Windows 10/11のメモリ管理エラー(MEMORY MANAGEMENT)の原因と9つの対処法を徹底解説
Windows 10/11は非常に安定したOSですが、ブルースクリーン(BSOD)エラーがゼロというわけではありません。中でも頻繁に報告されているのが「MEMORY MANAGEMENT(メモリ管理)」エラーです。この記事では、メモリ管理エラーの仕組みから具体的な解決策まで、順を追ってわかりやすく解説します。
メモリ管理とは?基本をおさらい
メモリ管理とは、デバイスのメモリとプロセスを管理する仕組みのことです。技術的な観点で言うと、Windows上の各プロセスにはそれぞれ専用の仮想アドレス空間が割り当てられ、最大4GBまでのメモリを使用できます。プロセス内のすべてのスレッドはこの仮想アドレス空間にアクセスできますが、他のプロセスが保有するメモリにはアクセスできません。
もう少し噛み砕いて説明すると、メモリ管理とはコンピュータ内のメモリ使用量を管理・割り当てる処理のことです。デバイス上のすべてのメモリを常時監視し、メモリが満杯かどうか、使用中かどうかを確認します。さらに、どのプロセスにどれだけのメモリを、いつ割り当てるかを判断する役割も担っています。また、プログラムの使用終了後にはメモリを解放し、他のプログラムが利用できるようにマークするのもメモリ管理の仕事です。
ワンポイント:システム不具合や動作の遅さの原因となる誤った設定、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威などは、PC最適化ツールを使って一括で取り除くことも可能です。
Windows環境の他のプロセスと同様に、このメモリ管理自体もクラッシュすることがあります。その際に表示されるのが「MEMORY MANAGEMENT」エラーです。では、何が原因でこのエラーは発生するのでしょうか。
Windowsのメモリ管理エラーとは?
名前は複雑に聞こえますが、メモリ管理エラーの意味は非常にシンプルです。「システムメモリに問題が発生している」ことを知らせるエラーであり、原因は大きく以下の4つに分類できます。
- 古いソフトウェアやドライバーの存在
- ハードウェアの故障
- 破損したシステムファイル
- マルウェアへの感染
メモリ管理エラーの対処法9選
原因が把握できたところで、次は解決策を見ていきましょう。作業を始める前に、まずはPCを再起動してください。再起動だけで問題が解消するケースもあります。それでも改善しない場合は、以下の対処法を上から順番に試してみてください。すべてを実行する必要はなく、効果が得られる方法が見つかった時点で完了です。
対処法1:セーフモードでWindowsを起動する
最初に試したいのは、Windows 10/11をセーフモードで起動する方法です。セーフモードではWindowsが最小限のドライバーのみで動作し、重要度の低いプロセスは停止されます。この状態で起動できれば、エラーがハードウェア起因なのかソフトウェア起因なのかを切り分けやすくなります。
- Windows + Rキーを押してファイル名を指定して実行を開きます。
- テキストボックスにmsconfigと入力し、Enterキーを押します。
- ブートタブを開き、セーフブートにチェックを入れます。
- ブートオプションから最小を選択します。
- 設定を保存してPCを再起動すると、Windowsがセーフモードで立ち上がります。
対処法2:Windowsメモリ診断ツールを使う
メモリ管理エラーはシステムメモリに関係するため、Windows標準搭載の「Windowsメモリ診断」ツールを試す価値があります。このユーティリティを使えば、システムメモリを手軽にスキャンし、明らかな異常の有無と修正案を確認できます。
- Windows + Rキーを押してファイル名を指定して実行を開きます。
- テキストボックスにMdSchedと入力してOKをクリックすると、Windowsメモリ診断ツールが起動します。
- 「今すぐ再起動し、問題を検出する(推奨)」を選択します。
- 選択内容に応じて、ツールは即座に、または次回の再起動時に実行されます。検査中は中断しないように注意してください。
- テスト完了後は、イベントビューアーでログを確認しましょう。スタートボタンを右クリックしてイベントビューアーを選択し、イベントビューアー(ローカル)>Windowsログ>システムの順に移動します。検索からMemoryDiagnosticを入力してレポートを探します。多くの場合、最初の検索結果がテストの最終結果です。エラーが検出された場合は全般タブに詳細が表示されます。エラーが見つかり、それでもBSODが続く場合は、次の対処法に進みましょう。
対処法3:保留中のWindowsアップデートやドライバーをインストールする
前述のとおり、古いWindowsやドライバーはメモリ管理エラーの引き金になります。最新のパッチやアップデートを適用することで、こうした不具合は解消できる可能性があります。
Windows 10/11を最新の状態に更新する手順は以下のとおりです。
- スタートボタンを右クリックして設定を開きます。
- 更新とセキュリティに移動します。
- アップデートが利用可能な場合はダウンロードを選択します。
ドライバーを更新する場合は、次の手順に従います。
- Cortanaなどの検索ボックスにdevice manager(デバイスマネージャー)と入力し、該当する検索結果をクリックします。
- デバイスの一覧からカテゴリを選択し、更新したい項目を右クリックします。
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択します。
- ドライバーの更新を実行します。
- Windowsが新しいドライバーを見つけられない場合は、デバイスメーカーの公式サイトから手動でダウンロードし、指示に従ってインストールしてください。
なお、手動でのドライバー更新には互換性のリスクが伴います。そのため、サードパーティ製のドライバー更新ツールの利用をおすすめします。たとえばAuslogics Driver Updaterなら、ワンクリックですべてのドライバーを最新化でき、ハードウェアエラーの予防にもつながります。
対処法4:破損したシステムファイルをスキャンする
OSとドライバーが最新であることを確認できたら、破損したシステムファイルがメモリ管理に干渉している可能性が疑われます。コマンドプロンプトまたはPowerShellからSFCコマンドを実行して、システムファイルをチェックしましょう。
- スタートボタンを右クリックします。
- PowerShell(管理者)を選択します。
- 表示されたウィンドウにsfc /scannowと入力し、Enterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ちます。PCのメモリ使用量によっては数分以上かかることもあります。エラーが検出されれば、自動的に修復されます。
問題が見つからなかった場合は、システムドライブにファイルシステムエラーがないかも確認しておきましょう。ここではチェックディスクユーティリティが役立ちます。
- スタートボタンを右クリックし、PowerShell(管理者)を選択します。
- コマンドラインにchkdsk /rと入力してEnterキーを押します。
- 次回の再起動時にチェックを実行するか尋ねられるので、キーボードのYキーで同意します。
- PCを再起動します。
- 再起動後すぐにハードディスクのスキャンが始まり、問題は自動的に修復されます。
対処法5:最近インストールしたソフトウェアやハードウェアを確認する
最近、新しいソフトウェアやハードウェアを導入していませんか。もし心当たりがあるなら、システム内で非互換性の問題が起きている可能性があります。新しく追加したハードウェアやソフトウェアが既存のプログラムと競合し、エラーを引き起こしているケースです。
この場合は、該当プログラムをアンインストールしてみてください。
- 検索ボックスにcontrol panel(コントロールパネル)と入力し、該当する結果をクリックします。
- プログラムに移動し、プログラムと機能を選択します。
- 削除したいプログラムを右クリックし、アンインストールボタンをクリックします。
- 画面の指示に従ってアンインストールを完了させます。
- アンインストール後、エラーメッセージがまだ表示されるかどうかを確認します。
対処法6:マルウェアやウイルス感染をスキャンする
まれなケースではありますが、メモリ管理エラーの原因がマルウェアやウイルス感染であることもあります。まだウイルススキャンを実行していないのであれば、この機会に試してみてください。
マルウェアやウイルスの検査には、サードパーティ製のアンチマルウェアソフトが便利です。お好みのウイルス対策ソフトを起動してスキャンを開始し、検出された脅威についてはソフトの推奨に従って除去してください。
サードパーティ製のウイルス対策ソフトを導入していない場合は、Windows Defenderを代わりに使えます。
- スキャンしたいフォルダーやファイルを右クリックします。
- Microsoft Defenderでスキャンするを選択します。
- スキャン完了後、スキャンオプションページに結果が表示されるので、推奨される対処を適用します。
今後もPCを脅威から守り続けるために、スキャン後もMicrosoft Defenderウイルス対策をバックグラウンドで稼働させておきましょう。設定手順は以下のとおりです。
- スタートから設定を開きます。
- 更新とセキュリティに移動し、Windowsセキュリティをクリックします。
- ウイルスと脅威の防止を選択し、設定の管理をクリックします。
- リアルタイム保護の横にあるスイッチをオンにします。
対処法7:ハードウェア部品を交換する
メモリ管理エラーの原因が特定のハードウェア部品にある場合、その部品を交換すれば問題は解決します。たとえばRAMに不具合があると考えられるなら、RAMの交換を検討しましょう。
デバイスがまだ保証期間内であれば話は簡単です。正規の修理店に持ち込んで点検してもらえば、故障したハードウェアが原因と判明した場合、無償で交換してもらえます。
一方、保証期間が過ぎている場合は自己負担が必要です。費用は、どの部品に問題があるかによって変わります。
対処法8:Windows 10/11をリセットする
PCのシステムが破損していることが原因で、メモリ管理エラーが発生することもあります。この場合、Windowsをリセットして問題が存在しなかった頃の状態に戻すことで修復を図れます。
ただし、リセットを行うとデバイスにインストール済みのサードパーティ製ソフトウェアが削除される可能性があるため、あくまで最終手段としてください。
- スタートボタンを右クリックして設定を開きます。
- 更新とセキュリティに移動し、回復を選択します。
- はじめるボタンをクリックしてリセットを開始します。
- 個人用ファイルを保持する(デスクトップのファイルやドキュメントを残す)か、すべて削除する(Windowsを完全に初期化する)かを選択します。
- 処理が完了するのを待ち、エラーがまだ発生するかどうかを確認します。
対処法9:専門家に相談する
上記の方法をすべて試しても解決しない場合は、Microsoftの専門家にサポートを依頼しましょう。最寄りの正規サービスセンターに持ち込むか、Microsoft公式サポートページからオンラインで問い合わせることができます。
公式サポートページでは、Microsoft 365、Office、Outlook、Microsoft Teams、OneNote、OneDrive、Microsoft Edgeなど、あらゆるMicrosoft製品のヘルプガイドにアクセスできます。他のMicrosoft製品に関するトラブルを抱えている場合にも、頼れる窓口です。
まとめ
メモリ管理エラーのようなBSODエラーは発生頻度こそ高くありませんが、表示されたときに慌てる必要はありません。本記事で紹介した対処法を順番に試せば、必ず解決への道が見つかるはずです。
メモリ管理エラーは、RAMに何らかの問題が潜んでいるサインであることが多いのも特徴です。まずはセーフモードで起動し、効果がなければWindowsメモリ診断ツールの実行、マルウェアスキャン、不具合のあるハードウェアの交換、Windows 10/11のリセットといった流れで対応していきましょう。
自分だけで解決するのが難しいと感じたら、専門資格を持つWindows技術者やMicrosoft公式サポートチームに相談するのも賢明な選択です。あなたの状況に合わせた最適なソリューションを提案してもらえるでしょう。
これまでに他のメモリ関連のエラーに遭遇したことはありますか。どのように解決したのか、ぜひコメント欄で教えてください。
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