Macがスリープから復帰しない!スリープ/ウェイクエラーを解決する7つの対処法
新しいmacOSバージョンへアップデートしたいと考えているMacユーザーは多いでしょう。しかし、MontereyやCatalinaのような安定したOSであっても、デメリットがまったくないわけではありません。アップグレードを検討しているなら、どこかの時点でトラブルシューティングが必要になる可能性も覚悟しておきましょう。
Montereyで特に多く報告されているのが「スリープ/ウェイク失敗」と呼ばれる問題です。この不具合が発生すると、MacBookがスリープから復帰しなくなったり、突然再起動を繰り返したりします。
実際、MontereyやCatalinaにアップデートした後、「スリープから復帰できない」という声が多くのユーザーから寄せられました。機種やタイプを問わず、Apple製コンピューターのスリープ解除に苦労しているケースが見られます。
Macのスリープモードとは
AppleはMacに「スリープモード」という便利な機能を搭載しています。この機能を使えば、コンピューターを素早く休止状態にでき、電力と時間を節約できます。
スリープモードは省エネ機能のひとつで、開いている作業をすべて保持したまま、マシンを低消費電力状態に切り替えます。無駄な電力消費を抑えられる点が魅力です。
さらに嬉しいのは、スリープから復帰すると、離席前の画面がそのまま元通りに表示されるところです。中断した作業へシームレスに戻れます。
ただし、機密性の高いデータを扱っている場合や、重要なメールを今か今かと待っている場合は注意が必要です。それ以外の場面では、デバイスを開けっ放しにして離席した際の盗難防止にも役立つ優れた機能といえます。
Macでスリープモードを設定する方法
スリープモードは必須機能ではありませんが、作業中に休憩を取り、うっかり電源を切るのを忘れてしまう人にとって非常に便利です。省エネ目標の達成にも役立ちます。
設定手順は以下のとおりです。
- Appleメニューを開き、システム環境設定をクリックします。
- 省エネルギー(ノートブックの場合はバッテリー)に移動します。
- スケジュールをクリックすると、指定した時刻にスリープ・復帰させる設定が可能です。
- バッテリー駆動時にディスプレイがオフになるまでの時間を設定するには、バッテリータブで「ディスプレイがオフになるまでの時間」のスライダーを調整します。
- 電源アダプター接続時の同様の設定は、電源アダプタタブで行います。
- Macの自動スリープを防ぎたい場合は、「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動的にスリープさせない」にチェックを入れます。
- ハードディスクを休止させたい場合は、「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」を選択します。
- バッテリー駆動時に画面を少し暗くしたい場合は、「バッテリー電源使用中はディスプレイを少し暗くする」にチェックを入れます。
- スリープ中でもアップデートなどを実行したい場合は、「Power Napを有効にする」(バッテリー/電源アダプタ両方)にチェックを入れます。
- 一時的な復帰を許可したい場合は、「ネットワークアクセスによるスリープ解除」などの「スリープ解除」オプションを選択します。
長時間スリープからの復帰に失敗したときの応急処置
Montereyにアップグレードした直後、Macがスリープモードに入ったまま復帰しなくなった——そんな経験はありませんか?
慌てる必要はありません。MacBookのスリープ/ウェイク失敗には解決策があります。まず試すべきは「強制シャットダウン」です。Macが完全に反応しなくなった場合、電源ボタンを長押しして強制的に電源を切りましょう。ただし、強制終了はファイルの破損につながる可能性があるため、あくまで緊急時の手段としてください。数秒待ってから通常どおり起動し直します。
それでも改善しない場合は、次に紹介する7つの対処法を順番に試してみてください。
対処法1:電源と画面の明るさを確認する
何かをする前に、まず基本的な項目をチェックしましょう。画面の輝度が最低レベルに下がっていませんか?Macの電源は入っていますか?
外付けディスプレイを使用している場合、そのディスプレイの電源は入っていますか?Macは電源に接続されていますか?
MacBookの場合、バッテリーが完全に放電していませんか?電源ボタンは正しく押せていますか?
実は、Macがスリープモードに入っておらず、単に画面の輝度が下がっているだけ、あるいは電源が切れているだけというケースは少なくありません。輝度を上げる、電源を入れ直すといった簡単な操作で問題が解決することもあります。
改善しない場合は、次の対処法へ進みましょう。
対処法2:Macを強制終了して再起動する
この方法では、Macを強制的に電源オフ→オンと切り替えます。これによりコンピューターへのアクセスが回復し、スリープ/ウェイク失敗が解消されることがあります。
- 電源ボタンを数秒間押し続け、Macの電源を切ります。
- 10〜15秒待ってから、Macの電源を入れ直します。
問題が解消されたかどうかを確認してください。
対処法3:SMCとNVRAMをリセットする
SMC(システム管理コントローラ)は、Macのハードウェアを統括する中枢部品です。リセットすることで、電源管理やディスプレイ設定に関する問題が解消される場合があります。
一方、NVRAMはマザーボード上の部品で、システム設定や構成情報などを保存しています。これらの設定に不具合が生じている場合、NVRAMのリセットが有効です。
SMCとNVRAMのリセットは、ディスプレイや電源関連のトラブルに対する定番のトラブルシューティング手法です。スリープから復帰するたびに真っ黒な画面で固まってしまう場合は、ぜひ試してみてください。手順は難しくなく、数分で完了しますが、不安な方は事前にAppleサポートに相談することをおすすめします。
- Macの電源を切ります。
- 電源コードを抜きます。
- Shift + Control + Option + 電源ボタンを10秒間押し続けます。
- キーを同時に離します。
- 電源コードを再度接続します。
- Macの電源を入れます。
- 続けて再起動し、今度はOption + Command + P + Rキーを20秒間押し続けます(NVRAMリセット)。
問題が残る場合は、次の対処法を試してください。
対処法4:macOSを再インストールする
画面の輝度調整、接続の確認、SMC/NVRAMのリセットを試しても、Macが真っ黒な画面のまま復帰する場合は、macOSの再インストールを検討しましょう。
原因の特定が難しいソフトウェア面のトラブルは、OSの再インストールで一気に解消できることがあります。心配いりません。macOSはコンピューターを完全に初期化しなくても再インストール可能です。ただし、大前提として、OSをリセットする前に必ずバックアップを取っておきましょう。データ損失を経験して初めてバックアップの重要性に気づくことのないようにしてください。
- システム環境設定 > 起動ディスクを開きます。
- macOSを再インストールを選択します。
- インストーラーの指示に従い、「続ける」を2回クリックして「同意する」を選択します。
- インストールが完了するまで待ちます。
- コンピューターを再起動します。
これでクリーンな状態のOSが手に入ります。
対処法5:システムハイバネーションを無効化する
Macにはスリープモードのほかに「ハイバネーションモード」もあります。これは停電時などにデータを保持しておくための予防的機能ですが、なくても日常的な作業には支障ありません。
ハイバネーションが不要で、スリープ復帰の失敗が頻発しているなら、このモードを無効化してみましょう。ターミナルで以下のコマンドを実行します。
- sudo pmset standby 0
- sudo pmset autopoweroff 0
これらのコマンドにより、ハイバネーションを起動するハードウェア設定が無効になります。後で再度有効化したい場合は、同じコマンドの値を0から1に変更して実行するだけでOKです。
これで解決しない場合は、次の方法へ進みましょう。
対処法6:FileVaultをリセットする
システムがスリープ復帰に必要なファイルやデータをハードドライブから読み込めず、FileVaultのようなフルディスク暗号化プロトコルとの間で競合が発生している可能性があります。その結果、スリープからの復帰に失敗することがあります。
この問題を解決するには、まずフルディスク暗号化を無効化し、サードパーティ製ツールでハードドライブを復号化します。その後、フルディスク暗号化を再度有効にしてみてください。
Macがスリープしない・復帰しない症状に悩まされているなら、FileVaultのリセットが有効な場合があります。コンピューターを完全にシャットダウンして最初から起動し直すことなく、問題を修正できるかもしれません。
FileVaultのリセットでも解決しない場合は、最後の対処法を試しましょう。
対処法7:システムジャンクファイルを削除する
Macの動作が遅い原因としてよく挙げられるのが、システムジャンクファイルです。キャッシュファイル、壊れたダウンロードデータ、診断レポート、不要なログファイルなどが、時間とともに蓄積していきます。
放置すると、ドライブの貴重な容量を圧迫するだけでなく、システムの動作に干渉し、最悪の場合システム障害を引き起こしかねません。
幸い、こうしたファイルを削除してシステムを高速化する方法はいくつもあります。Mac Repairアプリのようなサードパーティ製ツールをダウンロード・インストールし、システムのクイックスキャンを実行して、ゴミ箱を空にし、一般的な保存場所から不要ファイルを一括削除しましょう。
復帰後にブラックスクリーンが表示される場合
MacBookは電力不足になると、画面が真っ黒になることがあります。また、ハードウェアとソフトウェアの接続部分が破損・緩み・ホコリ詰まりしていると、システムが起動できなくなることもあります。ケーブルの未接続やサードパーティ製アプリの影響で発生するケースもあるため、macOS Catalinaでブラックスクリーンが発生した場合の専用ガイドも併せて参照してください。
Macをスリープさせたくないときの設定
macOSには、画面がオフになりスリープに入るまでの待ち時間を指定できる省エネツールが標準搭載されています。変更するには、Appleメニューからシステム環境設定 > 省エネルギーまたはバッテリーを開きます。
バッテリータブはバッテリー駆動時の動作を、電源アダプタタブは電源接続時の動作を制御します。「ディスプレイがオフになるまでの時間」のスライダーをなしにドラッグし、ポップアップで「OK」をクリックしましょう。
なお、システム環境設定 > バッテリーで「最適化されたバッテリー充電」を有効にすると、80%を超える充電のタイミングをmacOSが自動判断し、バッテリーの長期的な健康を守ってくれます。
ディスプレイ設定を「なし」にしたままにするとバッテリー寿命が縮み、交換時期が早まる恐れがあります。確認が済んだら、必ずデフォルト設定に戻すことを忘れずに。
iMacやMac miniなどのデスクトップモデルではタブの切り替えはありませんが、コンピューター本体とディスプレイそれぞれのスリープ時間を制御するスライダーなど、ほぼ同等のコントロールが用意されています。「ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動的にスリープさせない」にもチェックを入れておきましょう。
まとめ
次にAppleデバイスでスリープ/ウェイク失敗に遭遇しても、慌てる必要はありません。Mojave、Catalina、その他最新のmacOSをお使いなら、7つの解決策が用意されています。
まずは電源と画面の輝度を確認しましょう。単にMacがスリープ状態になっているだけかもしれません。
それでもダメなら、電源オフ→オンでMacをフレッシュな状態にリセットします。バックグラウンドで大量のプロセスが走り、コンピューターが処理しきれなくなっている可能性があります。
さらに、SMCとNVRAMのリセットも定番のトラブルシューティング手法です。電源やディスプレイ関連の問題に効果的です。
どれもうまくいかない場合は、macOSの再インストールを試みましょう。安心してください、重要なファイルを失うことなく実行できます。
その他の選択肢としては、システムハイバネーションの無効化があります。それでも解決しなければ、FileVaultのリセットを試してください。システムがハードドライブ内のファイルを読み込めず、スリープから復帰できなくなっている可能性があります。
最後に、ジャンクファイルの一括削除も忘れずに。不要ファイルがストレージを大きく圧迫し、スリープ/ウェイク失敗の原因になっていることがあります。
それでも解決しない場合は?
スリープ/ウェイク失敗の問題が依然として続いているなら、Appleのサポートチームに連絡するか、最寄りのApple Storeに持ち込んで修理を依頼するのがベストです。
稀なケースですが、ハードウェアの故障が原因でスリープから復帰できなくなっていることもあります。その場合は、必ず正規のサポート窓口や信頼できる修理センターに相談しましょう。
あなたのMacのスリープ/ウェイク失敗を解決した方法があれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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