FileMaker 17がレイアウトモードでクラッシュする問題の解決方法
FileMaker Pro Advanced(旧称:FileMaker Pro)は、カスタムビジネスアプリを作成する際に最も人気のある定番ツールです。Appleの子会社であるFileMaker Inc.が開発したこのソフトウェアは、強力なデータベースエンジンを活用して、新しいアプリのゼロからの作成、既存アプリのカスタマイズ、柔軟なデータベース構築を簡単に行えるように設計されています。
このツールが支持される最大の理由は、高度なプログラミングスキルがなくてもアプリやデータベースを開発できる点にあります。直感的で使いやすいグラフィカルインターフェース、操作性に優れたデザインツール、内蔵のスターターアプリ、豊富なテーマなど、作業を効率化するための機能が充実しています。
FileMaker Pro Advancedでできること
FileMaker Pro Advancedは当初macOS向けに設計されましたが、後にWindows互換版もリリースされました。最新バージョンはFileMaker Pro 17 Advancedで、主に以下のような用途に活用できます。
- カスタムデータベースの作成: 独自の要件に合わせたカスタマイズ性の高いデータベースを構築できます。
- レポートの生成: レポート作成ツールによりタスクの自動化・管理が可能で、PDFやExcel形式のレポートを簡単に生成してメールで送信できます。
- オンラインでのデータ公開: 数回のクリックだけでデータベースを公開できるのが大きな特徴です。プログラミング知識が不要なため、アンケートフォーム、登録フォーム、顧客フィードバックページなどを自由に作成・カスタマイズできます。
- データ共有: WindowsとMacのどちらで作業していても、プラットフォームを問わず安全かつ簡単にプロジェクトを共有できます。
FileMaker Pro Advancedの4つのモード
FileMaker Pro Advancedでは、データをレイアウト単位で整理して管理します。FM Proには以下の4つのモードがあります。
- レイアウトモード: 画面上のデータの表示方法を設計・調整するためのモードです。
- 検索モード: テーブルから目的のレコードを探すためのモードです。
- プレビューモード: 公開や印刷の前にデータの仕上がりを確認できるモードです。
- ブラウズモード: データの入力や閲覧を行うためのモードです。
しかし最近、特にレイアウトモードで作業中にFileMaker 17が頻繁にクラッシュするという報告が複数のユーザーから寄せられています。
プロのヒント: システムトラブルや動作低下の原因となる誤設定・ジャンクファイル・有害アプリ・セキュリティ脅威を一括除去したい場合は、専用のPC最適化ツールの活用がおすすめです。
FileMaker Pro Advancedで発生している問題
FileMakerコミュニティでは、レイアウトモードでの作業中にプログラムが頻繁にクラッシュするという投稿が相次いでいます。すでに一部のユーザーがこの問題をFileMakerテクニカルサポートに報告しており、サポートチームはクラッシュの原因が外部要因ではなくFM Pro本体にあることを確認しています。
別のユーザーの報告によると、複雑なレイアウトで作業している際にレイアウトモードを使用するたびにクラッシュが発生し、特に同一データベース内で別のレイアウトへ切り替えたタイミングで起きやすいとのことです。
また、あるWindowsユーザーは、明確な原因がないままさまざまな状況でFileMaker Proが頻繁にクラッシュすると投稿しています。このユーザーは最新のアップデートが適用されたWindows 10/11環境で、プラグインも未導入だったため、クラッシュの原因を特定できずにいました。
FileMaker Proのクラッシュは非常に厄介な問題です。特に複雑なレイアウトや複数のレイアウトで作業中に発生すると、数時間かけて作成した内容が失われ、すべてを最初からやり直さなければならない恐れがあります。
FileMaker Proのクラッシュ問題への対処法
FileMaker社はクラッシュの原因がソフトウェア自体にあることを認めていますが、現時点で公式な修正プログラムはまだ提供されていません。そこで、実際に効果があったとされるユーザー推奨の解決策をご紹介します。
1. ディスクの空き容量を確認する
プログラムがクラッシュする原因のひとつがストレージ容量の不足です。ディスクの空き容量が足りないと、FileMaker Proがキャッシュファイルを書き込めず、クラッシュにつながります。
Windowsの場合は、エクスプローラー > PC > Cドライブを開けば空き容量を確認できます。容量が逼迫している場合は、Outbyte PC Repairなどのクリーニングツールでジャンクファイルを削除し、ストレージを回復させましょう。
Macの場合は、画面左上のAppleメニューから「このMacについて」を選択し、「ストレージ」タブを開くと総容量・使用量・空き容量を確認できます。空き容量を増やしたい場合は、Mac用のクリーニングアプリで不要ファイルを削除するのが効果的です。
2. 破損したレイアウトを確認する
新しいレイアウトを作成し、オブジェクトをひとつずつコピー&ペーストしてみてください。クラッシュせずにすべてコピーできれば、元のレイアウトが破損していたことがわかります。破損したレイアウトのバックアップを復元しても、復元版も同様に破損している可能性が高いため意味がありません。誤って再利用しないよう、問題のあるレイアウトは必ず削除してください。
また、レイアウト切り替え時にクラッシュする場合は、特定の破損オブジェクトが原因の可能性があります。そのオブジェクトを削除すれば、レイアウトは再び安定して動作するようになります。
3. 破損したポータルを確認する
検証を重ねた結果、あるユーザーは「ポータルが表示された状態のままレイアウトを離れるとFileMaker Proがクラッシュする」ことを突き止めました。該当レイアウトでは100%の確率でクラッシュが発生しており、特定のポータル自体の破損が疑われます。対策としては、レイアウトを離れる前に問題のポータルを必ず非表示にしてください。ポータルを非表示にすれば、レイアウトの切り替え時にも問題は発生しなくなります。さらに、破損したポータルをカットして同じ位置に再度ペーストすることで修復できるケースもあります。
4. Office 365をダウングレードする
あるWindowsユーザーは、FileMaker Proのクラッシュの主因が直近のOffice 365アップデートであることを発見しました。以前のバージョンへダウングレードしたところ、問題は解消されたといいます。
Office 365の任意バージョンをインストールまたは復元する手順:
- Windowsで「スタート」をクリックし、検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力します。
- 検索結果の一番上をクリックしてコマンドプロンプトを起動します。
- フォルダ C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun\ へ移動します。
- 次のコマンドを実行します:officec2rclient.exe /update user updatetoversion=(移行先のバージョン番号)
- Enterキーを押します。
- ダウンロードの完了を待ち、アップデートをインストールします。
目的のOffice 365バージョンをインストールしたら、FileMaker Pro Advancedを再度起動し、問題が改善したかどうかを確認してください。
まとめ
FileMaker Pro Advancedはアプリやデータベース構築に非常に有用なツールですが、今回のクラッシュ問題により作業が滞ってしまうことがあります。公式修正がリリースされるまでの間は、上記で紹介した対処法を試し、お使いの環境で有効かどうかを確認してみてください。
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