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ExcelでER図(エンティティ関係図)を作成する方法|手順付き完全ガイド

この記事では、Excelを使ってエンティティ関係図(ER図)を作成する方法を解説します。Microsoft VisioやLucidchartなどの専用ソフトはER図作成に最適なツールですが、Excelには直接ER図を作る機能がありません。ただし、Microsoft Visioのアドインを使えばExcel上でも作成可能です。ただし、その場合は職場または学校のアカウントが必要になります。

そこで本記事では、追加ツールに頼らず、Excel標準の「図形の挿入」機能だけを使ってER図を作成する方法をご紹介します。以下の手順に沿って進めていきましょう。

エンティティ関係図(ER図)とは?

エンティティ関係図(Entity Relationship Diagram:ERD)は「データベースモデル」とも呼ばれ、データベースのスキーマを視覚的に表現したモデルです。名前のとおり、データベース内の各テーブルを「エンティティ」としてボックスで示し、それらの間の関係性を表します。論理データモデルとしても、物理データモデルとしても表現できます。

ER図の3つの構成要素

ER図は、「エンティティ」「属性」「リレーションシップ」の3つの主要要素で構成されます。

エンティティ: エンティティとは、データベース内で独立した識別情報を持つ単位・オブジェクト・場所・人物などを指します。通常、データベースに必要なテーブル数に相当し、各ER図には一意のエンティティが含まれます。図では長方形のボックスで表現されるのが一般的です。

属性: 属性は各エンティティ(テーブル)の特性を記述するものです。個々のエンティティが持つプロパティであり、すべてのエンティティには属性が必須となります。

リレーションシップ: リレーションシップは、エンティティ同士がどのように関連付けられているかを示します。ここで重要なのが「カーディナリティ(多重度)」という概念で、あるエンティティの属性が、別のエンティティの属性といくつ対応するかを表します。一般的には「1対1」「1対多」「多対多」の3種類があります。下の画像は、カーディナリティごとのクロフット記法(カラスの足記法)を示したものです。

ExcelでER図(エンティティ関係図)を作成する方法|手順付き完全ガイド

ExcelでER図を作成する手順

それでは、実際にExcelでER図を作成していきましょう。

📌 ステップ1:データベースを準備する

  • まず、3つのテーブルが別々のワークシートに格納されたデータベースを想定します。テーブルにはそれぞれ「顧客情報」「注文詳細」「商品情報」が含まれているものとします。

📌 ステップ2:エンティティを作成する

  • 次に、エンティティを作成します。今回は3つのテーブルに対応して、3つのエンティティが必要です。
  • セルに罫線を設定して長方形のボックス状に整形し、それぞれが特定のエンティティを表すようにします。そして、各エンティティに「Customer(顧客)」「Order(注文)」「Product(商品)」と名前を付けます。

ExcelでER図(エンティティ関係図)を作成する方法|手順付き完全ガイド

📌 ステップ3:エンティティに属性を追加する

  • 続いて、データベースのテーブルをもとに、各エンティティへ属性を追加します。たとえば「顧客情報」テーブルには「Account_No(口座番号)」「First_Name(名)」「Last_Name(姓)」「Email_ID(メールアドレス)」「Phone_No(電話番号)」が含まれるため、これらを「Customer」エンティティの属性として追加します。他のエンティティについても同様に行います。
  • さらに、各属性の左側に主キー(PK)や外部キー(FK)の表記を加えることもできます。たとえば、顧客ごとに口座番号が一意であるため、「Account_No」の左側に「PK」と記入します。外部キーの場合は「FK」を使用しましょう。

ExcelでER図(エンティティ関係図)を作成する方法|手順付き完全ガイド

📌 ステップ4:エンティティを図としてコピーする

各エンティティのセル範囲を選択してコピーし、1つずつ「図」として貼り付けます。

📌 ステップ5:リレーションシップを表現する

  • ここでは、1人の顧客が複数の注文を行えるため、顧客と注文の関係は「1対多」のカーディナリティになります。
  • 一方、1つの注文に複数の商品が含まれ、また1つの商品が複数の注文に関わる可能性があるため、注文と商品の関係は「多対多」になります。
  • 次に、[挿入] >> [イラスト] >> [図形] >> [線] を選択し、エンティティ間の関係を示すクロフット記法を描画します。

ExcelでER図(エンティティ関係図)を作成する方法|手順付き完全ガイド

📌 ステップ6:すべてのオブジェクトをグループ化する

最後に、すべての画像と線オブジェクトを選択し、右クリックからグループ化します。これで、ER図を画像としてコピーしたり保存したりできるようになります。

注意点

  • エンティティ間のリレーションシップのカーディナリティを決める際は、慎重に判断しましょう。
  • エンティティ間に直接的な主キー・外部キーの関係がない場合は、複合キーを持つ中間エンティティを作成することでも対応できます。

まとめ

この記事では、Excelでエンティティ関係図(ER図)を作成する方法を学びました。「図形の挿入」機能を活用すれば、専用ソフトがなくても実用的なER図を作成できます。ご不明な点やご提案がありましたら、ぜひコメント欄でお知らせください。
データベース設計の第一歩として、ぜひ本記事の手順を試してみてください。

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