Excelで氏名を姓・名・ミドルネームに分割する2つの方法
顧客リストや名簿など、フルネームがひとつのセルにまとめて入力されたデータを扱うことは少なくありません。こうした名前を「名(ファーストネーム)」「ミドルネーム」「姓(ラストネーム)」の3つに分割できれば、並べ替えや絞り込み、集計作業が格段にしやすくなります。Microsoft Excelでは、区切り位置(Delimiter/Separator)機能を使う方法と、数式を使う方法の2通りで氏名を分割できます。
Excelで姓と名を分ける方法
氏名を姓と名に分ける主な目的は、社員や学生などのグループを、姓または名を基準に分類・整理することです。Excelでは、次の2つの方法で対応できます。
- 区切り位置(Delimiter/Separator)機能を使って、フルネームを姓と名に分割する
- 数式を使って、フルネームを名・ミドルネーム・姓の3つに分割する
1. 区切り位置機能で姓と名を分割する
もっとも手軽なのが、区切り位置(Delimiter/Separator)機能を使う方法です。ただし、ミドルネームを含む名前の場合、ミドルネームと姓が別々の列に分かれてしまい、姓が同じ列に揃わなくなる点には注意が必要です。
この機能の呼び方は、利用する表計算ソフトの種類によって「区切り位置」「Delimiter」「Separator」と異なりますが、基本的な操作手順は共通しています。
操作手順は以下の通りです。
- 分割したいフルネームのリスト範囲を選択します。
- データタブをクリックし、区切り位置(テキストを列に分割)を選択します。
- 表示された画面で、区切り文字としてスペースのみを指定します。
これは、名と姓の間にあるスペースを目印に文字列を分割する処理です。スペースを区切り文字に指定することで、1列目に名、2列目に姓が表示されます。ただし、ミドルネームが含まれる場合は、2列目にミドルネーム、3列目に姓が入るため、姓の列が揃わなくなります。そのようなケースでは、次に紹介する数式を使った方法が有効です。
2. 数式で名・ミドルネーム・姓を分割する
数式を使う最大のメリットは、名・ミドルネーム・姓それぞれに専用の列を用意できることです。
ここでは、A列にフルネームのリストが入力されており、B列に名、C列にミドルネーム、D列に姓を表示するケースを想定します。
名(ファーストネーム)を抽出する数式の構文は次の通りです。
=LEFT(<フルネームの先頭セル>,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>))
ミドルネームを抽出する数式の構文は次の通りです。
=MID(<フルネームの先頭セル>,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,1)+1,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,1)+1)-SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,1))
姓(ラストネーム)を抽出する数式の構文は次の通りです。
=RIGHT(<フルネームの先頭セル>,LEN(<フルネームの先頭セル>)-SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>,SEARCH(" ",<フルネームの先頭セル>)+1)))
これらの数式を対象行の各列に入力し、フィルハンドル(オートフィル)で下方向へコピーすれば、リスト全体に一括適用できます。
具体例として、A列のセルA3からA8にフルネームのリストがあり、B列に名、C列にミドルネーム、D列に姓を表示する場合を考えます。最初のフルネームがセルA3にあるため、同じ3行目にあたるセルB3、C3、D3にそれぞれ対応する数式を入力します。
セルB3に入力する数式:
=LEFT(A3,SEARCH(" ",A3))
セルC3に入力する数式:
=MID(A3,SEARCH(" ",A3,1)+1,SEARCH(" ",A3,SEARCH(" ",A3,1)+1)-SEARCH(" ",A3,1))
セルD3に入力する数式:
=RIGHT(A3,LEN(A3)-SEARCH(" ",A3,SEARCH(" ",A3,SEARCH(" ",A3)+1)))
数式を入力したら、フィルハンドルをつまんで7行目まで下方向にドラッグ(オートフィル)します。これで、リスト内のすべての氏名を名・ミドルネーム・姓に自動的に分割できます。
なお、ミドルネームを持たない名前が混在するリストでは、MID関数やRIGHT関数が意図しない結果を返すことがあります。その場合はIFERROR関数でエラー処理を加えるか、区切り位置機能で分割した後に列を整理するとよいでしょう。
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