【解決】Outlookで「次の潜在的に危険な添付ファイルへのアクセスをブロックしました」と表示される場合の対処法
一部のユーザーから、Outlookの閲覧ウィンドウ上部に「Outlook blocked access to the following potentially unsafe attachments(Outlookは、次の潜在的に危険な添付ファイルへのアクセスをブロックしました)」というエラーメッセージが表示されるとの報告が寄せられています。多くの場合、この問題は添付ファイル付きのメールを開こうとしたタイミングで発生します。
エラーが発生する主な原因
さまざまなユーザー報告や、実際に問題を解決するために試みられた修復手順を調査した結果、このエラーメッセージを引き起こすことが判明している代表的なシナリオは以下のとおりです。
- ファイル名の末尾に余分な「.」(ドット)が含まれている – Outlookは、公式の添付ファイルガイドラインに準拠していないファイルを受け付けなくなっています。これは、リモートコード実行を許してしまう脆弱性に対処するために導入されたセキュリティ対策です。
- 特定の添付ファイルをブロックするセキュリティ更新プログラムが適用されている – セキュリティ更新 KB3191898(Outlook 2007)、KB3203467(Outlook 2010)、KB3191898(Outlook 2013)、KB3191932(Outlook 2016)により、コード実行につながる一連の脆弱性が修正されています。
- サポート対象外の拡張子である – Outlookが受け付けない拡張子は数多く存在します。現在ブロックされているファイル形式の一覧は、Microsoftの公式ドキュメントで確認できます。
Outlookが特定の添付ファイルをブロックするのはあくまでセキュリティ上の理由からですが、その影響は悪意のある目的を持たない多くのユーザーにも及びます。たとえば、プログラマーがOutlook経由で.jsファイルを受け取った場合、最新のセキュリティ更新が適用されていればそのファイルを開くことはできません。
このエラーでお困りの場合は、本記事でご紹介する検証済みのトラブルシューティング手順をお試しください。以下に、同じ状況に直面した他のユーザーが実際に問題を解決または回避するために用いた方法をまとめました。
作業を効率化するため、記載された順番に沿って各方法を試すことをおすすめします。いずれかの方法が、お使いの環境に合った解決策となるはずです。
方法1:送信者にファイル共有サービスの利用を依頼する
可能であれば、送信者に添付ファイルをサーバーやFTPサイトへアップロードしてもらい、ダウンロード用・アクセス用のリンクを送ってもらうよう依頼してみましょう。Dropbox、Google Drive、Mega.nz、WeTransferなどのサービスが利用できます。
重要なのは、ファイルをメール添付として直接送らないことです。ファイル共有サービスを経由すれば、Outlookで受け取るファイルを問題なく入手できるはずです。
この方法が使えない・効果がない場合は、次の方法に進んでください。
方法2:送信者にファイル圧縮ツールの利用を依頼する
もうひとつの回避策として、送信者にWinZip、7-Zip、WinRARなどのファイル圧縮ツールを使ってもらう方法があります。送信者がファイルを圧縮してアーカイブ形式で送れば、拡張子が変わるためOutlookのセキュリティチェックに引っかからなくなります。
現時点では、Outlookは.zipや.rarといった拡張子を脅威として認識しないため、この種の添付ファイルは問題なくダウンロードできます。※ただし、バージョンやセキュリティ設定によっては.zipファイルもブロックされる場合があるため、その際は他の方法を併用してください。
サードパーティ製の圧縮ソフトを使いたくない場合は、次の方法に進んでください。
方法3:送信者にファイル名の拡張子を変更してもらう
最初の2つの方法が使えない場合は、送信者に添付ファイルの拡張子を、Outlookが脅威とみなさないものへ変更してもらうことで、このエラーを回避できます。
たとえば.exeファイルを受け取りたい場合は、拡張子を.docや.txtなどに変更してもらいましょう。こうすることで、ファイルはOutlookのセキュリティチェックを通過できるようになります。拡張子を変更するには、ファイルを右クリックして「名前の変更」を選択し、「.」(ドット)以降の部分を書き換えるだけです。
送信者が拡張子を変更して送り直したら、受け取った側は添付ファイルを保存して元の拡張子に戻します。まず、受信したメール内の添付ファイルを右クリックし、「コピー」を選択します。
次に、デスクトップなど任意の場所で右クリックして「貼り付け」を選択します。その後、同じメニューから「名前の変更」をクリックし、ファイル名を元の拡張子に戻してEnterキーを押せば完了です。
補足:ファイルの拡張子が表示されない場合は、Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「control.exe folders」と入力してEnterキーを押すと、エクスプローラーのオプション画面が開きます。「表示」タブに切り替え、詳細設定の一覧を下へスクロールして「隠しファイルと隠しフォルダー」を見つけます。「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択し、「適用」をクリックして変更を保存すると、拡張子が表示されるようになります。
この方法が使えない場合や、添付ファイルのセキュリティ動作を自分でカスタマイズしたい場合は、次の方法に進んでください。
方法4:レジストリを編集して既定の添付ファイルセキュリティ動作を変更する
このセキュリティ動作がどうしても不便な場合は、レジストリを編集することで、Outlookのセキュリティブロックの挙動を緩和できます。
警告:レジストリの編集を誤ると、システムに深刻な不具合が生じる恐れがあります。以下の手順は、レジストリエディターの操作に慣れており、事前にレジストリのバックアップを作成している場合のみ実行してください。
以下の手順に従って、Outlookの既定の添付ファイルセキュリティ動作を変更します。
- Microsoft Outlookを完全に終了します(タスクトレイに常駐していないことも確認してください)。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを起動します。
- 左側のツリーで、使用中のOutlookのバージョンに応じて以下のいずれかのキーが存在するか確認します。
Outlook 2016: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Security Outlook 2013: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Security Outlook 2010: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Security Outlook 2007: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\Security Outlook 2003: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Outlook\Security Outlook 2002: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\10.0\Outlook\Security Outlook 2000: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\9.0\Outlook\Security
キーが既に存在する場合は、手順6へ進んでください。存在しない場合は、次の手順で作成します。 - HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office を展開し、使用中のバージョンに対応するサブキー(16.0/15.0/14.0/12.0/11.0/10.0/9.0)を開き、さらに「Outlook」サブキーを選択します。
- 「Outlook」キーを選択した状態で、メニューから編集 > 新規 > キーを選び、新しいキーに「Security」という名前を付けます。
- 「Security」キーを選択し、右側のペインの空いている場所を右クリックして、新規 > 文字列値を選択します。
- 新しく作成した値に「Level1Remove」という名前を付け、Enterキーを押して保存します。
- 「Level1Remove」をダブルクリックして値を開き、セキュリティチェックの対象から除外したい拡張子を、.exe;.com;.js;.java のように「.拡張子;.拡張子」の形式で入力します。
- OKをクリックして変更を保存し、レジストリエディターを閉じてPCを再起動します。再起動後、除外設定した種類の添付ファイルをOutlookで開けるようになっているはずです。
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