないメモリ管理の不具合もあります。その場合は、パソコンを再起動するだけで改善することがあります。
ページファイルの状態を確認する
RAMはハードディスクの空き容量とは異なりますが、WindowsはRAMがいっぱいになった際、ハードディスクの一部を「ページファイル」と呼ばれる退避領域として使用します。
メモリ不足の警告が表示されるということは、このセーフティネットまでもが完全にいっぱいになっていることを意味します。上記の対策で解決しない場合は、ページファイルの設定を見直す価値があります。

もう一つの選択肢が「ディスククリーンアップ」です。Windowsには、満杯になりがちなハードディスクを手軽に整理できる便利なユーティリティが標準搭載されています。ディスク容量不足でページファイルが圧迫されている場合は、以下の手順を試してみましょう。
- エクスプローラーを開きます。
- 容量がいっぱいのドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 「全般」タブで「ディスククリーンアップ」を選択します。
- 自動的に削除したいファイルの種類にチェックを入れます。

- 「システムファイルのクリーンアップ」を選択します。

クリーンアップが完了したら、ディスクのプロパティウィンドウを閉じて構いません。
マルウェアの有無を確認する
「コンピューターのメモリが不足しています」という警告メッセージの原因が、マルウェア(ウイルスやスパイウェア)である可能性もわずかにあります。

マルウェアの検出と除去には専用ソフトが必要です。Windows 10には「Windows Defender」という標準アプリが搭載されており、ほとんどのユーザーにとって十分な保護機能を提供します。より詳しく知りたい方は、「Windows 10でマルウェアをスキャンする方法」や「頑固なマルウェアを除去する方法」の記事も参考にしてください。
最小システム要件を確認し、(場合によっては)RAMを増設する
特定のアプリケーションでメモリ不足の警告が表示される場合は、そのソフトウェアが要求するWindows 10の最小RAM要件を、使用中のシステムが満たしているかどうかを確認しましょう。
特定のアプリにRAMを多く割り当てる
RAM全体が不足しているわけではないのに、一部のアプリケーションが必要なRAMを確保できていないことがあります。Windowsは通常、RAMの優先順位付けをうまく行っていますが、必要に応じて手動で変更することも可能です。「Windowsで特定のアプリにより多くのRAMを割り当てる方法」で、その手順と注意点を確認してみてください。
アプリの設定や作業内容を調整する
多くのプログラムは、設定を変更することでRAMの使用量を抑えられます。たとえば、Adobe Premiere Proでは使用可能なメモリの最大値を調整できます。これにより、他のアプリ用にメモリを解放できます。

また、アプリが扱うデータのサイズを小さくすることで、必要なRAMの量を減らすこともできます。たとえば、編集中の画像や動画の解像度を下げるといった方法があります。
「コンピューターのメモリが不足しています」エラーの解決まとめ
Windows 10の最新のメモリ管理の仕組みでは、パソコンが何もしていないように見えても、利用可能なRAMの大部分が使用されているのが普通です。Windowsは、ユーザーが次に起動しそうなアプリケーションを予測し、そのデータをあらかじめRAMに読み込んでいます。これにより、パソコン全体の動作が速く、レスポンスが良いと感じられるようになっています。
RAM使用量が多いこと自体は問題ではありません。本当にRAMが枯渇し、アクティブなプログラムのデータがページファイルに退避せざるを得なくなったときにのみ問題になります。その状態に達しておらず、上記の対処法でも改善しない限り、心配する必要はありません。
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