Microsoft Officeの展開オプション徹底解説!Current BranchとCBBの違いとは
Microsoftの生産性スイートの最新版であるOffice 2021/2019は、タッチ操作への対応に加え、各デスクトップアプリケーションやWebアプリに数多くの新機能が搭載されています。まだ新機能の内容を確認していない方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
個人ユーザーや小規模ビジネス向けのOffice 365アカウントは、Office 2021/2019へ自動的にアップグレードされているため、特別な作業はほとんど不要です。PCにOffice 2021/2019をスタンドアロンアプリケーションとして展開する必要もないでしょう。WebアプリはOffice 2013やOffice 2010とも互換性があるため、急いで対応する必要はありません。ただし、オンライン・オフラインを問わず常にOfficeスイートの全機能を使いたい場合は話が別です。この記事では主にエンタープライズ版のOfficeを対象とし、IT管理者に向けてOffice 2021/2019の展開オプションを紹介します。
Officeの展開オプション

Current BranchとCurrent Branch for Businessの更新プログラム
Windows 11/10と同様に、MicrosoftはOffice 2021/2019の更新プログラムも2つのカテゴリに分けて提供しています。ひとつはCurrent Branch(現行ブランチ)、もうひとつはCurrent Branch for Business(企業向け現行ブランチ)です。前者は、Office Insidersによる検証を経て、セキュリティ更新プログラムと機能更新プログラムがリリースされ次第すぐに配信されます。一方、Current Branch for Businessでは、更新プログラムの互換性をテストする時間が確保され、適用するかどうかを慎重に判断できます。このプロセスを円滑にするため、Current Branch for Businessのユーザーには年3回の機能更新プログラムと月1回のセキュリティ更新プログラムのみが提供され、評価のための十分な時間が与えられます。
どちらのタイプとして扱われるかは、契約しているOffice 365プランによって決まります。個人向け・学生向けのOffice 365プランの場合はCurrent Branchとして扱われ、利用可能になり次第すべての種類の更新プログラムを受け取ります。たとえばOffice Pro Plusプランを契約している場合は、Current Branch for Businessユーザーとして扱われ、月1回のセキュリティ更新プログラムと年3回の機能更新プログラムが提供されます。
セキュリティ更新プログラムや機能更新プログラムに加えて、今後ゼロデイ更新と呼ばれる緊急性の高い更新プログラムが発生した場合には、両方のブランチに同時に提供される可能性があります。
Office 365基本プランでのOffice展開
学生プランや小規模ビジネスプランは、Office 365の基本プランに該当します。この場合、Office 2021/2019の展開について心配する必要はありません。すでに支払っているOffice 365の料金で、Webアプリは自動的に最新版へアップグレードされます。つまり、ローカル環境への展開を気にすることなく、すでに最新のスイートを使用している状態です。WebアプリはOffice 2016/2013/2010といった旧バージョンのローカルインストール環境とも互換性があるため、急いでOfficeをインストールする必要はありません。
注意:Office 365と併用する目的でローカルにOfficeをインストールすると、書式の問題が発生しなくなるため、より快適に作業できます。Office 365のWebアプリは旧バージョンのOfficeと互換性がありますが、スタンドアロンアプリで利用できるすべての機能を備えているわけではありません。場合によっては書式などに不具合が生じることがあります。
共同作業者とプロジェクトを進めている場合は、リアルタイム共同編集機能が必要になるでしょう。この機能は以前のバージョンのWordやExcelには存在しませんでした。ローカルにOfficeをインストールすれば、すべての機能を活用しながら、他の同僚とリアルタイムで共同作業を行うことができます。つまり、Web版だけに頼る必要はないのです。ローカルのOfficeでも、クラウドベースのドキュメントやスプレッドシートは保存時にリアルタイムで更新され、相手側がファイルを保存した際にその変更内容が自動的に反映されます。
Office 365のエンタープライズプランにおけるOffice展開
中規模から大規模企業のIT管理者であれば、今の時点でOffice 2021/2019を展開すべきかどうか迷っているかもしれません。もちろん、ネットワーク上の他のアプリケーションとの互換性を確認したうえで判断する必要があります。Officeをすぐに展開するか、Current Branch for Business向けのOfficeが確定・リリースされるまで待つかは、管理者の判断に委ねられています。まずOfficeを導入し、その後Current Branch for Businessへ移行することも可能です。ただし個人的な意見としては、現在利用可能なCurrent Branchは評価時間をほとんど与えずに更新プログラムを配信してくるため、やや運用が煩雑になるかもしれません。
そこでお勧めしたいのは、Current Branch for Businessが実装されるまで待つという選択肢です。その後、ボリュームライセンスセンターを通じてビジネス用のOfficeを購入できます。その間に、導入時にネットワーク上のアプリの通常の動作に問題が生じないことを事前に確認しておきましょう。
しかし、Current Branch for Businessが利用可能になった時点でそれ以上待つのは、リソースの無駄と言えます。Office 365はすでに稼働しているからです。ローカルへのOffice展開を先延ばしにすると、多機能なOfficeアプリの全機能を従業員に提供できなくなります。さらに1年待つことも可能ですが、すでにOffice 365 Pro(例)の料金を支払っている以上、あまり意味がありません。スイートが提供する機能の一部だけを使う理由はないはずです。ローカルマシンにOfficeを展開すれば、豊富な機能によってビジネス全体の生産性が向上します。
たとえば、Outlookなら添付ファイルを探すために時間を浪費する必要がありません。最近作業したファイルは添付ファイルのドロップダウンリストに表示され、リストから選択するだけで済みます。こうした時間節約機能を見逃す手はありません。また、ほとんどの従業員は、Webアプリだけを扱うよりも、最新の生産性スイートのすべての機能をフルに活用できる環境を望んでいるはずです。
Office用展開ツール
Office展開ツール(Office Deployment Tool)を使用すると、最新のスイートを問題なく展開できます。ニーズに応じてインストールの構成やカスタマイズにも活用できる便利なツールです。詳細については、Microsoft Office展開ツールに関する公式情報をご確認ください。
Office用展開スクリプト
さらに、Microsoft Office Blogでは、展開作業にそのまま使用したり、自由にカスタマイズしたりできるスクリプトテンプレートも公開されています。

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