Excelで階層図を作成する3つの簡単な方法|SmartArt・アドイン・図形を徹底解説
階層図(ヒエラルキーチャート)を作りたいとき、Excelはとても便利なツールです。この記事では、Excelで階層図を作成する方法を中心に詳しく解説します。
階層図とは?
階層図とは、システムや組織がどのように細分化されているかを視覚的に表した図です。一般的に上から下への構造、または左から右へのレイアウトが用いられます。図の中の四角形はシステム内のさまざまな要素(エンティティ)を示し、線でそれらをつなぐことで関係性を表現します。組織図に似た側面を持つ図でもあります。
Excelで階層図を作成する3つの方法
ここでは、以下のデータセットを使用して階層図の作成方法をご紹介します。このデータセットには従業員情報が含まれており、これをもとに3つの異なる方法で階層図の作り方を説明していきます。

方法1:SmartArt機能を使って階層図を作成する
まずは、ExcelのSmartArt機能を使った階層図の作成方法を、6つのステップに分けて解説します。
ステップ1:階層図を挿入する
最初に、Excelシートへ階層図を挿入する手順を見ていきましょう。
- まず、リボンの[挿入]タブをクリックします。
- 次に、[SmartArt]を選択します。

すると、「SmartArtグラフィックの選択」というダイアログボックスが表示されます。

- まず、[階層構造]カテゴリを選択します。
ここには、階層図向けのさまざまなレイアウトが用意されています。
- 次に、好みのスタイルを選びます。ここでは「階層構造」を選択しました。
- 最後に、[OK]をクリックします。

これで、階層図がExcelシートに挿入されました。

関連記事: ExcelでSmartArtの階層構造を使う方法(簡単な手順付き)
ステップ2:テキストを追加する
続いて、作成した階層図にテキストを追加する方法を説明します。
- まず、下の画像で示しているボタンをクリックして、テキストウィンドウを開きます。

すると、テキストウィンドウが表示されます。

ここから、データセットの内容を入力していきます。
- まず、階層図に表示したいデータ範囲を選択します。
- 次に、Ctrl+C(コピーのショートカットキー)でデータをコピーします。

- その後、テキストウィンドウにCtrl+Vで貼り付けます。
この時点では、すべてのテキストが1行に表示されています。

次に、データセットに合わせて階層のレベルを設定していきます。
- まず、レベルを追加したいテキストを選択します。ここでは、プロジェクトマネージャーである「Morty」を選択しました。
- 次に、キーボードのTabキーを1回押します。「Morty」はマネージングディレクターである「Adam」の部下だからです。

これで、「Morty」の位置が「Adam」の下に表示されるようになりました。

- 同様に、「Rachel」は「Morty」の部下であり、「Morty」は「Adam」の部下なので、Tabキーを2回押します。

- さらに、「Marry」は「Rachel」の部下なので、Tabキーを3回押します。

同じ要領ですべての従業員の階層レベルを設定すると、階層図が完成します。

ただし現状では、氏名と役職が同じ行に表示されています。これを修正しましょう。
- まず、役職の直前にマウスカーソルを置きます。

- 次に、Shift+Enterを押します。
これで、役職が新しい行に移動しました。

同じ操作を全従業員に対して行うと、階層図は次のようになります。

さらに、フォントサイズも変更できます。
- まず、フォントサイズを変更したいデータを選択します。ここでは「Adam」を選択しました。
- 次に、希望のフォントサイズを選びます。ここでは「14」に設定しました。

同じようにして、階層図全体のフォントサイズを変更しました。

下の画像が、完成した階層図です。

関連記事: Excelで複数階層の階層構造を作成する方法(2つの簡単な方法)
ステップ3:階層図の書式を設定する
ここでは、階層図の見た目を整える方法を説明します。
- まず、階層図を選択します。
- 次に、[SmartArt]タブに移動します。
- そして、[色の変更]をクリックします。

ドロップダウンメニューが表示されます。
- そこから、希望の配色を選択します。ここでは[カラー]範囲の中から示した色を選びました。

選択した色にチャートの色が変わりました。

続いて、チャートのスタイルも変更してみましょう。
- まず、階層図を選択します。
- 次に、[SmartArt]タブに移動します。
- そして、希望のスタイルを選択します。ここでは「控えめな効果」を選びました。

選択したスタイルにチャートのデザインが変わりました。

ステップ4:ノードの順序を入れ替える
このステップでは、階層図内のノード(箱)の並び順を変更する方法を紹介します。
- まず、階層図を選択します。
- 次に、[SmartArt]タブに移動します。
- そして、[右から左]をクリックします。

これで、階層図内のノードの順序が入れ替わりました。

ステップ5:昇進や降格を反映させる
5つ目のステップでは、人事異動(昇進・降格)を階層図に反映させる方法を説明します。
たとえば、「Ron」は仕事ぶりが評価され昇進し、チームリーダーになりました。今後はプロジェクトマネージャーの直属となり、「Jake」が彼のチームで働くことになったとします。

この情報を階層図に更新する手順は以下のとおりです。
- まず、昇進した従業員の情報が入っているボックスを選択します。ここでは「Ron」のボックスを選びました。
- 次に、[SmartArt]タブに移動します。
- そして、[昇格]をクリックします。

これで、「Ron」が階層図上でプロジェクトマネージャーの直属になりました。ただし、役職表示は以前のまま「テクニカルライター」になっています。

- 最後に、役職を修正します。ここでは「チームリーダー」に変更しました。

ステップ6:階層図のレイアウトを変更する
最後に、階層図のレイアウトを変更する方法を説明します。
- まず、階層図を選択します。
- 次に、[SmartArt]タブに移動します。
- そして、[レイアウト]グループ内の矢印ボタンをクリックして、利用可能なすべてのレイアウトを表示します。

レイアウトの一覧が表示されます。
- そこから、好みのレイアウトを選択します。ここでは「水平方向の階層構造」を選びました。

階層図のレイアウトが「水平方向の階層構造」に変わりました。

最終的な階層図は、下の画像のとおりです。

関連記事: Excelで階層構造を作成する方法(3つの簡単な方法)
方法2:Excelアドインを使って階層図を作成する
次に、Excelアドインを活用して階層図を作成する方法を解説します。ここでは、従業員ID、氏名、役職、上司ID、役割タイプを含む以下のデータセットを使用します。

ステップ1:Visio Data Visualizerを追加する
まず、Visio Data Visualizerをアドインとして追加する手順を紹介します。
- まず、[挿入]タブに移動します。
- 次に、[アドインの取得]を選択します。

「Office アドイン」ウィンドウが開きます。
- 検索ボックスに「Visio Data Visualizer」と入力して検索します。
- 次に、[追加]をクリックします。

別のウィンドウが表示されます。
- [続行]をクリックします。

これで、Visio Data Visualizerがアドインに追加されました。

ステップ2:階層図を挿入する
続いて、Visio Data Visualizerを使って階層図を挿入する方法を説明します。
- まず、[挿入]タブに移動します。
- 次に、[Visio Data Visualizer]を選択します。

Data Visualizerのウィンドウが表示されます。
- [サインインせずに続行 (プレビュー)]を選択します。

これでData Visualizerが起動します。

- まず、チャートを配置したいセルを選択します。ここではセルB15を選びました。
- 次に、[組織図]を選択します。
- そして、希望のレイアウトから[作成]をクリックします。ここでは「縦」を選択しました。

これで、データテーブルとともに階層図のテンプレートが挿入されました。

ステップ3:情報を更新する
このステップでは、挿入したテンプレートに従業員情報を入力する方法を説明します。
- まず、コピーしたい列を選択します。
- 次に、Ctrl+Cでデータをコピーします。

- 続いて、貼り付け先の列の先頭セルを選択します。ここでは「従業員ID」列の先頭セルを選びました。

- その後、Ctrl+Vで列を貼り付けます。

- 同じ操作を繰り返して、すべての従業員情報をテンプレートのテーブルに入力します。

- 最後に、階層図上の[更新]をクリックして、チャートを最新の状態にします。

これで、目的どおりの階層図が完成しました。

下の画像が、Excelアドインを使って作成した最終的な階層図です。

方法3:図形機能を使って階層図を作成する
最後に、Excelの図形機能を使った階層図の作成方法を解説します。ここでも、以下のデータセットを使用します。

それでは、手順を見ていきましょう。
手順:
- まず、[挿入]タブに移動します。
- 次に、[図形]を選択します。

ドロップダウンメニューが表示されます。
- そこから、好きな四角形を選びます。ここでは「角丸四角形」を選択しました。

- ボックスを配置したい場所をクリックすると、Excelシートに図形が挿入されます。

- 必要に応じて、下の画像で示した部分をドラッグしてサイズを調整できます。

これで、ボックスを希望のサイズに変更できました。
- 次に、キーボードのCtrl+Cでボックスをコピーします。

- そして、貼り付けたい場所を選択します。ここではセルC14を選びました。

- 続けて、Ctrl+Vで貼り付けます。

同じようにして、合計6人の従業員が必要なので、あと4つボックスをコピーしました。

- 次に、ボックスを階層レベルに合わせて配置し直します。

続いて、ボックス同士をつなげていきます。
- まず、[挿入]タブに移動します。
- 次に、[図形]を選択します。
- そして、[線]を選びます。

- その後、線を使って最初の2つのボックスをつなぎます。

- 同じ方法ですべてのボックスをつなげます。
下の画像のように、ボックス同士を接続できました。

- 最後に、各ボックスに氏名と役職を入力します。ここでは、最初のボックスに氏名と役職を入力しました。

すべての従業員の氏名と役職を入力すると、図形機能を使った階層図が完成します。

注意点
- 3つ目の方法(図形機能)は、データ量が少ない場合にのみ適しています。データが多いと作業に時間がかかるため注意しましょう。
練習用シート
ここでは、Excelでの階層図作成を練習できる練習用シートを用意しました。ぜひ活用してください。

まとめ
この記事では、Excelで階層図を作成する方法を3つの異なるアプローチから解説しました。SmartArt機能を使えば手軽に美しい階層図が作れ、Visio Data Visualizerなどのアドインならデータから自動生成でき、図形機能を使えば自由度の高いカスタマイズも可能です。ぜひ用途に合わせて使い分けてみてください。この記事がお役に立てば幸いです。ご質問がある場合は、下のコメント欄でお気軽にお知らせください。
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