IE・Edgeで「INET_E_DOWNLOAD_FAILURE」エラーが出たときの原因と9つの解決策
インターネット接続がうまくいかないとき、「INET_E_DOWNLOAD_FAILURE」というエラーに遭遇することがあります。アクセスしようとしたウェブサイトが正しく読み込めず、画面には白いページと上部にエラーコードが表示されるだけという状態です。
Windows 10/11でInternet Explorer(IE)やMicrosoft Edgeを使用している場合にも、この問題が発生しやすいことが知られています。本記事では、このエラーの原因と、誰でも実践できる具体的な解決策を順番に解説していきます。
Internet Explorer(IE)と Microsoft Edge:代表的な2つのブラウザ
Webブラウザは、オンライン上の情報とやり取りするための基盤となるソフトウェアです。コミュニケーション、ショッピング、ニュースやブログの閲覧など、私たちのネット生活のあらゆる場面を支えています。
ちなみに、世界初のWebブラウザは1990年にティム・バーナーズ=リー卿によって開発されました。それ以来、ブラウザはより多くの機能と利便性を求めて幾度もの進化を重ねてきました。
プロのヒント:専用のPC最適化ツールを活用すれば、誤った設定、ジャンクファイル、有害なアプリ、セキュリティ上の脅威などを取り除き、システムトラブルや動作の遅延を防ぐことができます。
ここでは、INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーと特に関わりの深い、Internet ExplorerとMicrosoft Edgeの2つのブラウザに焦点を当てて見ていきます。
Internet Explorer(IE)
Internet ExplorerはMicrosoftが開発したWebブラウザで、長年にわたり世界中で広く利用されてきました。軽快なページ表示を実現するよう設計されており、かつてはWindowsの標準ブラウザとして多くのユーザーに親しまれていました。
なお、IEは2022年6月にサポートが終了しています。現在もIEベースの環境を利用している場合は、可能な限りMicrosoft Edgeへの移行が推奨されます。
Microsoft Edge
Microsoft Edgeは、IEの後継としてMicrosoftが開発した最新のWebブラウザです。高速な動作と直感的なデザインを備え、Chromiumエンジンの採用により拡張機能にも対応しています。
また、お気に入りやパスワードを各デバイス間で同期できるため、自宅で閲覧していたページの続きを職場や学校のPCからシームレスに再開することも可能です。
しかし、あらゆるソフトウェアと同様に、IEやEdgeも完璧ではありません。特定の状況では他のブラウザよりも扱いにくくなることがあり、実際にINET_E_DOWNLOAD_FAILUREのようなエラーメッセージが表示されるケースも報告されています。
IE・EdgeにおけるINET_E_DOWNLOAD_FAILUREとは?
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREは、Internet ExplorerやMicrosoft EdgeといったMicrosoft製ブラウザで発生するエラーです。通常は特定のウェブサイトでのみ表示されますが、中には複数のサイトへアクセスできなくなる「全般的な問題」として現れるケースもあります。
この種のブラウザエラーはよくある現象ですが、その引き金となる原因はさまざまです。次のセクションで詳しく見ていきましょう。
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREが発生する主な原因
この問題は、ユーザーがEdgeまたはIEでウェブサイトにアクセスしようとした際に発生します。サイトの読み込み中に、次のようなエラーメッセージが表示されます。
「The connection to the website was reset. Error Code: INET_E_DOWNLOAD_FAILURE」(ウェブサイトへの接続がリセットされました。エラーコード:INET_E_DOWNLOAD_FAILURE)
では、具体的にどのような原因があるのでしょうか。主なものは以下の通りです。
- ネットワークモジュールの一時的な不具合 – システムのネットワーク関連モジュールに一時的なバグや不具合が生じている可能性があります。この場合はネットワークトラブルシューティングツールの実行で改善することがあります。
- 資格情報マネージャーの破損したエントリ – 資格情報マネージャーに破損したキャッシュエントリが残っていると、このエラーが発生することがあります。該当エントリを削除することで解決する場合があります。
- 破損したCookieとキャッシュ – ブラウザのCookieやキャッシュが破損していると、この問題が起こり得ます。キャッシュとCookieを削除すれば解消するでしょう。
- 誤った設定 – インターネットオプションの詳細設定が適切に行われていない場合も、INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーが表示されることがあります。設定の編集またはリセットで解決できます。
- アプリケーションによるブラウザ操作の妨げ – 特定のアプリや拡張機能がブラウザの動作やプロセスをブロックし、ダウンロードエラーを引き起こすことがあります。セーフモードで起動して競合するアプリを削除すれば解決します。
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREが起こる仕組み
Webを閲覧していると、さまざまなデータがブラウザに配信されます。たとえばGoogleアカウントでYouTubeにアクセスすると、毎回ログイン情報を入力しなくても済むことに気づくでしょう。
これはキャッシュファイルのおかげです。キャッシュファイルとは、閲覧履歴などを一時的に保存しておく小さなデータファイルのことです。削除することもできますが、ページの読み込み速度向上など、多くの役割を担っています。
最近訪れたサイトについては、ブラウザがキャッシュデータを作成して情報を記憶します。このキャッシュには通常、HTMLファイルやJavaScriptスクリプトが含まれており、帯域幅の使用量を抑えてサイトを高速に表示できるようにしています。
ところが、こうして蓄積されたデータが原因で問題が起きることもあります。INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーはその一例です。
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREへの対処法:試したい9つの解決策
IEやEdgeでこのエラーが表示されたら、まず別のブラウザでも同じエラーが発生するかどうかを確認しましょう。また、ローカルのウェブサイトでダウンロードエラーが出ている場合は、認証証明書のインストールやセキュリティ権限の確認、コード変更の有無などもチェックしてみてください。
これらの基本的な切り分けで解決しない場合は、以下の解決策を順番に試してみましょう。
解決策1:ネットワークトラブルシューティングツールを実行する
ネットワークトラブルシューティングツールは、Windows 10/11でネットワーク接続の問題を自動的に診断・修復してくれる便利な機能です。
Wi-Fiや有線接続に問題がある場合、DNS設定やルーターの構成に不具合がある場合でも、このツールが原因を特定し、INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーを含むさまざまな問題を解決してくれることが期待できます。
以下の手順で実行してください。
- ブラウザを起動し、エラーが表示されているウェブサイトにアクセスします。
- 「接続の問題を修正」ボタンをクリックします。
- トラブルシューティングツールの処理が完了するまで待ちます。
- ツールの提案に従って修正を適用します。
- 完了したらブラウザを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
解決策2:資格情報マネージャーで破損した資格情報を削除する
資格情報マネージャーに破損したキャッシュエントリが残っていると、このエラーが発生することがあります。そのエントリが、訪問先サイトの新しい情報の伝播を妨げている可能性があります。この場合は、該当サイトのエントリを削除しましょう。
手順は以下の通りです。
- Windowsメニューを開き、検索フィールドに「credential manager(資格情報マネージャー)」と入力します。
- 最も関連性の高い検索結果を選択します。
- 「Web資格情報」の項目を開きます。
- 訪問しているウェブサイトに関連するエントリがあれば展開し、「削除」ボタンをクリックします。
- 操作を確認し、パソコンを再起動します。
- 再起動後、問題が解決したかどうかを確認します。
解決策3:Cookieとキャッシュを削除する
Cookieはコンピュータ上に保存される小さなテキストデータで、ブラウザキャッシュは訪問したサイトの画像などのメディアを保存しておくハードディスク上の領域です。この2つが破損していると、INET_E_DOWNLOAD_FAILUREのようなエラーに遭遇することがあります。
解決するには、キャッシュとCookieを削除しましょう。それぞれの手順を紹介します。
Internet Explorerの場合
- Internet Explorerを開き、歯車アイコンをクリックします。
- 「安全」セクションを展開し、「閲覧の履歴の削除」を選択します。
- すべての項目にチェックを入れ、「削除」ボタンをクリックします。
- Internet Explorerを再起動し、問題なくサイトにアクセスできるか確認します。
Microsoft Edgeの場合
- Microsoft Edgeを起動し、ウィンドウ右上にある3つの点(…)のメニューを開きます。
- 「設定」を選択し、「プライバシー、検索、サービス」タブに移動します。
- 「クリアする内容を選択」ボタンをクリックします。
- 必要に応じて事前にサインアウトしておきます。
- 「期間」のドロップダウンメニューで「すべての時間」を選択します。
- すべての項目にチェックを入れ、「今すぐクリア」ボタンをクリックします。
- Microsoft Edgeを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
解決策4:インターネットオプションの詳細設定を調整する
前述の通り、インターネットオプションの詳細設定が適切でない場合もこのエラーが発生します。設定の編集またはリセットを試してみましょう。
統合Windows認証を無効にする
- Windowsボタンをクリックしてスタートメニューを開きます。
- 検索フィールドに「internet options(インターネットオプション)」と入力し、一番上の結果をクリックします。
- 「詳細設定」タブに移動し、「統合Windows認証を使用する」のチェックを外します。
- 変更を適用し、ダウンロードエラーが解消されたかどうかを確認します。
詳細設定を元に戻す
- 上記の手順で解決しない場合は、インターネットオプションの「詳細設定」タブを開き、「詳細設定のリセット」ボタンをクリックします。
- 「ディスクに暗号化されたページを保存しない」のチェックを外し、変更を適用します。
- ブラウザを再起動し、ダウンロードエラーが解消されたかどうかを確認します。
IEの設定をリセットする
- それでもエラーが続く場合は、インターネットオプションの「詳細設定」タブを開きます。
- 「リセット」ボタンをクリックします。
- Internet Explorerを再起動し、問題が解消されたかどうかを確認します。
解決策5:ウェブサイトを信頼済みサイトに追加する
快適にブラウジングするためには、信頼できるサイトをインターネットオプションの「信頼済みサイト」に登録しておくことが大切です。オンライン閲覧時の安心感が高まるだけでなく、安全性の低いサイトに潜むマルウェアやウイルスからコンピュータを守ることにもつながります。
以下の手順で、簡単にサイトを信頼済みサイトに追加できます。
- まず、別のプロトコル(HTTPとHTTPSを切り替える)でサイトが開けるかどうかを確認します。
- 次に、インターネットオプションのウィンドウを開き、「セキュリティ」タブに移動します。
- 「信頼済みサイト」を選択し、「サイト」ボタンをクリックします。
- HTTPで正常に表示されたサイトの場合は、「このゾーンのすべてのサイトにサーバーの確認を要求する」にチェックを入れたまま、サイトのアドレスを入力します。そうでない場合はチェックを外します。
- 「追加」ボタンをクリックし、ウィンドウを閉じます。
- パソコンを再起動します。
- 再起動後、ブラウザを再度起動し、ダウンロードエラーが解消されたかどうかを確認します。
解決策6:セーフモードで起動し、問題のあるアプリや拡張機能を削除する
アプリケーションやブラウザ拡張機能がブラウザの動作やプロセスをブロックしている場合も、INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーが表示されます。このようなときは、セーフモードでの起動が有効です。
Windows 10/11のセーフモードは、基本的なドライバーとサービスのみを読み込む診断モードで、ハードウェアやソフトウェアの問題を切り分けるのに役立ちます。以下の手順で進めましょう。
- まず、拡張機能を無効にした状態でブラウザを使っても問題が解決するか確認します。解決する場合は、原因と思われる拡張機能を削除します。
- 次に、ネットワークありのセーフモードでパソコンを起動します。
- ブラウザが正常に動作するかどうかを確認します。
- 正常に動作する場合は、クリーンブートを実行します。
- その後、クリーンブート時に無効化したプロセス・アプリ・サービスを1つずつ有効に戻します。
- 原因となるアプリが特定できたらアンインストールし、ダウンロードエラーが解消されたかどうかを確認します。
これまでにユーザーから報告のあった、エラーを引き起こす可能性のあるアプリは以下の通りです。インストールしている場合は、すぐにアンインストールすることをおすすめします。
- Ghostery Midnight
- Bitdefenderアンチウイルス
- VPNアプリケーション
- SonicWALL TZ500ファイアウォール
Windows 10/11で問題のあるアプリをアンインストールする手順は以下の通りです。
- Windowsメニューを右クリックし、「アプリと機能」を選択します。
- 問題のあるアプリケーションをクリックし、「アンインストール」ボタンを押します。
- 操作を確認し、アンインストールが完了するまで待ちます。
- パソコンを再起動します。
- 再起動後、エラーが解決したかどうかを確認します。
解決策7:コマンドプロンプトでブラウザのデバッグを有効にする
上記の方法で解決しない場合は、コマンドプロンプトを使ってブラウザのデバッグを有効にしてみましょう。コマンドプロンプトは、コンピュータの操作やコマンドの実行を行えるコマンドラインインターフェースです。初心者向けのツールではありませんが、PCを細かく制御したい場合には非常に有用なユーティリティです。
localhostのウェブサイトに対してブラウザのデバッグを有効にするには、以下の手順を実行します。
- Windowsキーを押し、検索フィールドに「command prompt(コマンドプロンプト)」と入力します。
- 一番上の結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 次のコマンドを実行します:CheckNetIsolation LoopbackExempt -a -n="Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe"
- コマンドプロンプトを終了し、パソコンを再起動します。
解決策8:システムファイルチェッカーを実行する
この問題は破損したシステムファイルに起因することが多いため、システムファイルチェッカー(SFC)の実行をおすすめします。このコマンドラインユーティリティは、保護されているすべてのOSファイルをスキャンし、破損・欠落・古いバージョンのファイルをWindowsのインストールメディア内の正常なファイルと置き換えてくれます。
使い方は以下の通りです。
- 検索フィールドに「cmd」と入力し、最も関連性の高い結果を右クリックします。
- 「管理者として実行」を選択します。
- 開いたウィンドウに「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。
- スキャンが完了するまで待ちます。
- 完了すると、スキャン結果が表示されます。
- 最後に、パソコンを再起動します。
解決策9:IPアドレスを更新する
インターネット接続の問題でサイトにアクセスできない場合は、コマンドプロンプトを使ってDNSとIPアドレスをリセットしてみましょう。
手順は以下の通りです。
- 検索フィールドに「cmd」と入力します。
- 「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを1行ずつ入力し、それぞれの後にEnterキーを押します。
- ipconfig /release
- ipconfig /renew
- ipconfig /flushdns
- コマンドプロンプトを終了します。
- パソコンを再起動し、エラーが解決したかどうかを確認します。
まとめ
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーは、Internet ExplorerやMicrosoft EdgeといったMicrosoft製ブラウザで発生しやすいものですが、日頃から注意を怠らないようにしましょう。信頼できないウェブサイトの閲覧は極力避けてください。悪意のある要素が仕込まれている可能性があり、知らずのうちにダウンロードしてシステムに被害をもたらす恐れがあります。こうした不要なダウンロードを防ぐためにも、アンチウイルスソフトやファイアウォールの導入を検討するとよいでしょう。
万が一INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーに直面しても、心配はいりません。まずはネットワークトラブルシューティングツールの実行から始めるのがおすすめです。ブラウジング中に発生するさまざまなエラーの解消に役立ちます。
それでも解決しない場合は、資格情報マネージャーで破損した資格情報を削除しましょう。破損したエントリがブラウザの動作を妨げないようにするためです。さらに、ブラウザのCookieとキャッシュの削除や、インターネットオプションの詳細設定の調整も効果的です。
それでもエラーが続く場合は、訪問先のサイトを信頼済みサイトに追加するか、セーフモードで起動して問題のある拡張機能やアプリを取り除いてください。
すべての方法を試しても解決しない場合は、Microsoftのサポートチームに問い合わせるか、認定を受けた技術者に修理を依頼するのもよいでしょう。
INET_E_DOWNLOAD_FAILUREエラーへのほかの対処法をご存じですか? また、上記の解決策を試したことはありますか? ぜひコメント欄でお聞かせください。
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