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PowerPointアドイン「Presentation Translator」でライブ字幕を追加し、プレゼンをリアルタイム翻訳する方法

さまざまな聴衆を相手にプレゼンテーションを行う機会が多い方にとって、「言葉の壁」は大きな課題です。しかし近年は機械学習技術が急速に進化し、翻訳サービスや音声認識サービスもすでに実用化されています。そんな中、Microsoft Garageプロジェクトがこれらの技術をすべて組み合わせたPresentation Translatorを発表しました。

Presentation Translatorは、スライドショーに60以上の言語でライブ字幕を追加できるツールです。聴衆が国ごとに入れ替わる場合や、海外でのプレゼンやディスカッションが多い方にとって、PowerPointの強力なアドインとして活躍します。

更新情報: Microsoft GarageプロジェクトとしてスタートしたPresentation Translatorは、その後卒業し、Microsoft PowerPointにネイティブ機能として統合されました。

Presentation Translator(PowerPointアドイン)とは

Presentation TranslatorはMicrosoft Translator APIを基盤とし、Microsoft Cognitive Servicesの技術によって動作しています。機械学習を積極的に活用しており、ユーザーの声や話し方から自ら学習を続けます。使い始めてしばらくすると、認識精度が徐々に向上していくのが実感できるでしょう。ライブ字幕以外にも便利な機能が多数搭載されています。以下で詳しく見ていきましょう。

ライブ字幕機能

アドインをダウンロード・インストールしたら、まず実際のプレゼンテーション資料を完成させてから、字幕機能を有効にするのがおすすめです。

手順はシンプルです。「スライドショー」タブを開き、「Start Subtitles(字幕を開始)」を選択します。ここでいくつかの情報を指定する必要があります。まず自分が話す言語を選び、次に字幕を表示する言語を選択します。さらに録音デバイス(マイク)を選べば、準備はほぼ完了です。

もうひとつ、「Customize Speech Recognition(音声認識のカスタマイズ)」というオプション機能があります。これを有効にすると、翻訳ツールがすべてのスライドを読み込み、プレゼン中に話す可能性のある専門用語や内容を事前に学習します。セットアップに少し時間がかかりますが、より正確な字幕表示につながるため、有効にすることをおすすめします。

PowerPointアドイン「Presentation Translator」でライブ字幕を追加し、プレゼンをリアルタイム翻訳する方法

「次へ」ボタンを押して翻訳ツールの読み込みが完了すれば準備OK。別ウィンドウで字幕画面が表示されるので、何か話してみて正常に動作するか確認しましょう。字幕の表示位置を複数のパターンから選んだり、フォントサイズを調整したりといったカスタマイズも可能です。

聴衆の多言語参加機能(Audience Participation)

Presentation Translatorでは、聴衆が各自の希望する言語でプレゼンテーションに参加できます。これは非常に優れた機能で、発表者の言語がわからない聴衆でも、自分の母語でプレゼンの内容をフォローできます。

この機能を有効にすると、既存のスライドの先頭に新しいスライドが追加され、QRコードリンクが表示されます。聴衆はどちらかを使って、自分のデバイス上で自分の言語による翻訳セッションを開始できます。聴衆側への字幕表示はカスタマイズ可能で、完全にオフにすることもできます。「Audience Mute(聴衆ミュート)」を選択すれば字幕の表示を停止でき、設定から会話をロックすれば、新規ユーザーがプレゼンに参加するのを防ぐことも可能です。

PowerPointアドイン「Presentation Translator」でライブ字幕を追加し、プレゼンをリアルタイム翻訳する方法

スライドの一括翻訳(Translate Slides)

なんと、書式やその他の設定を一切変更することなく、プレゼンテーション全体を翻訳することもできます。現在のプレゼンの言語と、翻訳先の言語を選択するだけです。アドインは変更内容を別ファイルとして保存するため、元のプレゼンテーションには影響しません。

文字起こしの保存(Save Transcript)

プレゼンテーション終了後、全体の文字起こし(トランスクリプト)を「txt」形式で保存できます。認識ミスがあれば修正したうえで、聴衆の参考資料として配布するのもよいでしょう。

筆者にとって、これは今まで見た中で最高のPowerPointアドインです。機械学習とCognitive Servicesの賢い活用例といえます。ライブ字幕に多少の不具合が生じることもありますが、良質な録音デバイスを使用し、はっきりと話すことを心がければ大幅に改善します。次回の公式プレゼンテーションでは、ぜひ字幕機能を取り入れてみてください。

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