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Macでファイルのコピーが遅いときの対処法|原因と解決策を徹底解説

MacからUSBメモリや外付けドライブへのファイルコピーに異常に時間がかかっていませんか?SDカードからMacへ写真を取り込むのに苦労していませんか?あるいは、Big SurやMontereyにアップデートしてからファイル転送が遅くなったと感じていませんか?

通常、Macでのファイルコピーはストレスなく行えるはずです。Finderはファイル転送ができる限りスムーズになるよう設計されており、コピーしたいファイルを目的のフォルダへドラッグするだけで、あとはFinderが自動的に処理してくれます。一般的なファイル転送なら数秒で完了し、容量の大きいファイルでも1〜2分ほどで済むのが普通です。

しかし、転送に10分以上もかかる場合は、どこかに問題が潜んでいるサインです。本来、ファイルコピーはごく単純な処理であり、Mac全体のパフォーマンスに影響を与えたり、macOSにトラブルを引き起こしたりすることはほとんどありません。

ところが近年、Montereyでファイルコピーが極端に遅くなったという報告が多数寄せられています。最新のmacOSへアップグレードしたユーザーを中心に、「バックグラウンドでアプリもプロセスも動いていないのにコピーが遅い」という声も少なくありません。

現在の報告の多くはMontereyユーザーからのものですが、この問題はmacOS 12固有のものではありません。実際、以前のmacOSバージョンでも同様の現象が確認されています。本来数分で終わるはずのコピーに1時間以上かかるケースや、コピーが途中で固まってmacOS自体がフリーズするケースもあります。

この問題は、ファイルの種類やサイズに関係なく発生します。外付けドライブやUSBメモリからMacへの転送中に起こるという報告も多くあります。では、なぜこのような速度低下が起きるのか、そしてどうすれば正常な状態に戻せるのかを見ていきましょう。

Montereyでファイルコピーが遅くなる主な原因

USBメモリの転送速度が遅いのは確かにイライラさせられますが、場当たり的な対策で一時的に改善しても根本解決にはなりません。同じ問題を繰り返さないためにも、まず原因を特定して対処することが大切です。

Macでファイルコピーが遅くなる代表的な原因は以下の通りです。

  • macOSが古い – Appleから配信されている最新アップデートを適用していますか?未適用の場合、Finderの重要な更新プログラムが欠けており、ファイル転送に支障が出ている可能性があります。
  • 破損したファイル – コピー対象の中に破損ファイルが含まれていると、速度低下どころか転送そのものが失敗することがあります。途中でコピーが失敗する・完了しない場合は、どのファイルが壊れているかを確認しましょう。
  • サーマルスロットリング(熱制御) – データ転送中には大量の熱が発生します。フラッシュドライブを長時間使い続けるとコントローラーが高温になり、安全な動作温度を保つために転送速度を意図的に下げます。これがサーマルスロットリングです。
  • ストレージフォーマットの問題 – USBメモリのフォーマット方式によっては速度が遅くなります。FAT32やexFAT形式のフラッシュドライブは特に大容量ファイルのコピーで速度が出にくい傾向があります。
  • HDDの速度不足 – ハードディスクからフラッシュドライブへコピーする際、HDD側がフラッシュドライブの速度に追いつけず、読み書き全体が遅くなることがあります。
  • 大容量ファイルの一括転送 – 1〜2GBを超えるファイルを複数まとめて転送すると、ドライブ内のキャッシュがいっぱいになり速度が低下します。表示上の速度がMBpsからKBpsへ急落するのはこのためです。
  • Spotlightのインデックス作成 – SDカードや外付けドライブを接続すると、Spotlightがすぐに内容のインデックス作成を始めます。コピーと同時にインデックス処理が走ると、転送が極端に遅くなったりフリーズしたりすることがあります。
  • マルウェア – macOSが外付けストレージ上にマルウェアの疑いを検知すると、転送がスムーズに行われず、システムがファイルを拒否することがあります。

Macのファイルコピーが遅いときの直し方

ファイルコピー時のエラーやトラブルを防ぐには、まずMacのシステムを最適化しておくことがおすすめです。Mac用のクリーニング・修復アプリを使えば、潜在的な問題を解消しながら、新しいファイルのための貴重なストレージ容量も確保できます。

以下に、Montereyでファイルコピー時にエラーが出た場合の具体的な対処法を紹介します。

方法1:USB 3.0対応のアダプター・ドライブに変更する

MacでUSBへのコピーが遅い場合、使用しているUSBメモリ自体がUSB 2.0仕様である可能性があります。USB 2.0の最大読み取り速度は毎秒35MB程度しかなく、MacのポートがUSB 3.0でもドライブ側がボトルネックになります。この場合、速度を改善する唯一の方法はUSB 3.0対応のドライブへ買い替えることです。

方法2:USBメモリに対するSpotlightを無効にする

MacBookでUSB転送が遅いもう一つの原因は、Spotlightの動作です。SpotlightはmacOSが情報を整理された形で検索できるようにするインデックスツールで、すべてのファイルの場所を把握しています。Spotlightを無効化すれば、USBドライブへのファイル転送を高速化できます。手順は以下の通りです。

  1. システム環境設定を開き、Spotlightを選択します。
  2. ウィンドウ上部のプライバシータブをクリックします。
  3. 下部の+ボタンを押して、USBドライブを追加します。
  4. 次回からUSBドライブを挿入してもSpotlightはインデックスを作成せず、通常どおりファイルを転送できます。

方法3:USBのファイルシステムをFAT32からAPFSへ変換する

ファイル転送の遅さは、ファイルシステムがMacに合っていないことに起因する場合もあります。Apple File System(APFS)は従来のHFS+に取って代わり、SSD・フラッシュドライブ・暗号化ボリュームで推奨される形式となっています。Windowsなど他のOSでも使えるドライブは、実はMacとの完全な互換性がない可能性があります。以下の手順でAPFSへ変換しましょう。

  1. Macでディスクユーティリティを開き、USBドライブを接続します。
  2. メニューの表示からすべてのデバイスを表示を選択します。
  3. 左ペインでUSBドライブを選択し、パーティション作成をクリックします。
  4. 方式(Scheme)GUIDパーティションマップになっていることを確認します。
  5. フォーマット欄でMac OS拡張(ジャーナリング)を選択します。
  6. 適用をクリックします。
  7. 次にパーティションボタンを押し、USBドライブを選択します。
  8. ドライブを右クリックし、表示されるメニューからAPFSに変換を選びます。
  9. 変換完了のメッセージが表示されます。
  10. 完了をクリックして作業を終えます。

ターミナルを使って変換することもできます。手順は以下の通りです。

  1. ユーティリティフォルダからターミナルを起動します。
  2. diskutil list」と入力します。Macに接続されているすべてのディスクの一覧が表示されます。
  3. リストから対象のフラッシュドライブを特定します。誤選択防止のため、識別子は慎重に確認してください。
  4. diskutil apfs createContainer /dev/<identifier>」と入力します(identifierはドライブに割り当てられた文字列)。コマンド実行後、ファイルシステムがAPFSに変わると通知されます。
  5. 続けて新しいディスクにボリュームを追加します。「diskutil apfs addVolume <identifier> APFS <ボリューム名>」と入力すると、新しいAPFSコンテナとして登録されます。

変換完了後、ドライブの属性が変更されているかを確認しましょう。

方法4:Finderの環境設定ファイルを削除する

Finder関連の設定ファイル(plist)が破損していると、ファイル転送が遅くなることがあります。この場合はFinderの環境設定ファイルを削除するのが有効です。

  1. Spotlightの検索バーに「~/Library/Preferences/」と入力し、上位の検索結果をクリックしてPreferencesフォルダを開きます。
  2. フォルダ内から「com.apple.finder.plist」というファイルを探します。
  3. 右クリックしてゴミ箱に入れるを選択します。
  4. フォルダを閉じて、Macを再起動します。

補足:.plistファイルの削除は無害です。再起動後、Macが削除された設定ファイルを自動的に再生成するためです。

方法5:USBフラッシュドライブをフォーマットする

APFSへの変換後もMacBook ProでUSB転送が遅い場合は、ドライブのフォーマットを試してみましょう。SDカード・USBメモリ・外付けストレージをAPFSでフォーマットできます。ただし、フォーマットするとドライブ内のデータはすべて消えるため、必ず事前にバックアップを取ってから作業してください。

  1. ユーティリティフォルダからターミナルを起動し、「diskutil list」と入力します。接続中の全ディスクが表示されます。
  2. リストから対象のディスクを特定します。
  3. diskutil apfs createContainer /dev/<identifier>」と入力します。処理が始まり、ファイルシステムの変更が完了すると通知されます。
  4. 新しいディスクにボリュームを追加するため、「diskutil apfs addVolume <identifier> APFS <ボリューム名>」と入力します。

これで、フォーマット前より快適にファイルを転送できるようになるはずです。

ファイル転送を一時停止する方法(Monterey以降)

大量のファイルのコピーアンドペーストが終わるのを何時間も待たされた経験はありませんか?Macはこの処理に全力で働くため、完了まで操作できず待つしかないこともありました。しかし、それはもう過去の話です。

macOS Montereyでは、進捗を失わずにコピーアンドペーストを一時停止できる機能が搭載されました。つまり、普段どおりMacを使い続けながら、後でコピーを再開できるのです。使い方は以下の通りです。

まず、いつものようにコピーアンドペーストを実行します。次に、転送データ量と残り時間が表示されている進捗ウィンドウの閉じる(X)ボタンをクリックします。Monterey以降であれば、コピーの進捗は失われませんのでご安心ください。

閉じると、転送先の場所に半透明のファイルまたはフォルダが表示されます。コピーを再開したいタイミングで、そのアイコンをクリックしましょう。コピーを完了するか、再開可能なコピーを保存して後で完了させるかを選択できます。

Monterey以前は、コピー処理が途中で中断されると転送全体が台無しになり、最初からやり直す必要がありました。今では、好きなだけ一時停止し、都合の良いときに転送を再開できます。

電源が切れそうなときや、複数のファイルを扱っていてリソースを効率的に配分したいときなど、一時停止機能は非常に便利です。過去とは違い、コピーを中止しても最初からやり直す必要はなく、中断した箇所から再開できるのです。

まとめ

Macでは高速なファイル転送に慣れている分、Montereyでのコピー速度低下は非常にストレスに感じられるでしょう。特に、Macを新しいmacOSバージョンにアップグレードした直後にこの問題は起きがちです。今回紹介した対処法を試せば、問題を解消し、Finderを正常な状態に戻せるはずです。

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