MacBook Proでターゲットディスプレイモードが使えないときの原因と直し方
画面は大きいほど作業がしやすくなります。大きなスクリーンがあれば、表示される要素をより鮮明に、見やすく確認できます。この考え方をもとに生まれたのが「ターゲットディスプレイモード(Target Display Mode)」です。この機能を使えば、対応デバイスのiMacをMacBookやMac miniなどの外部モニターとして活用できます。
新しいディスプレイを購入しなくても大画面を楽しめる便利な機能ですが、一部のユーザーからは「MacBook Proでターゲットディスプレイモードが動作しない」という報告もあります。具体的には、Command + F2キーを押しても画面が切り替わらないというトラブルです。致命的なシステム障害ではありませんが、グラフィックデザイナー、Web開発者、動画編集者など、大画面を仕事で必要とする方にとっては深刻な問題になりかねません。
問題を解決するには、まずMacBook Proでのターゲットディスプレイモードの使い方と、その要件を正しく理解することが重要です。
MacBook Proでターゲットディスプレイモードを使うための条件
ターゲットディスプレイモード(TDM)を使用するには、以下のものが必要です。
- OS X v10.6.1以降がインストールされたiMac
- Mini DisplayPortまたはThunderboltポートを搭載したMacBook Pro、あるいはその他のMac
- Thunderboltケーブル、またはMini DisplayPort to Mini DisplayPortケーブル
TDMの使い方はシンプルです。まずiMacの電源を入れ、アカウントにログインします。次にThunderboltケーブルまたはMini DisplayPortケーブルで2台のデバイスを接続し、iMac側のキーボードでCommand + F2を押します。これでiMacを外部ディスプレイとして使用できるようになります。
ターゲットディスプレイモードが動作しない主な原因
MacBook Proでターゲットディスプレイモードが機能しない場合、以下のような原因が考えられます。
- iMacがTDMに対応していない
- ケーブルやポートの種類が間違っている
- キーボードがCommand + F2に対応していない、またはキーボード設定に問題がある
- macOSのソフトウェア不具合
原因を特定できれば、トラブルシューティングは格段に楽になります。以下の解決策を順番に試してみてください。
方法1:iMacがターゲットディスプレイモードに対応しているか確認する
すべてのiMacが外部ディスプレイとして使えるわけではありません。ターゲットディスプレイモードは、Mac OS X 10.6.1を搭載した2009年モデルの27インチiMacとともに登場しました。つまり、2009年のiMac以降に発売された一部のモデルだけがTDMに対応しています。対応モデルは以下の通りです。
- iMac 27インチ(Late 2009)
- iMac 27インチ(Mid 2010)
- iMac Mid 2011〜Mid 2014
残念ながら、Retina 5K搭載のLate 2014以降のiMacは、TDMで使用されるThunderbolt 2ケーブルが超高解像度ディスプレイに対応できないため、外部ディスプレイとして利用できません。
iMacのモデルを確認するには、画面左上のAppleロゴをクリックし、「このMacについて」を選択します。モデル名、シリアル番号、メモリ、プロセッサなどの情報が記載されたウィンドウが表示されます。お使いのiMacが上記リストに含まれていない場合は、TDM対応の別のiMacを用意するしかありません。
方法2:接続方法を確認する
前述の通り、iMacとMacを接続できるケーブルは「Mini DisplayPort to Mini DisplayPortケーブル」と「Thunderboltケーブル」の2種類です。正しいケーブルを正しいポートに接続しないと、機能しません。
Late 2009〜2010年に発売されたiMacの場合は、Mini DisplayPort to Mini DisplayPortケーブルを使用し、MacBookのMini DisplayPortまたはThunderboltポートに接続します。2011〜2014年モデルのiMacの場合は、Thunderboltケーブルを使用し、Mac側のThunderboltポートに差し込む必要があります。
正しいケーブルとポートを使ってもターゲットディスプレイモードが動作しない場合は、ケーブルやポート自体の故障も疑ってみましょう。別のケーブルに交換したり、別のポートに挿し替えたりして、原因となっている箇所を特定してください。
方法3:キーボード設定を確認する
ケーブルに問題がなく、iMacのモデルもTDM対応であれば、次に確認すべきはキーボード設定です。TDMのデフォルトのショートカットはCommand + F2ですが、キーボード設定で「F1、F2などのすべてのキーを標準ファンクションキーとして使用」にチェックが入っていると、このショートカットは機能しません。その場合は代わりにCommand + Fn + F2を押す必要があります。
キーボード設定を確認する手順は以下の通りです。
- 外部ディスプレイとして使うiMacで、Appleロゴをクリックします。
- 「システム環境設定」>「キーボード」を選択します。
- 「F1、F2などのすべてのキーを標準ファンクションキーとして使用」のチェックを外します。
- 設定ウィンドウを閉じ、再度Command + F2を押してみます。
方法4:iMacのSMCをリセットする
iMacの機種によっては、SMC(システム管理コントローラ)が外部映像ソースの選択を担っています。Command + F2を押した後に画面が点滅したり、オン・オフを繰り返したりする場合は、iMacのSMCをリセットすると改善する可能性があります。
リセットの手順は以下の通りです。
- iMacをシャットダウンし、電源コードを抜きます。
- 15秒待ってから、電源コードを再度差し込みます。
- さらに5秒待ってから、コンピュータを再起動します。
これでSMCがリフレッシュされ、正常な状態に戻ります。
方法5:両方のMacをセーフモードで再起動する
ジャンクファイル、サードパーティ製アプリ、システムキャッシュなどが、コンピュータの動作に干渉することあります。信頼できるMac修復ツールを使ってMacBookとiMacからジャンクファイルをすべて削除し、その後両方をセーフモードで再起動しましょう。これにより、他のアプリやファイルからの干渉を一時的に無効化できます。
セーフモードで起動するには、再起動中にShiftキーを押し続けます。Appleロゴとプログレスバーが画面に表示されたらキーを離してください。その後、ターゲットディスプレイモードを起動して、問題が解決したかどうかを確認します。
まとめ
ターゲットディスプレイモードは、大画面が必要な場面で手持ちのTDM対応iMacを有効活用できる非常に便利な機能です。機能を利用するには、MacとiMacの両方が要件を満たしていることが前提となります。うまくいかない場合は、本記事で紹介した解決策を順に試して、ご自身でトラブルを解消してみてください。
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