Excelの循環参照を解消する2つの簡単な方法
循環参照とは?基本概要
Excelでセルに入力した数式が、そのセル自身を直接または間接的に参照してしまう状態を「循環参照(Circular Reference)」と呼びます。

上の画像では、セルD5に自分自身を参照する数式が入力されています。このような数式を入力すると、Excelは循環参照を検出し、次のような警告メッセージを表示します。

Excelで循環参照を削除する2つの方法
この記事では、新型コロナウイルスの累計死亡者数をまとめたサンプルデータを使用して、循環参照を解消する手順をわかりやすく解説します。

方法1:数式の検証機能を使って循環参照を特定・解消する
Excelには数式の参照関係を視覚的に確認できる「数式の検証」機能が搭載されています。これを活用すれば、循環参照の原因となっているセルを素早く見つけられます。
1-1. 参照元のトレース
手順:
- 任意のセルを選択します。ここでは例としてD7を選択します。
- リボンの「数式」▶「数式の検証」▶「参照元のトレース」をクリックします。

上の画像のセルD7には数式が入力されています。参照元のトレースを実行すると、下の図のようにC7がD7の計算に影響を与えている参照元であることが青い矢印で表示されます。

1-2. 参照先のトレース
手順:
- 任意のセルを選択します。ここでは例としてC9を選択します。
- リボンの「数式」▶「数式の検証」▶「参照先のトレース」をクリックします。

上の画像ではセルC9が選択されています。参照先のトレースを実行すると、下の図のように青い矢印がD9へと伸びます。これは、C9の値がD9の計算に使われていることを意味します。このように矢印をたどることで、循環参照のループ全体を把握できます。

関連記事: Excelの循環参照エラーを修正する方法
方法2:数式を別のセルへ移動して循環参照を解消する
循環参照の原因となっている数式を、別のセルへ移動させることでも問題を解決できます。
手順:
- 循環参照が発生しているセルを選択します。
- Ctrl + Xキーを押して、そのセルの数式を切り取ります。
- 移動先となる別のセルを選択し、Ctrl + Vキーを押して貼り付けます。

数式を別の場所に移動することで、セルが自分自身を参照しなくなり、循環参照が解消されます。
覚えておきたいショートカットキー
- Alt + T + U + T:「参照元のトレース」機能を有効化できます。
- Alt + T + U + D:「参照先のトレース」機能を有効化できます。
練習用ワークブックのダウンロード
記事で使用したExcelファイルをダウンロードして、実際に手を動かしながら練習してみましょう。
まとめ
今回は、Excelで循環参照を解消する2つの方法をご紹介しました。「数式の検証」機能を使って参照関係を可視化する方法と、数式を別のセルへ移動する方法です。ぜひ記事添付の練習用ワークブックをダウンロードして、両方の方法を試してみてください。ご不明な点があれば、下のコメント欄からお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く回答いたします。
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