Excelで平面図(フロアプラン)を簡単に作る方法|避難経路図の作成から印刷まで徹底解説
Microsoft 365 のExcelは非常に汎用性の高いアプリです。標準搭載された多彩な機能のおかげで、さまざまなプロジェクトの土台として活用できます。災害は予測することも完全に回避することも難しいものですが、私たちの「対応」次第で結果は大きく変わります。そして、その対応力を左右するのが日頃の計画と備えです。防災対策における重要なツールの一つが、避難経路や緊急連絡先を記したフロアプラン(平面図)です。Microsoft 365 のExcelを使えば、ごく基本的な操作スキルしかない人でも避難経路を示したフロアプランを作成でき、家族や職場の備えを着実に強化できます。
さらにExcelは、部屋のレイアウト整理や座席表など、さまざまなプラン作成にも活用できます。内蔵された計算機能を使えば、座席配置のプランを表示しながら人数や面積などの計算を同時に行うことも可能です。
Excelでフロアプランを作成する方法
Office 365 のExcelでフロアプランを作成するには、以下の手順に従います。
- 対象エリアの間取りを記憶する、または入手する
- 紙にラフな下書きをする
- タッチパッドではなくマウスを用意する
- 入口や階段の位置を確認しておく
- 紙からExcelへと作業を移す
ここからは、Excelでフロアプランを作成する具体的な流れを紹介します。
フロアプランや座席表を作りたい、部屋のレイアウトを整理したい——そんな場面は意外と多いものです。専用ソフトを購入する予算がない、あるいは自分でレイアウトを作れるスキルがあるなら、プロに依頼する必要はありません。必要なのは、すでに手元にあるMicrosoft 365 のExcel、あなたの創造力とスキル、そして時間だけです。
1. 対象エリアの間取りを把握する
まずは実際にスペースを何度か歩き回り、レイアウトを頭の中で把握しましょう。鉛筆と紙を持って歩きながらスケッチしておくのもおすすめです。覚えておくべき重要な箇所にはメモを取ります。避難経路図の場合は、階段、エレベーター、消火器などの位置を必ず記録してください。スケッチが終わったら、紙の上のプランをたどってみて、実際の空間と一致しているかを確認します。この作業は、避難経路図だけでなく、座席表やインテリアデザインのプラン作成にも共通する基本です。
2. 紙にラフな下書きをする
紙での下書きは非常に重要です。記憶だけに頼っていると、いざExcelでデザインしようとしたときに重要なディテールを見落としがちだからです。また、下書きがあれば、Excelで作成した図と比較しながら、方向性が正しいかどうかを確認できます。
3. タッチパッドではなくマウスを使う
ノートパソコンで作業する場合は、タッチパッドよりも有線またはワイヤレスのマウスを使うのがおすすめです。外付けマウスの方が操作性と正確性が格段に向上します。シンプルで手頃な価格のマウスでも、こだわりの高機能モデルでも構いません。どちらを選んでも、Excelでのデザイン作業がより快適で精密になります。
4. 入口・階段・非常口の位置を確認する
避難経路図を作る場合、入口、出口、階段、非常口の位置は最も重要な情報です。これらを見落とすと実用性の低い図になってしまうため、下書きの段階でしっかり印をつけておきましょう。通常のレイアウト図でも、ドアや通路の位置は図面全体の基本となるため、必ず押さえておきます。
5. 紙からExcelへ作業を移す
ここからがいよいよ楽しい工程、Excelへのデザイン取り込みです。Excelは格子状(グリッド)で構成されているため、要素をきれいに整列させたいときに大きな助けになります。曲線を作るときにはグリッドが扱いにくく感じることもありますが、少しの工夫と想像力、そしてExcelの各機能を組み合わせれば十分対応できます。
デザインの要素が上下左右に広がる場合は、シート中央に収めるのがおすすめです。最初の位置決めを誤ると全体のバランスに影響するため、起点はしっかり合わせましょう。修正には時間がかかることもあります。まず範囲を選び、設計したい建物や空間の大まかな形から描き始めてください。

壁や主要な区切り線は太い罫線で表現します。内壁や間仕切りには細い罫線、出入口には点線を使うと分かりやすくなります。その他の要素は、用途に合わせて自由に表現方法を選べます。ただし、第三者が理解できるよう、必ず凡例(キー)を添えることを忘れないでください。

グリッドだけでは表現できない要素が必要なときに便利なのが「図形」機能です。直線、円弧、四角形などを組み合わせれば、テーブルなどの家具や、カーブした通路・動線も自然に表現できます。

すべてのパーツが揃った完成フロアプランです。Excelの編集画面ではグリッド線が表示されたままですが、既定ではグリッド線は印刷されません。印刷したい場合は、後述の設定が必要です。

完成したフロアプラン、座席表、その他のプランは、明確で簡潔であるべきです。図を見た人がすぐに何をすべきか判断できることが理想です。Microsoft 365 のExcelなら、誰が見ても読み取りやすいフロアプランを手軽に作れます。
Excelでフロアプランを印刷する方法

印刷前にまず確認したいのは、フロアプランが何枚のシートにまたがるかという点です。用紙の無駄を省くために、印刷範囲を設定しましょう。印刷範囲とは、フロアプランと関連情報が含まれる部分のことです。
印刷範囲を設定するには、含めたいセル範囲を選択し、「ページレイアウト」タブ→「印刷範囲」→「印刷範囲の設定」の順にクリックします。変更や解除をしたい場合は、「ページレイアウト」→「印刷範囲」→「印刷範囲のクリア」を選択すればOKです。

用紙サイズを変更すれば、より大きなプランを1枚に収めることも可能です。余白を調整してフロアプランを1枚にまとめることもできます。仕上がりの印刷にグリッド線を残すか、フロアプランの線だけのシンプルな仕上がりにするかも選べます。グリッド線を印刷するには、「ページレイアウト」タブの「シートのオプション」にある「枠線」の「印刷」にチェックを入れます。
Microsoft 365 のExcelは、他のOfficeアプリと同様に非常に汎用性が高く、見た目以上の可能性を秘めたツールです。操作はとても直感的で、フロアプランをはじめとする各種プランを手軽に作成できます。専門的な技術力はほとんど不要で、Microsoft 365 とExcelの基礎知識があれば、誰でもコストをかけずにプラン設計が行えます。
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