WindowsでRAMを解放する方法|メモリ使用量を減らす9つの対策
Windowsパソコンで「メモリが不足しています」というメッセージが表示されて困っていませんか?この記事では、RAM使用量を減らしてPCを快適に動かすための実践的な方法を9つ紹介します。
それでは、RAMをクリアしてコンピュータをスムーズに動かし続けるための具体的な手順を見ていきましょう。
RAMとは?
WindowsでRAMを解放する方法を解説する前に、RAMの基本的な役割を簡単におさらいしておきましょう。
RAMとは「Random Access Memory(ランダムアクセスメモリ)」の略で、パソコンで現在実行中のプログラムやプロセスを一時的に保持する短期記憶媒体です。
搭載されているRAMが多いほど、パフォーマンスに悪影響を与えることなく同時に実行できるプログラムが増えます。RAMが不足すると、Windowsは「ページファイル」と呼ばれるストレージ上の領域を仮想RAMとして使用します。これは実際のRAMよりはるかに遅いため、ページファイルが使われると動作が重くなるのです。
また、RAMは揮発性メモリのため、パソコンの電源を切ると内容は失われます。残しておきたいデータは、HDDやSSDなどの永続ストレージに保存する必要があります。保存していないWord文書がシャットダウンとともに消えてしまうのは、このためです。
Windows PCのRAMを解放する9つの方法
それでは、RAM使用量を減らす具体的な方法を見ていきましょう。頻繁に行う必要はありませんが、メモリの問題に気づいたときに役立つテクニックばかりです。
1. PCを再起動する
トラブルシューティングの定番ですが、それには理由があります。
PCを再起動すると、RAMの内容が完全にクリアされ、実行中のすべてのプロセスが再スタートします。利用可能なRAMの最大容量が増えるわけではありませんが、メモリを食い潰しているバックグラウンドプロセスを一掃できます。
特に毎日使い続けるパソコンなら、定期的な再起動を習慣にしましょう。1週間以上再起動しておらず、動きが重く感じたら、それは再起動のサインです。
2. WindowsのツールでRAM使用量を確認する
何がRAMを使っているのか推測する必要はありません。Windowsには確認ツールが用意されています。スタートメニューで「タスクマネージャー」と検索するか、Ctrl + Shift + Escのショートカットキーで開きましょう。
必要に応じて「詳細」をクリックして全表示に切り替えます。「プロセス」タブで「メモリ」の見出しをクリックすると、RAM使用量の多い順にプロセスを並べ替えられます。表示されるアプリは覚えておきましょう。後ほど詳しく解説します。
さらに詳しく知りたい場合は「パフォーマンス」タブに切り替えます。「メモリ」セクションで、時間経過に伴うRAM使用量のグラフを確認できます。下部の「リソースモニターを開く」をクリックすれば、リソースモニターの「メモリ」タブでさらに詳細な情報を得られます。
下部のグラフでは空きRAMの容量がわかります。上部のリストを「コミット (KB)」で並べ替えると、どのプログラムが最も多くのRAMを使用しているかが判明します。深刻なメモリリークが疑われる場合は、メモリリークのトラブルシューティングガイドも参照してください。
3. 不要なソフトウェアをアンインストール・無効化する
どのアプリが最もRAMを使っているか把握できたら、本当に使っているアプリなのか考えてみましょう。RAM使用量を減らす簡単な方法は、そもそも使わないプログラムにメモリを消費させないことです。
何ヶ月も開いていないのにバックグラウンドで動き続けているアプリは、リソースの無駄遣いです。設定 > アプリ > アプリと機能に移動し、削除したいアプリの「アンインストール」をクリックしましょう。
たまに使うアプリでアンインストールしたくない場合は、スタートアップでの自動起動を無効にするのがおすすめです。多くのアプリはログイン時に自動的に起動するよう設定されていますが、めったに使わないなら不要な動作です。
4. アプリを最新版に更新する
セキュリティの観点からもアプリの更新はこまめに行うべきですが、RAMの無駄を減らすことにもつながります。
一部のアプリには「メモリリーク」と呼ばれる問題が発生することがあります。これは、プログラムがRAMを使い終わった後もメモリを解放しない現象で、時間とともにRAM消費が増え続け、システム上の他のアプリに支障をきたします。アプリにメモリリークの問題がある場合、最新のアップデートにはその修正が含まれている可能性があります。
また、最新版のアプリには最適化や改善が含まれていることが多く、全体的に必要なRAMの量を抑えられる場合もあります。
5. 軽量アプリを使い、実行中のプログラムを管理する
RAMを解放したいけれど、メモリを大量に消費するアプリが仕事に必要な場合はどうすればよいでしょうか。2つのアプローチがあります。
1つ目は、可能な限り軽量な代替アプリを使うことです。Photoshopを開くとPCが重くなるなら、軽微な編集にはPaint.NETやGIMPのような軽量アプリを試しましょう。Photoshopは本格的にプロジェクトに取り組むときだけ使うのが賢い使い方です。
2つ目は、開いているプログラムを意識的に管理することです。作業中でないソフトは閉じましょう。後で読みたいブラウザのタブはブックマークしてから閉じれば、RAMを解放できます。同時に実行するものを絞り込むことが、RAM確保の近道です。
また、画面右下のタスクバーにある小さな矢印をクリックして、システムトレイ(通知領域)を展開してみてください。ここにアイコンがあるプログラムはすべてバックグラウンドで動作しているため、不要なものは右クリックして「閉じる」や「終了」を選択しましょう。
Google Chromeはメモリ消費の多さで悪名高いため、別格の扱いが必要です。Chromeのメモリ使用量を抑えるテクニックを参考にするか、ブラウザ作業が多いならRAMに優しい別のブラウザへの乗り換えも検討しましょう。
どのブラウザを使う場合でも、拡張機能を見直して不要なものは削除しましょう。拡張機能は1つ追加するごとにメモリを消費するため、削除はRAM使用量をさらに減らす簡単な方法です。
6. マルウェアをスキャンする
RAMがいつの間にか減っていくように感じるなら、マルウェアの感染を疑ってみる価値があります。不正なソフトウェアがリソースを盗んでいる可能性があります。
Malwarebytesなどのセキュリティソフトでスキャンを実行することをおすすめします。何も見つからなければ、それで安心できます。
7. Windowsの仮想メモリを調整する
先ほどページファイルに触れましたが、「仮想メモリが不足しています」というエラーメッセージが表示される場合は、仮想メモリのサイズを増やすことでパフォーマンスを安定させられる可能性があります。
手順は以下の通りです。設定 > システム > 詳細情報を開き、メニュー右側の「システムの詳細設定」をクリックすると、新しいウィンドウが開きます。リンクが表示されない場合は、設定ウィンドウを横方向に広げてください。
新しいダイアログの「詳細設定」タブで、「パフォーマンス」セクションにある「設定」ボタンをクリックします。さらに「詳細設定」タブに切り替え、「仮想メモリ」セクションの「変更」ボタンをクリックしましょう。
ここでメインドライブのページファイルサイズを確認できます。通常は「すべてのドライブのページファイルサイズを自動的に管理する」にチェックを入れたままWindowsに任せるのがおすすめですが、仮想メモリ不足に陥っている場合は、チェックを外して「初期サイズ」と「最大サイズ」を大きな値に設定する必要があるかもしれません。
8. ReadyBoostを試す
古いパソコンでRAM搭載量が少ない場合、Windowsの「ReadyBoost」というあまり知られていない機能を試してみるのも一案です。USBメモリやSDカードを挿すと、Windowsがそれを追加のRAMとして扱ってくれます。
ただし、この機能の効果は現在では限定的です。PCがSSD搭載なら、ReadyBoostは効果を発揮しません。SSDはUSBメモリよりも高速だからです。
さらに、最近のパソコンは標準で搭載されるRAMが多いため、何年も前の低スペックマシンほどの効果は得られません。ReadyBoostによる「疑似RAM」は、実際にRAMを増設するのと同じパフォーマンス向上は期待できません。
つまり、ReadyBoostが有効なのは非常に古いシステムのみです。それ以外の場合、パソコンのRAMを増やす唯一の方法は物理的な増設です。
9. RAMを増設する
常にRAM不足に陥る、あるいはもっと多くのプログラムを同時に動かしたいなら、RAMを増設するのが根本的な解決策です。それなりの費用はかかりますが、これまでRAMが少なかったパソコンなら、大幅なパフォーマンス向上が期待できます。
「RAMをダウンロードして増やす」というネット上の話はジョークであり、物理的なメモリスティックを増設する以外にRAMを増やす方法は存在しません。
デスクトップPCならRAM増設は比較的簡単なアップグレードです。しかしノートパソコンは内部スペースが限られているため、増設が難しい、あるいは不可能な場合もあります。
いずれの場合も、システムと互換性のあるRAMを選ぶことが重要です。PCメーカーのドキュメントで対応するRAMの種類や増設の難易度を確認しましょう。オンラインフォーラムも有益な情報源になります。
RAMクリーナーは使うべき?
RAMを最適化すると謳う「RAMクリーナー」系ユーティリティを見かけたことがあるかもしれません。理論上は魅力的に聞こえますが、使用はおすすめしません。
要するに、RAMブースターはせいぜいプラシーボ効果程度で、本来メモリを必要としているプログラムからRAMを奪うことで「解放」しているにすぎません。
メモリ管理は複雑な技術課題です。Windowsの開発者たちの方が、RAMクリーナーを開発する無名の開発者よりもはるかに優れたメモリ管理を実現しています。そもそも、パソコンが利用可能なRAMの大部分を使っているのは問題ではなく、リソースを有効活用している証拠なのです。
まとめ:RAMは重要なPCアップグレードの一つ
WindowsでRAMを解放するための複数の方法を紹介しました。RAM関連の問題に対する最良の解決策は、物理的なRAMを増設することです。ただし、上記の手順を試せば、増設が本当に必要かどうかを判断できます。
RAMの話ばかりしましたが、他のPCパーツも重要です。どの部品をアップグレードするかによって、パフォーマンスへの影響度は大きく異なります。
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