Excelで2つのシートを比較して差分を強調表示する7つの方法
2つのExcelシートを比較して違いを強調表示したいとお考えなら、この記事がきっと役立ちます。大量のデータを含む2つのシートでも、簡単に比較して差分を目立たせることができるようになります。それでは、本編を見ていきましょう。
7つの方法でExcelシートを比較・差分を強調表示する
ここでは、1月と2月の売上データが入った2つのシートを用意しました。これらのシート間の違いを、以下に示す方法で比較していきます。まず1枚目は1月の売上記録です。

もう1枚は2月の売上記録です。

なお、この記事ではMicrosoft Excel 365を使用していますが、お使いのバージョンに合わせて操作を読み替えていただいても問題ありません。
方法1:「並べて表示」機能で別ファイルの2つのシートを比較する
まずは、異なるブックに保存された「January」と「February」という2つのシートを、画面上に並べて表示して比較する方法です。視覚的に確認しながら、違いのあるセルを手動で強調できます。


手順:
➤ 2つのブックを同時に開きます。

➤ 表示タブ >> ウィンドウグループ >> 並べて表示を選択します。

これで2つのシートが同時に表示されますが、初期状態では上下に並んでいるため、左右に並べるように配置を変更しましょう。

➤ 表示タブ >> ウィンドウグループ >> 整列を選択します。

ウィンドウの整列ダイアログボックスが開きます。
➤ 左右に並べて表示を選択し、OKをクリックします。

これで、以下のように2つのシートを横に並べて同時に確認できるようになります。

次に、SalesPerson(担当者)列で名前が異なるセルを選択し、背景色を変更します。

すると、担当者名が異なるセルが強調表示されました。

同じ要領で、Sales(売上)列の数値が異なるセルも選択して背景色を変更します。

最終的に、2つのシートで値が異なるセルすべてを強調表示できます。

補足として、大規模なデータセットで両方のシートを同時にスクロールしたい場合は、以下の設定を行ってください。
➤ 表示タブ >> ウィンドウグループ >> 同期スクロールを選択します。

関連記事: Excelでセルを強調表示する方法(5つの方法)
方法2:「Spreadsheet Compare」ツールで2つのシートを比較する
続いて、Spreadsheet Compare(スプレッドシート比較)という専用ツールを使って、「January」と「February」の2つのブックを比較する方法をご紹介します。このツールを使えば、違いを自動的に検出して強調表示してくれます。


手順:
➤ まずWindowsのスタート画面で「Spreadsheet Compare」アプリを検索して起動します。

新しいウィンドウSpreadsheet Compareが開きます。
➤ ホームタブ >> ファイルの比較を選択します。

ファイルの比較ウィザードが開いたら、比較元(Compare)ボックスの横にあるアイコンをクリックして、「January」ファイルの場所を指定します。

ここでは「January」ブックの場所を指定しました。

次に、比較先(To)ボックスで「February」ブックのパスを選択し、OKをクリックします。

その後、左側のペインから比較の基準となるオプションを選択します。ここでは入力された値(Entered Values)と名前(Names)を選びました。

これで、2つのシートの違いが強調表示されます。比較中の2つのシートが左右に並んで表示されるほか、どのセルにどんな違いがあるかを示す説明文も確認できます。

注意点:
Spreadsheet Compareは、Office Professional Plus 2013、Office Professional Plus 2016、Office Professional Plus 2019、およびMicrosoft 365 Appsでのみ利用可能です。
関連記事: 数式を使ってExcelのセルに色を塗る方法(5つの簡単な方法)
方法3:「ブックの比較と統合」機能を使う
たとえば、Januaryブックに1月の売上記録を保存し、その後このブックに変更を加えて2月の売上記録を入力し、「February」として保存したとします。このような場合、2つのブックを比較して1つのシートに統合することができます。


ステップ01:
ブックの比較と統合機能を有効にするには、まず以下の準備が必要です。
➤ 校閲タブ >> ブックの共有 (旧バージョン)を選択します。

ブックの共有ダイアログボックスが開きます。
➤ 「新しい共同編集機能の代わりに、以前の共有ブック機能を使用する」にチェックを入れ、OKをクリックします。

ステップ02:
次に、ブックの比較と統合コマンドをクイックアクセスツールバーに追加します。
まず、ファイルタブを開きます。

➤ オプションを選択します。

Excelのオプションダイアログボックスが開いたら、クイックアクセスツールバーを選択します。
➤ 順にすべてのコマンド → ブックの比較と統合 → 追加を選択します。

これでブックの比較と統合ボタンがツールバーに追加されるので、OKをクリックします。

ステップ03:
➤ 元となるブック「January」を開き、ツールバーからブックの比較と統合を選択します。

ダイアログボックスで、「January」ファイルのコピーである「February」を選択し、OKをクリックします。

すると、「February」ブックで加えた変更がこのブックに反映され、該当するセルが強調表示されます。

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方法4:「並べて表示」で同じファイル内の2つのシートを比較する
ここでは、同じブック内にある2つのシートの違いを、並べて表示機能を使って強調表示します。1枚目は1月の売上記録です。

もう1枚は2月の売上記録です。

手順:
➤ 表示タブ >> ウィンドウグループ >> 新しいウィンドウを開くを選択します。

すると、現在開いているのと同じ内容の新しいウィンドウが開き、タイトル名が自動的に少し変わります。この例では、元のブックが「Compare Sheets-1」、新しく開いたブックが「Compare Sheets-2」という名前になっています。

あとは方法1と同じ手順に従えば、違いを強調表示できます。

どちらか一方のウィンドウを閉じると、変更内容が元のブックの2つのシートに反映されます。


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方法5:条件付き書式で2つのシートを比較して差分を強調表示する
続いて、条件付き書式機能を使って、同じブック内の2つのシートを比較する方法をご紹介します。数式を設定しておけば、データを更新しても自動的に差分が強調されるのが大きなメリットです。


手順:
➤ 条件付き書式を適用したいデータ範囲を選択します。
➤ ホームタブ >> 条件付き書式ドロップダウン >> 新しいルールを選択します。

新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。
➤ 「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、「次の数式を満たす場合に値を書式設定」ボックスに以下の数式を入力します。
=C5<>'February (2)'!C5ここで、C5はSalesPerson列の最初のセル、'February (2)'は比較対象のシート名、<>は「等しくない」演算子を表しています。
➤ 書式ボタンをクリックします。

セルの書式設定ダイアログボックスが開きます。
➤ 塗りつぶしタブを選択します。
➤ 好みの背景色を選んでOKをクリックします。

プレビューが以下のように表示されたら、OKを押します。

これで、「January (2)」シートのSalesPerson列にある差分のセルが強調表示されました。

同じ手順で、Sales列の異なる値も強調表示しましょう。

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方法6:IF関数を使って差分を別のシートにまとめる
ここでは、IF関数を使って、「January (3)」と「February (3)」の2つのシート間の売上値の差分を、1つのシートにまとめて表示する方法をご紹介します。差分だけを一覧で確認したい場合に便利です。


手順:
➤ 「Difference」という名前の新しいシートを作成し、任意のセルを選択します。

➤ 選択したセルに以下の数式を入力します。
=IF('January (3)'!D6<>'February (3)'!D6,"January Sales: "&'January (3)'!D6&CHAR(10)&" February Sales: "&'February (3)'!D6,"")ここで、'January (3)'!と'February (3)'!はシート名です。両シートのセルD6の値が等しくない場合、それぞれの値が結合されて表示され、等しい場合はIF関数が空白を返します。

➤ Enterキーを押し、フィルハンドルを下方向にドラッグします。

これで、1月と2月で異なる売上値だけを一覧で確認できるようになりました。

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方法7:VBAコードで2つのシートを比較して差分を強調表示する
最後に、VBAマクロを使ってシートを比較し、異なる値を持つセルを自動的に強調表示する方法をご紹介します。大量のデータを扱う場合や、繰り返し作業を自動化したい場合に非常に有効です。1枚目は1月の売上記録です。

もう1枚には2月の売上記録が入っています。

ステップ01:
➤ 開発タブ >> Visual Basicを選択します。

Visual Basic Editor(VBE)が開きます。
➤ 挿入タブ >> 標準モジュールを選択します。

これでモジュールが作成されます。

ステップ02:
➤ 以下のコードを入力します。
Sub highlightdifferences()
Dim Cell As Range
For Each Cell In Worksheets("January (4)").UsedRange
If Not Cell = Worksheets("February (4)").Cells(Cell.Row, Cell.Column) Then
Cell.Interior.Color = vbGreen
End If
Next Cell
End Sub
このコードでは、変数CellをRange型として宣言し、For Eachループで「January (4)」シートの使用範囲内のすべてのセルを処理しています。Ifステートメントが各セルの値を「February (4)」シートの対応するセルと照合し、値が異なる場合は、そのセルの塗りつぶし色が緑(Green)に変更されます。

➤ F5キーを押してマクロを実行します。
最終的に、異なる値を含むセルがすべて強調表示されます。

関連記事: Excel VBAで値に基づいてセルの色を変更する方法(3つの簡単な例)
練習セクション
ご自身で練習できるよう、「Practice」という名前のシートに以下のような2つの練習用セクションを用意しています。

もう1つは「Practice1」です。

まとめ
この記事では、2つのExcelシートを比較して差分を強調表示するためのさまざまな方法をご紹介しました。「並べて表示」による目視チェックから、Spreadsheet Compareツール、条件付き書式、IF関数、VBAまで、目的やスキルレベルに応じて使い分けてください。この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。ご提案やご質問があれば、ぜひコメント欄でお知らせください。
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