「このデバイスはもっと速く実行できます」USB速度警告の原因と解決策
パソコンにUSBデバイスを接続したとき、「このデバイスはもっと速く実行できます(This device can perform faster)」というメッセージを目にしたことはありませんか?これはWindowsが「ハードウェアの理論上の速度を活かしきれていない」と知らせてくれる警告ですが、具体的にどうすれば解決できるのか分かりにくいこともあります。ハードウェア関連のトラブルにありがちなことですが、この問題には複数の原因と解決策が考えられます。
デバイスとポートの不一致
まず確認すべきは、そもそもデバイス自体が高速動作に対応しているのかという点です。例えば、押し入れから古いUSB 1.1対応のフラッシュドライブを取り出してUSB 2.0ポートに挿しても、Windowsは同じ警告を表示します。このメッセージは必ずしも「デバイス自身がもっと速くなれる」ことを意味するわけではなく、「USBポート側が本来の性能より低速で動作している」ことを示している場合もあります。
また、USB 2.0デバイスをUSB 3.0ポートに接続した場合にも同様の表示が出ることがあります。USBには後方互換性がありますが、旧規格のポートやデバイスを使うと速度が制限されてしまうのです。
ドライバー
システムのUSBドライバーに問題があると、この速度エラーが発生することもあります。対処としては、パソコンメーカーの公式サイト(自作PCの場合はマザーボードメーカーのサイト)から最新のUSBドライバーやチップセットドライバーをダウンロードしてインストールしてみましょう。
もう一つの方法は、デバイスマネージャーからドライバーを修復することです。スタートメニューに「デバイスマネージャー」と入力してEnterキーを押します。「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」カテゴリの中に、黄色い感嘆符アイコンが付いたUSBデバイスがないか探してください。エラーのあるデバイスが見つかったら、右クリックしてドライバーの更新またはインストールを実行します。感嘆符が付いていないデバイスでも、ドライバーの更新を試してみる価値はあります。
ケーブル
原因がUSBケーブルにある可能性もあります。ケーブルが元々USB 1.1向けに設計されたものであれば、USB 2.0の速度では正常に動作しないことがあります。単純にケーブルが故障しているケースもあるため、迷ったら別のケーブルに交換してみてください。
破損したハードウェア
USBデバイスやケーブルを、パソコンの別のポートに差し替えてみてください。USBポート自体が故障していて正常に動作していない可能性があります。
また、問題がデバイス側にあるケースも考えられます。エラーが表示されない別のパソコンにUSBデバイスを接続してみましょう。どの環境でも同じエラーが出るのであれば、原因はパソコンではなくデバイス側にあると判断できます。
電力不足
デバイスによっては、USB接続から供給される電力だけでは不十分な場合があります。例えば、外付けハードディスクは、わずかな電力しか必要としないUSBキーボードに比べて、はるかに多くの電力を消費します。この問題は、電源非搭載のUSBハブを使用しているときによく起こります。USBハブ経由でこのメッセージが表示される場合は、ハブを介さずパソコン本体のポートに直接接続してください。
実はUSBハブには2種類あります。パソコンからの給電だけで動作するタイプと、独立した電源コネクターを備えたタイプです。電力を多く必要とするUSBデバイスを十分に支えられるのは、外部電源コネクターを持つハブだけです。これは、USBポート付きモニターのようにハブ機能を持つ機器にも当てはまります。その場合は、USBデバイスをパソコン本体かセルフパワー(電源搭載)型のUSBハブに直接つなぎましょう。
さらに、パソコン側がUSBポートへ十分な電力を供給できていない可能性もあります。本来あるべき動作ではありませんが、故障品や設計不良のハードウェアでは起こりえます。別のUSBポートに接続してみてください。
BIOS設定
多くのパソコンのBIOSには、互換性のためにUSBモードを切り替える設定項目があります。通常は出荷時に最適な状態になっていますが、何らかの理由で変更されていることもあります。
BIOSにアクセスするには、パソコンを再起動し、起動画面で表示されるキー(多くの場合F2またはDelete)を押します。BIOSメニューに入ったら、「USB Mode」などのオプションを探し、可能な限り高い速度に設定されていることを確認してください。例えば、パソコンがUSB 2.0に対応しているなら、BIOSのUSB Mode設定は「1.1 Mode」ではなく「2.0 Mode」にしておきます。BIOSによっては「High Speed(ハイスピード)」モードのような名称になっていることもあります。
警告をオフにする
問題を解決できない場合や、デバイス・パソコン側の問題だと判明してどうにもできない場合は、USBデバイス接続時に表示される通知を無効化してしまうのも一つの手です。デバイスは理論上の速度より遅いまま動作し続けますが、少なくともWindowsにいちいち指摘されなくなるので快適になります。
設定方法は次の通りです。まずデバイスマネージャーを開き(スタートメニューに「デバイスマネージャー」と入力してEnter)、「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」の下にあるUSBホストコントローラーを右クリックして「プロパティ」を選択します。「詳細設定」タブにある「このデバイスがより速く実行できる場合は通知する」のチェックボックスをオフにすれば完了です。
この問題に遭遇したことはありますか?どうやって解決しましたか?ここで紹介していない解決策をご存じでしたら、ぜひコメントでお知らせください!
画像クレジット:USB Connection Port via Shutterstock
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