MacBook Proでイーサネットが機能しないときの対処法8選【徹底解説】
イーサネットが突然使えなくなると、仕事にも日常にも大きな支障が出てしまいます。Appleはセキュリティと安定性に定評があり、最新のセキュリティアップデートや重要な修正をいち早く提供することで、高い保護水準を維持しています。しかし今回は、カーネル拡張の構成データ(Incompatible Kernel Extension Configuration Data)の不具合により、Macのイーサネットポートで使用される「Broadcom BCM5701ドライバー」が動作しなくなり、多くのユーザーが混乱しました。
最近のMacモデルにはイーサネットポートを搭載していないものも増えていますが、依然として有線接続を愛用するユーザーは少なくありません。幸い、Appleはこの問題を素早く特定し、修正版をリリースしました。この記事では、Macのイーサネットが機能しなくなったときに試したい具体的な解決策を8つ、順を追ってわかりやすく解説します。
Macの10ギガビットイーサネットポートについて
RJ-45対応の10ギガビットイーサネットポートは、最大100m(約328フィート)の一般的なツイストペア銅線ケーブルを使用して、最大10Gbpsの高速通信を実現できます。実際のリンク速度は、接続先デバイスの性能、ケーブルの種類や規格、長さといった要素をもとに自動的にネゴシエーションされます。たとえば、接続する両方の機器が10Gbpsに対応していれば、10Gbpsでの通信が可能です。
対処法1:イーサネット接続を手動で削除して再追加する
MacBook Pro(M1含む)がイーサネット接続を自動認識しない場合は、「システム環境設定」から接続を一度削除し、再度追加してみましょう。単にケーブルを抜き差しするのとは異なり、ネットワーク設定そのものをリセットできる効果的な方法です。
- Macで「システム環境設定」アプリを開きます。
- ページ下部の「ネットワーク」を選択します。
- サイドバーから動作していないネットワーク接続を選択します。
- サイドバー下部の「−」ボタンをクリックして削除します。
- Macを再起動します。
- 再び「システム環境設定」の「ネットワーク」を開きます。
- 「+」ボタンをクリックします。
画面の指示に従ってイーサネット接続を再追加してください。設定完了後はMacBook Proを再起動し、変更が正しく反映されているかを確認しましょう。再起動後やモニターとの接続を解除した後も、問題が再発しないかチェックしておくと安心です。
対処法2:IPv4設定を見直す
やや手間はかかりますが、イーサネット接続のIPv4設定を変更するのも有効な手段です。通常、Macのイーサネット接続はDHCPを使用し、IPアドレスを自動的に割り当てます。しかし一部のユーザーからは、「DHCP(手動設定のIPアドレス)」に切り替えることで問題が解決したという報告があります。
- Macで「システム環境設定」アプリを開きます。
- ページ下部の「ネットワーク」を選択します。
- サイドバーから動作していないネットワーク接続を選択します。
- 「IPv4の構成」のプルダウンメニューを開きます。
- 「DHCP(手動設定のIPアドレス)」を選択します。
- 正しいIPアドレスを入力します。
正しいIPアドレスを入力すれば、MacBook Pro M1がインターネットに接続できるはずです。接続が安定していることを確認したら、元の「DHCPを使用」設定に戻しても問題ありません。
対処法3:別のハブまたはドックに切り替える
使用中のモニターやハブが、接続されたすべての周辺機器に対して十分な電力を供給できていないケースもあります。また、SDカードリーダーなど必要な機能を備えた別のUSB-Cハブへの乗り換えも検討する価値があります。必要な機器すべてを賄える電力容量を持つ新しいハブへの切り替えをおすすめします。候補となる主な製品は以下の通りです。
- CalDigit TS3 Plus:Thunderbolt 3(40Gb/s)×2、DisplayPort 1.2、USB-A×5、USB-C 3.1 Gen 1×1(5Gb/s)、USB-C 3.1 Gen 2×1(10Gb/s・データ専用)、ギガビットイーサネット、UHS-II SDカードスロット(SD 4.0)、光デジタルオーディオ(S/PDIF)、3.5mmステレオ入出力を搭載。縦置き・横置きどちらにも対応し、放熱フィン内蔵のフルアルミボディでファンレスの静音設計です。
- Razer Thunderbolt 4 Dock:Thunderbolt 4ポート×4、USB-A 3.2 Gen 2×3、ギガビットイーサネット×1、UHS-II SDカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を備え、Macの接続性能と柔軟性を大きく広げます。
- OWC Thunderbolt 3 Pro Dock:プロ向け動画制作や大容量データ処理に最適なネットワーキング・メディア・ドッキング環境を提供。10GbE接続により、複数のカードからの同時アップロード管理、重要な周辺機器へのアクセス、共有ワークフローへの参加もスムーズに行えます。
- Apple Thunderbolt - ギガビットEthernetアダプタ:Macを高速ギガビットイーサネットネットワークへ手軽かつ確実に接続できる純正アダプタです。10/100/1000BASE-Tネットワークに対応しています。
これらはほんの一例ですが、ドックやハブを選ぶ際には注意が必要です。M1以前のMacBook Proで正常に動作していた製品でも、Appleの最新ノートブックでは動作しない場合があります。
対処法4:イーサネットケーブルを抜き差しする
多くの場合、RJ45コネクタをMacから一度抜いて、再度差し込むだけで問題が恒久的に解決します。コネクタの小さなクリップ(ラッチ)を押し下げながらケーブルを引き抜き、しっかりと奥まで差し込み直しましょう。
それでも改善しない場合は、まずイーサネットケーブル自体を点検してください。圧着部分が緩んでいたり、ケーブルが破損していたりする可能性があります。その場合は新しいRJ45コネクタに交換して圧着し直すか、予備のケーブルや新品のケーブルに買い替えるのが確実です。予備のRJ45ケーブルと新しいルーターがあれば、それを試すのも一つの方法です。
対処法5:新しいネットワークロケーションを作成する
Macに新しいネットワークロケーション(場所)を作成すると、新しい設定が古い設定よりも優先され、イーサネット接続が復活することがあります。
- Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
- 「ネットワーク」をクリックします。
- 上部のプルダウンメニューから「ロケーションを編集」を選択します。
- 「+」ボタンをクリックして、新しいロケーション名を入力します(例:「会社」「自宅」「大学」など)。
- 「完了」をクリックします。
最後に「適用」をクリックして設定を保存すれば、イーサネット接続で快適にインターネットを利用できるようになります。
対処法6:セーフモードで起動して確認する
Apple自身も推奨しているのがセーフモードでの起動です。セーフモードで問題が発生しなければ、Macの起動時に読み込まれるソフトウェアが原因である可能性が高いと判断できます。
M1 Macの場合:Macの電源を切り、起動時に電源ボタンを10秒間押し続けます。起動画面が表示されたら電源ボタンを離し、起動ディスクを選択します。次にShiftキーを押しながら「続ける」をクリックし、Shiftキーを離してからMacにログインします。
Intel Macの場合:Macを再起動し、すぐにShiftキーを押し続けます。ログイン画面が表示されたらShiftキーを離します。画面の右上に「セーフモード」と表示されていれば成功です。
セーフモードでもイーサネットが機能しない場合は、ソフトウェアではなくハードウェア側に問題がある可能性が高いといえます。
また、macOSは常に最新の状態に保ちましょう。「Appleメニュー > システム環境設定 > ソフトウェア・アップデート」からアップデートを確認し、新しいソフトウェアがあればダウンロードしてインストールしてください。
対処法7:Appleサポートに相談する
Macが保証期間内であれば、オンラインでGenius Barの予約を取り、Apple Storeで直接相談するのがおすすめです。Appleは最初から丁寧にサポートしてくれ、保証対象のMacBookモデルであれば無料でハードウェアの修理や交換に応じてくれます。
まずはオンラインでMacの保証状況を確認してみましょう。
保証期間外の場合や、Apple Storeに行く時間がない場合は、次に紹介する方法でイーサネットポートのハードウェア問題を回避できます。
対処法8:USBイーサネットアダプタを使う(ハードウェア対策)
USB 3やUSB-Cポートを備えたMacやMacBookなら、汎用性の高いUSBイーサネットアダプタを使えば、簡単に有線接続を復活させられます。挿すだけで使えるため、修理の手間や費用を大幅に節約できる実用的な解決策です。
まとめ
Macのイーサネット問題への対処は難しく感じられますが、決して不可能ではありません。本記事で紹介した8つの対処法を順に試せば、ほとんどのケースは解決できるはずです。それでも問題が解消しない場合は、Appleの公式フォーラムを参照するか、Mac専門のエキスパートに相談することをおすすめします。
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