Microsoft Excelで複数行を一括削除する4つの方法|ショートカットやマクロも解説
Microsoft Excelは、あらゆる業界で最も広く使われているツールの一つです。代表的な表計算ソフトとして、大量のデータをワークブックに取り込んで保存でき、データ分析や計算処理に最適化されています。柔軟性の高いこのソフトでは、データ分析用のモデル構築、単純なものから複雑な数式の作成、ピボットテーブルによる多角的なデータ集計、見栄えの良いグラフを使ったプレゼンテーションなど、さまざまな作業が可能です。こうしたデータ操作を行っていると、複数の行をまとめて削除したい場面によく出くわします。
大規模なデータセットを扱う場合、削除する行は1行だけとは限らず、数千行に及ぶこともあります。本ガイドでは、Microsoft Excelで複数行を一括削除するためのさまざまなテクニックを紹介します。
Excelで複数行を削除する主な方法
不要になった複数行を削除するには、以下の4つの方法が利用できます。
- 右クリックメニュー(コンテキストメニュー)から削除する
- ショートカットキーを使って削除する
- セルの色でフィルターして削除する
- マクロを実行して削除する
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
1. 右クリックメニューから複数行を削除する
連続した複数行を削除したい場合に特に便利な方法です。以下の手順で操作します。
1] 削除したいデータが含まれるExcelシートを開きます。
2] 削除したいすべての行をひと続きで選択します。
3] 選択範囲の上で右クリックし、コンテキストメニューを開きます。
4] 「削除」をクリックします。

5] 削除オプションの一覧から「行全体」を選択し、「OK」をクリックします。

別の方法として、「ホーム」タブを開き、「セル」グループにある「削除」の横の矢印ボタンをクリックしてオプションを展開します。ドロップダウンメニューから「シートの行の削除」を選択すれば、不要な行を削除できます。

2. ショートカットキーで複数行を削除する
ここでは、最もよく使われるショートカットキーの一つ「Ctrl + マイナス(-)」を使用します。
- 複数行を一度に選択して削除する
1] ワークシート上で、削除したい不要な行を一度に選択します。

2] 「Ctrl + -」を押すと、選択した範囲が削除されます。
注意: 行や列が連続していない場合は、キーボードのCtrlキーを押しながら、削除したい行を1つずつクリックして選択する必要があります。

選択が完了したら、上記のショートカットキーを押してください。
- 特定の行以降のデータをまとめて削除する
たとえば「30行目以降のデータをすべて削除したい」という場合は、「Ctrl + Shift + ↓」で開始位置から最終行までを一括選択できます。行を選択したら、コンテキストメニューまたは「ホーム」タブのセルグループから削除を実行するか、そのまま「Ctrl + -」を押すだけで完了です。
3. セルの色でフィルターして複数行を削除する
Excelには、データをさまざまな方法で絞り込めるフィルター機能があり、その一つが「セルの色」による並べ替えです。これを利用すると、特定の背景色が付いた行だけをまとめて削除できます。
1] 操作したいデータが含まれるExcelシートを開きます。
2] 表にフィルターを適用するため、「データ」タブを開いて「フィルター」アイコンをクリックします。
3] 対象となる列名の横に表示される小さな矢印をクリックします。
4] 「色フィルター」を選択し、削除したいセルの色を指定します。

5] OKをクリックすると、指定した色のセルだけが表示されます。
6] フィルターで抽出された色付きセルを選択し、右クリックして「行の削除」を選択します。
これで、同じ色の行が一瞬で削除されます。
4. マクロを実行して複数行を削除する
Excelで同じ作業を繰り返し行う必要がある場合、マクロを記録して自動化すると便利です。マクロとは、ユーザーが何度でも実行できる一連のアクションのことです。もちろん、複数行の削除もマクロで自動化できます。手順は以下のとおりです。
1] 削除したい対象の行を選択します。
2] キーボードで「Alt + F11」を押して、VBAエディターを開きます。
3] 左側のペインから最初のプロジェクトをクリックします。
4] メニューバーから「挿入 > 標準モジュール」を選択します。

5] 新しいウィンドウに以下のコードを貼り付けます。これは複数の行(4~6行目)を選択して削除するサンプルコードです。
Sub Delete_Rows() 'delete multiple rows (rows 4, 5 and 6) Worksheets("Sheet1").Range("C4:C6").EntireRow.Delete End Sub

行番号の参照("C4:C6")を書き換えることで、削除したい任意の行を指定できます。
6] 最後にマクロを実行します。「実行」ボタンをクリックするか、ショートカットのF5キーを押せば、Excelで複数行が削除されます。

これで完了です。以降は、同様のデータ操作が必要になったときに、いつでも同じマクロを再実行できます。
Microsoft Excelは、日々変化するデータを保存・管理するための万能ツールです。しかし、データの更新作業は意外と面倒で、行の削除のような小さな作業でも時間と手間がかかることがあります。本ガイドが、そうした作業を少しでも効率化する助けになれば幸いです。
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