Windows HelloがWindows 10/11で動作しない原因と5つの対処法
Windows 10やWindows 11は、使いやすさとセキュリティの高さから多くのユーザーに選ばれているOSです。しかし、選んだ理由が何であれ、PCを脅威から守り続けるためには、複数のセキュリティ対策を組み合わせて導入することが重要です。
Windows 10/11プラットフォームで利用できる最新のセキュリティ機能のひとつが「Windows Hello」です。本記事では、Windows Helloの概要と、動作しなくなったときの具体的な解決方法を詳しく解説します。
Windows Helloとは?
Windows Helloは、Windows搭載デバイスにログインするためのまったく新しい認証方式です。従来のようにパスワードを入力する必要はなく、指紋認証や顔認証によってアカウントへアクセスできます。設定によっては、虹彩スキャンによる本人確認も可能です。
パスワードを覚えたり入力したりする手間がないため、急いでいるときでも素早くログインできる、非常に便利な機能といえます。
Windows Helloは安全に使えるのか?
Windows Helloは比較的新しいセキュリティ機能であるため、その安全性を疑問視するユーザーも少なくありません。では、実際のところ安全なのでしょうか?
Microsoftによると、Windows Helloは顔・虹彩・指紋をエンタープライズレベルのセキュリティで保護し、ハッカーや覗き見からアカウントを守ります。ログインしている様子を第三者に見られても、アクセスされることはありません。また、写真を使ったなりすましも防げるよう、本物の人物を識別できる設計になっています。
同様に、仮にデバイスを盗まれたとしても、盗んだ側はあなたの指紋・虹彩・顔を利用できないため、アカウントにアクセスすることはできません。
さらに重要な点として、生体認証データはクラウドに送信されず、デバイス上にのみローカル保存されます。そのため、仮にMicrosoftのサーバーが攻撃を受けても、あなたのデータが盗まれる心配はありません。
Windows Helloの設定方法
Windows Helloのセットアップには、特別な周辺機器はほとんど必要ありません。Windows 10/11デバイス、Webカメラ、指紋センサーがあれば準備完了です。Windowsキーを押して「サインイン オプション」から必要な設定を行いましょう。
ただし注意が必要なのは、たとえPCがWindows Helloに対応していても、Webカメラが近赤外線イメージングなど機能に必要な仕様を満たしていなければ、その恩恵を受けられないという点です。
すでにWindows Helloを設定済みの場合は、特に追加の作業は不要です。ただし、この新機能に関連する一般的なトラブルについては把握しておくと安心です。
Windows Helloが動作しないときの対処法
Windows Helloは試してみる価値のある機能ですが、他のセキュリティ機能と同様にトラブルが起こらないわけではありません。実際、セットアップ直後から問題が発生したというWindows 10/11ユーザーの報告もあります。原因が何であれ、解決方法を知っておくことが大切です。
以下では、Windows Helloが動作しない問題を解決するための方法を順番に紹介します。
対処法1:Trusted Platform Module(TPM)をセットアップする
Windows Helloを使用するには、事前にTPM(Trusted Platform Module)技術をセットアップしておく必要があります。有効化済みの場合でも、何らかの操作やWindows Updateの影響で無効化されている可能性があります。
セットアップまたは再有効化するには、以下の手順を実行してください。
- Windows + Rキーを押してファイル名を指定して実行を起動します。
- テキストフィールドに「tpm.msc」と入力し、OKをクリックします。
- ツールのメニューから操作(Action)を選択し、「TPMの準備」オプションをクリックします。
- PCの再起動を促すウィンドウが表示されます。
- 画面の指示に従ってセットアップを進めます。
- 再起動ボタンをクリックし、起動後の手順に従います。
対処法2:レジストリエディターでPINログオンを有効化する
Windows Updateの適用後にWindows Helloの不具合に遭遇したユーザーもいます。特定のドメインユーザーのPINログオン設定がリセットされてしまうケースです。この場合は、PINログオンを再度有効化することで、Windows Helloを再び使えるようになります。
手順は以下の通りです。
- まず、レジストリのバックアップを作成します。作業中に問題が発生しても元に戻せるようにするためです。
- バックアップを作成したら、検索バーに「regedit」と入力してEnterキーを押し、レジストリエディターを開きます。
- 次の場所へ移動します:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\System
- 「AllowDomainPINLogon」というエントリを探します。見つからない場合は新規作成します。ウィンドウ内の空白部分を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択して「AllowDomainPINLogon」という名前を付けます。その値を右クリックして「修正(Modify)」を選択します。
- 編集ウィンドウで「値のデータ」を「1」に変更し、変更を適用します。
- 「ベース」が「16進数(Hexadecimal)」に設定されていることも確認します。
- 表示されるプロンプトがあれば受け入れて確認します。
- PCを手動で再起動し、問題が解消されたかどうかを確認します。
対処法3:Windows Updateを適用する
最新のWindows 10/11アップデートをインストールすることで問題が解決したという報告もあります。OSを最新バージョンに更新することは、エラーへの対応だけでなく、デバイスのセキュリティ向上にも役立ちます。
Windows 10/11を最新バージョンに更新する方法は以下の通りです。
- Windows + Iキーを押して設定を開きます。
- Windows Updateタブおよび「更新とセキュリティ」セクションに移動します。
- 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。保留中のアップデートが検出されれば自動的にインストールされ、PCの再起動を求められます。
対処法4:生体認証およびイメージングドライバーを更新する
それでも問題が解決しない場合は、生体認証(Biometric)ドライバーとイメージング(Imaging)ドライバーの更新を試みてください。Windows Updateの適用で通常はドライバーも更新されますが、サードパーティ製のドライバーアップデートツールを利用するのもひとつの方法です。
対処法5:ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行する
上記の方法で解決しない場合は、ハードウェアとデバイスのトラブルシューティングツールを実行しましょう。設定アプリを開き、「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」の順に進みます。「トラブルシューティングツールの実行」オプションがあるので実行し、処理が完了するまで待ちます。
まとめ
Windows Helloは、利便性とセキュリティというPCユーザーの2大課題を解決してくれる優れた機能です。しかし、それ自体に問題が発生しないわけではありません。もしWindows Helloが動作しなくなっても、慌てる必要はありません。今回紹介した方法を試せば、すぐに従来のパスワードにさよならできるはずです。
現在Windows Helloを活用していますか?ぜひコメント欄で感想をお聞かせください。
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