ワイルドカードでExcelの詳細フィルターを使いこなす|正確なデータ抽出を簡単にマスター
この記事では、Excelの詳細フィルター(高度なフィルター)にワイルドカードを組み合わせて使う方法をご紹介します。完全には一致しないものの、共通するパターンを持つ文字列だけを抽出したい場面は少なくありません。ワイルドカード文字を活用すれば、そうした条件に合致するすべてのデータを効率よく絞り込むことができます。詳しい手順を、わかりやすく解説していきます。
Excelにおけるワイルドカードとは?
実際に詳細フィルターでワイルドカードを使った例を見る前に、まずはワイルドカードそのものについて理解しておきましょう。ワイルドカードとは、検索条件や数式の中でテキストを照合したり、任意の文字の代わりとなったりする特殊な記号のことです。Excelでは主に次の3種類のワイルドカードがよく使われます。アスタリスク(*)、クエスチョンマーク(?)、そしてチルダ(~)です。それぞれの意味と用途を下の表にまとめました。
| ワイルドカード | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|
| アスタリスク(*) | 任意の連続した文字列を表します | 「B*D」はBAD、BAKED、BORROWEDなどに一致します |
| クエスチョンマーク(?) | 任意の1文字を表します | 「S?N」はSUN、SONに一致します。「K??L」はKILL、KAWLなどに一致します |
| チルダ(~) | ワイルドカード記号そのものを普通の文字として扱いたいときに使います | 「BA~*N」はBA*Nに一致します。「D~?G」はD?Gに一致します |
詳細フィルター×ワイルドカード:3つの便利な使用例
ここからは、Excelの詳細フィルターでワイルドカードを活用する3つの実例を紹介します。先ほど説明した各記号の使い方を順番に学んでいきましょう。まずはアスタリスク(*)の応用例から見ていきます。
1. アスタリスク(*)を使った詳細フィルター
この例では、学生IDと氏名を含むデータセットを用意しました。目的は、氏名にSmithという姓を含むデータだけを詳細フィルターで抽出することです。

これを実現するには、アスタリスク(*)のワイルドカードを使用します。以下の手順に沿って進めてみましょう。
手順:
- まず、元のデータテーブルと同じ列見出しを使って、別の場所に条件テーブルを作成します。ここでは、Name列の見出しの下に条件として*Smithと入力します。

- 条件「*Smith」は、姓がSmithであるすべての名前(Steven Smith、Micheal Smith、Beven Smithなど)に一致します。
- 次に、データ全体(B4:C11)を選択し、リボンのデータタブを開きます。そこから、並べ替えとフィルターグループにある詳細設定(詳細フィルター)を選択します。

- すると、詳細フィルターのダイアログボックスが表示されます。フィルター結果を別の場所に表示したい場合は、「指定した範囲にコピー」を選択します。続けて、検索条件範囲としてB13:B14、抽出結果の出力先としてB16:C16を指定し、最後にOKをクリックします。

- これで、姓がSmithであるデータだけが抽出されます。

以上のように、アスタリスク(*)のワイルドカードを使えば、Excelで特定のパターンを持つデータを柔軟に絞り込むことができます。
2. クエスチョンマーク(?)を使った詳細フィルター
続いて、Excelの詳細フィルターでクエスチョンマーク(?)のワイルドカードを使う方法を解説します。ここでは、商品IDと商品名を含む別のデータセットを用意しました。

今回の目標は、先頭が任意の1文字で末尾がingyになっている商品(Bingy・Tingy)を詳細フィルターで見つけることです。以下の手順に従いましょう。
手順:
- 例1と同様に、条件を入力するための小さなテーブルを作成します。ここでは、Product Name(商品名)という見出しの下に、条件として?ingyと入力します。

- 条件「?ingy」は、最初の1文字が何であっても、その後にingyが続く単語すべてに一致します。
- 次に、データ全体(B4:C11)を選択し、リボンのデータタブから、並べ替えとフィルターグループにある詳細設定(詳細フィルター)を選びます。

- 表示された詳細フィルターダイアログボックスで、結果を別の場所に表示したい場合は「指定した範囲にコピー」を選択します。検索条件範囲にB13:B14、出力先にB16:C16を指定して、OKをクリックしましょう。

- これで、条件に一致するデータだけが抽出されます。

このように、クエスチョンマーク(?)のワイルドカードを使えば、一部の文字だけが異なるデータも簡単に絞り込めます。
3. チルダ(~)を使った詳細フィルター
最後の例では、チルダ(~)のワイルドカードを詳細フィルターで使う方法を紹介します。前述のとおり、チルダはアスタリスク(*)やクエスチョンマーク(?)といったワイルドカード記号自体をテキストとして検索したいときに使用します。ここでは、アスタリスク(*)とクエスチョンマーク(?)を含むテキストのデータセットを用意しました。

今回は、中央にアスタリスク(*)を含むデータだけを抽出したいと思います。以下の手順で進めてください。
手順:
- 例1・例2と同じ要領で、条件テーブルを作成します。この場合の条件は*~*です。

- この条件では、対象テキストの先頭に一連の文字が存在するため、条件の先頭にアスタリスクを1つ置きます。そして中央にあるのはアスタリスク(*)という記号そのものなので、Excelがこれをワイルドカードと誤認しないよう、先にチルダ(~)を付けてからアスタリスク(*)を入力します。
- 以降の手順は例1・例2と同じです。データ全体(B4:C11)を選択し、データタブの並べ替えとフィルターグループから詳細設定(詳細フィルター)を選択します。

- 表示された詳細フィルターダイアログボックスで、結果を別の場所に出力したい場合は「指定した範囲にコピー」を選択します。検索条件範囲をB13:B14、出力先をB16:C16に指定し、OKをクリックします。

- 最終的に、詳細フィルターによって希望どおりの結果が得られます。

このように、チルダ(~)を使えば、テキスト中に含まれるワイルドカード記号そのものを検索できます。
注意点
- 条件テーブルの列見出しは、元のデータテーブルと完全に同じ名前にする必要があります。
- 抽出結果を別の場所にコピーしたくない場合は、詳細フィルターのダイアログボックスで「リスト範囲内でフィルタリング」を選択してください。
練習用ワークブックのダウンロード
記事を読みながら実際に操作を試せるよう、練習用ワークブックをご用意しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。
まとめ
以上、Excelで詳細フィルターとワイルドカードを組み合わせて使う方法について解説しました。この記事がお役に立てば幸いです。ぜひ友人や同僚にもシェアしてみてください。ご不明点や追加のご質問があれば、お気軽にお知らせください。
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