Windows Update・ファイアウォールのエラー0x8007042cを解決する完全ガイド
Windows 10/11ではさまざまなエラーが発生することがありますが、その中でも「0x8007042c」はWindows Updateやファイアウォールに関連する代表的なエラーコードです。このエラーは特定のWindowsサービスを使用したときにのみ表示されるため、多くのユーザーが戸惑ってしまいます。
ファイアウォールとは、信頼できる内部ネットワークと、インターネット上の信頼できない外部ネットワークとの間に防御壁を作るネットワークセキュリティ技術です。エラーコード0x8007042cが表示されるとき、それはWindowsがファイアウォールを有効にできていないことを意味します。
問題の有無を確認する最も簡単な方法は、Windowsファイアウォールを手動で起動してみることです。そこでエラーコード0x8007042cが表示された場合、ファイアウォールが正常に機能していないため、コンピューターが外部の脅威から保護されていない状態であることを示しています。
エラーコード0x8007042cとは?
このガイドは、特定のWindows更新プログラムのインストール時や、以前のWindowsバージョンからWindows 10/11へのアップグレードに失敗した後に、エラー0x8007042cが表示される方に向けて作成しました。また、ファイアウォールが有効化できない場合の解決策も併せてご紹介します。
表示されるエラーメッセージは以下のとおりです:
0x8007042C -2147023828 Error_Service_Dependency_Fail:依存関係のあるサービスまたはグループが起動できませんでした
この問題は、サードパーティ製セキュリティソフトウェアによって引き起こされることがあります。Windowsに標準搭載されているセキュリティアプリの代わりにサードパーティ製ウイルス対策ソフトを使用すると、WindowsファイアウォールやWindows Defenderが無効化される場合があります。ファイアウォールはコンピューターに出入りするデータ通信を監視しており、ファイアウォールがオフになっていると、Windows Updateのファイルを含む多くのプログラムがインストールできなくなります。
エラー0x8007042cの主な原因
Windows Updateでエラー0x8007042cが発生する主な原因は以下のとおりです:
- ファイアウォールが無効になっている
- サードパーティ製ウイルス対策ソフトがインストールされている
- マルウェアがPCのプロセスに干渉している
- Windowsレジストリのエントリが破損している
これは完全な一覧ではなく、この種のエラーには多くの要因が考えられますが、上記が最も一般的な原因です。以降では、Windows UpdateとWindowsファイアウォールそれぞれの場合に分けて、解決策を詳しく説明していきます。
Windows Updateのエラー0x8007042cを修正する方法
エラーコード0x8007042cが表示されたら、どのサービスが原因であっても、まずはコンピューターを再起動してください。再起動によりすべてのプロセスとサービスがリセットされ、軽微な問題はほとんどの場合解決します。
また、ジャンクファイルの削除、不要なプログラムのアンインストール、システムプロセスの最適化など、日頃からPCを良好な状態に保つことで、エラー0x8007042cの発生自体を防ぐことにもつながります。
再起動しても問題が解決しない場合は、以下の解決策を順番に試してみてください。
解決策1:Windowsサービスの状態を確認して実行する
Windows Updateが正常に機能するためには、関連するすべてのコンポーネントが適切に動作している必要があります。以下の手順でサービスの状態を確認しましょう。
- Windowsキー + Rのショートカットで「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- services.mscと入力し、Enterキーを押します。
- 以下のサービスを探します:
- Background Intelligent Transfer Service(BITS)
- Cryptographic Service
- Windows Update
- MSI Installer
- 各サービスを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」を選択します。
- スタートアップの種類が「自動」に設定されていることを確認します。
- 上記のサービスが無効になっていた場合は、サービスの状態メニューから「開始」を選択します。
- 次に、Windows Updateサービスを右クリックし、「再起動」を選択します。
- 「適用」→「OK」をクリックして変更を保存し、コンピューターを再起動します。
それでもWindows 10/11の更新エラー0x8007042cが解決しない場合は、次の解決策に進んでください。
解決策2:Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する
Windows Updateのトラブルシューティングツールは、Windows 10/11の更新に関する一般的な問題を迅速に処理できる組み込みユーティリティです。以下の手順で実行できます。
- Windows + Iキーを押して「設定」アプリを開きます。
- 「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」を選択します。
- 右側のペインにある「追加のトラブルシューティングツール」のリンクを開きます。
- 「Windows Update」を選択し、「トラブルシューティングツールの実行」をクリックします。
- 保留中、停止中、または破損したインストールファイルなど、問題となるファイルの検索が自動的に開始されます。
プロセスが完了したらウィンドウを閉じ、コンピューターを再起動してください。
解決策3:SoftwareDistributionフォルダーの名前を変更する
Windowsコンポーネントの破損も、エラー0x8007042cの原因となることがあります。SoftwareDistributionフォルダーの名前を変更することで、このエラーを解決できる場合があります。手順は以下のとおりです。
- まず、コマンドプロンプトを管理者として開きます。
- 以下のコマンドを入力し、それぞれEnterキーを押します。
- net stop wuauserv
- net stop cryptSvc
- net stop bits
- net stop msiserver
- 以下のコマンドを1行ずつ実行して、SoftwareDistributionフォルダーの名前を変更します。
- ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
- ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
- 先ほど停止したサービスを再開します。以下のコマンドを入力し、それぞれEnterキーを押します。
- net start wuauserv
- net start cryptSvc
- net start bits
- net start msiserver
- 変更を保存するために、コンピューターを再起動します。
- 再起動後、エラー0x8007042cがまだ発生するかどうかを確認してください。
Windowsファイアウォールのエラーコード0x8007042cを修正する方法
Windowsファイアウォールの使用時にこのエラーが発生する場合は、以下の手順をお試しください。
解決策1:ウイルス対策ソフトを無効にする
前述のとおり、PCにインストールされたサードパーティ製ウイルス対策ソフトが、エラー0x8007042cを引き起こすことがあります。以下の手順で対処しましょう。
- PCにインストール済みのサードパーティ製ウイルス対策ソフトを削除またはアンインストールします。
- その後、「Windows Update」セクションに移動して更新プログラムを確認します。
- システムのすべての更新プログラムをインストールします。
- インストールが完了したら、コンピューターを再起動します。
解決策2:Windowsファイアウォールを手動で有効にする
次に試せるのは、Windowsファイアウォールを手動で有効化し、今後自動的に起動するよう設定する方法です。以下の手順に従ってください。
- 「スタート」ボタンを押し、検索フィールドにServicesと入力します。
- 「サービス」が表示されたら右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 確認を求められたら「はい」をクリックします。
- サービスの一覧を下にスクロールして「Windows Firewall」を見つけ、ダブルクリックして開きます。
- サービスの状態が「停止」になっている場合は、「開始」をクリックします。
- ドロップダウンメニューから、スタートアップの種類を「自動」に選択します。
- 「適用」をクリックし、続いて「OK」をクリックします。
- サービスウィンドウに戻り、一覧を上にスクロールして「Base Filtering Engine」を見つけ、ダブルクリックして開きます。
- サービスの状態が「停止」になっている場合は、「開始」をクリックします。
- ドロップダウンメニューから、スタートアップの種類を「自動」に選択します。
- 「適用」をクリックし、続いて「OK」をクリックします。
Windowsを再起動し、Windowsファイアウォールが有効になっているかどうかを確認してください。エラー0x8007042cが依然として表示される場合は、次の手順に進みます。
解決策3:マルウェアをスキャンして削除する
次のステップとして、PCのマルウェアスキャンを実行しましょう。Microsoft Safety Scannerを利用すると便利です。以下の手順に従ってください。
- Microsoftの公式サイトからMicrosoft Safety Scannerをダウンロードします。
- ダウンロードページで「今すぐダウンロード」をクリックします。
- 要求された場合は、ファイルをデスクトップに保存します。
- セットアップファイルを開き、画面の指示に従ってMicrosoft Safety Scannerをインストールします。
- インストールが完了したら、Microsoft Safety Scannerを起動します。
- ライセンス契約の条件に同意し、「次へ」を2回押します。
- 「クイックスキャン」を選択して「次へ」を押すと、残存するマルウェアのスキャンが開始されます。
- プロセスが完了したらウィンドウを閉じます。
- 「スタート」キーを押し、検索ボックスにFirewallと入力して、Windowsファイアウォールを開きます。
- 左側のナビゲーションパネルから「Windows ファイアウォールの有効化または無効化」を選択します。
- 利用可能な各ネットワークの場所について「Windows ファイアウォールを有効にする」を選択し、「OK」をクリックして完了です。
エラー0x8007042cが依然として解決しない場合は、次のステップに進んでください。
解決策4:関連サービスをバッチファイルで有効にする
これまでの手順で問題が解決しない場合は、バッチファイルを使ってこれらのサービスを停止・再起動できます。以下の簡単な手順に従ってください。
- 「スタート」ボタンを押し、検索フィールドにNotepad(メモ帳)と入力します。
- メモ帳が開いたら、以下のテキストを空白のドキュメントにコピー&ペーストします。
- sc config MpsSvc start= auto
- sc config KeyIso start= auto
- sc config BFE start= auto
- sc config FwcAgent start= auto
- net stop MpsSvc
- net start MpsSvc
- net stop KeyIso
- net start KeyIso
- net start Wlansvc
- net start dot3svc
- net start EapHostnet
- net stop BFE
- net start BFE
- net start PolicyAgent
- net start MpsSvc
- net start IKEEXT
- net start DcaSvcnet
- net stop FwcAgent
- net start FwcAgent
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、保存先として「デスクトップ」を指定します。
- 「ファイルの種類」ボックスで「すべてのファイル (*.*)」を選択し、ファイル名をRepair.batとして保存します。
- メモ帳を閉じます。
- デスクトップに保存したRepair.batファイルを見つけ、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- プロセスが完了したら、Windowsファイアウォールを再起動します。正常に起動した場合は、Repair.batファイルを削除してください。
これらの手順のいずれでもエラーが解決しない場合は、Microsoftサポートセンターに問い合わせてさらなる支援を受けることをおすすめします。
解決策5:firewallapi.dllを再登録する
firewallapi.dllを再登録すると、問題が改善する場合があります。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください:regsvr32 firewallapi.dll
まとめ
以上が、Windows Updateのエラー0x8007042cに対する効果的な解決策です。各解決策をひとつずつ試して、問題を解決し、Windows Updateやファイアウォールを再び正常に機能させましょう。紹介した方法を慎重に実行し、ご自身の状況に最も合った解決策を見つけてください。
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