Excelで範囲(レンジ)を計算する方法|MIN・MAX関数の使い方を解説
統計学における「範囲(レンジ)」とは、データセットの最大値から最小値を引いて求める値のことです。データ内の値のばらつき(散らばり具合)を表す指標であり、変動性を測るのに役立ちます。範囲が大きいほど、データは広く散らばっており、変動が大きいことを意味します。
幸い、Excelの関数を使えば、データの範囲はとても簡単に求められます。ここでは、その具体的な手順をご紹介します。
ステップごとに解説!Excelで範囲を求める基本の手順
Microsoft Excelで範囲を求める最も簡単な方法は、MIN関数とMAX関数を組み合わせることです。MAX関数はデータセットの中の最大値を返し、MIN関数は最小値を返します。
まず、分析しやすいようにワークシート上のデータを整理しておきましょう。そのうえで、以下の手順に従って操作します。
- データセットの外にあるセルを選択します(例ではD1)。このセルに「=MAX」と入力し、ドロップダウンメニューから「=MAX」を選択します。

- セル範囲をクリック&ドラッグで選択します。あるいは、セル範囲を直接入力してもかまいません(例:=MAX(B2:B15))。Enterキーを押して確定します。

- 別のセル(例ではD2)を選択し、「=MIN」と入力します。手順2と同じ要領でセル範囲を指定します。

- 続いて、最大値と最小値の差を求めます。任意のセル(例ではD3)を選択し、「=(最大値の入ったセル)-(最小値の入ったセル)」という減算の数式を入力します。例:=D1-D2

実は、これらの関数を1つのセルにまとめて入力すれば、1ステップで範囲を計算することも可能です。例として、データがB2~B15のセルに格納されているケースを見てみましょう。
この場合、範囲を求める数式は次のようになります
=MAX(B2:B15)-MIN(B2:B15)

あとは、セル範囲の部分を自分のデータに合わせて書き換えるだけでOKです。
外れ値を除外する「条件付き範囲」をExcelで求める方法
データセットに外れ値(極端に大きい・小さい値)が含まれている場合は、それらを無視した条件付きの範囲を計算すると便利です。次のスクリーンショットの例を見てください。

ほとんどの値は40~80の間に収まっていますが、約1,000の値が2つあり、逆に最小側の2つの値は1に近い数値です。こうした値を除外して範囲を計算したい場合は、「5未満」と「900超」の値を無視する必要があります。ここで活躍するのが、MAXIFS関数とMINIFS関数です。
MAXIFS関数は「一定の数値を超える値を無視する」条件を追加でき、MINIFS関数は「一定の数値未満の値を無視する」条件を追加できます(各条件はカンマで区切って指定します)。
したがって、先ほどの例の場合、MAX関数は次のように書き換えられます。
=MAXIFS(B2:B15,B2:B15,"<900")

同様に、MIN関数は次のようになります。
=MINIFS(B2:B15,B2:B15,">5")

この場合、条件付き範囲を計算するExcelの数式全体は、次のとおりです。
=MAXIFS(B2:B15,B2:B15,"<900")-MINIFS(B2:B15,B2:B15,">5")

注意:MAXIFS関数とMINIFS関数は、Excel 2019およびMicrosoft 365でのみ利用可能です。それ以前のバージョンを使用している場合は、IF関数を別途組み合わせる必要があります。例:=MAX(B2:B15)-MIN(IF(B2:B15>5,B2:B15))
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