Windows 10で別のユーザーとしてアプリケーションを実行する3つの方法
Windowsでは、別のユーザーアカウントの資格情報(ユーザー名とパスワード)を持っていれば、現在のアカウントにログインしたまま、そのユーザーの権限でアプリケーションを実行できます。この機能はWindows 7、8、10など、すべてのバージョンのWindowsで利用可能です。この記事ではWindows 10を例に解説しますが、他のバージョンでも同様の手順で実行できます。また、対象は.exe形式のアプリケーションに限らず、バッチファイルから各種インストーラーまで、ほぼすべての種類のファイルに対して使用できる点も魅力です。

この機能は、Windowsに標準搭載されている「RunAs」プログラムによって実現されています。RunAsはコマンドプロンプトから利用できるだけでなく、エクスプローラーの右クリックメニューからも呼び出せるため、GUI操作を好む方にも扱いやすいのが特徴です。ただし、このプログラムを利用するには、バックグラウンドで「Secondary Logon」サービスが実行されている必要があります。このサービスが停止していると、意図した結果を得られません。事前に「Windows サービス」画面で、該当サービスが実行中であることを確認しておきましょう。
別のユーザーとしてアプリケーションを実行する方法はいくつかあります。以下では代表的な3つの方法を紹介するので、自分にとって一番簡単で速い方法を選んで活用してください。それでは始めましょう。
方法1:エクスプローラーを使用する
もっとも手軽なのが、エクスプローラーを使う方法です。普段アプリを起動するのと同じ流れで操作でき、ダブルクリックの代わりに「別のユーザーとして実行」を選ぶだけなので、直感的に実行できます。
ただし、環境によっては右クリックメニューに「別のユーザーとして実行」オプションが表示されないことがあります。これはWindowsのローカルポリシー設定によるもので、ローカルグループポリシーエディターで該当ポリシーを変更すれば解決します。以下の手順に従ってください。
- まず、「別のユーザーとして実行」オプションが表示されているかを確認します。Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- ダイアログに gpedit.msc と入力し、Enter キーを押します。
- ローカルグループポリシーエディターが開いたら、次のパスへ移動します。
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > 資格情報ユーザーインターフェイス
- 右側のペインで「資格情報の入力に信頼されたパスを要求する」ポリシーをダブルクリックします。

- 設定が「未構成」になっていることを確認します。「適用」をクリックし、「OK」を押します。

- 続いて、実行したいアプリケーションが保存されているフォルダーを開きます。
- Shift キーを押しながらアプリケーションを右クリックし、メニューから「別のユーザーとして実行」を選択します。

- 別のユーザーアカウントのユーザー名とパスワードを入力して「OK」をクリックすると、指定したユーザーとしてアプリケーションが起動します。
方法2:コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトからRunAsコマンドを実行する方法もあります。コマンドライン操作に慣れている方には、こちらの方が効率的に感じられるでしょう。さらに、このコマンドをバッチファイルに組み込んでおけば、毎回コマンドを入力しなくても、実行するだけで常に特定のユーザーとしてアプリを起動できるようになります。以下の手順に従ってください。
- まず、スタートメニューを開き、「コマンドプロンプト」と検索して起動します。
- コマンドプロンプトの画面が表示されたら、次のコマンドを入力します。
runas /user:USERNAME "PathToFile" UserPassword

- Enter キーを押す前に、USERNAME(ユーザー名)、PathToFile(ファイルのフルパス)、UserPassword(パスワード)をそれぞれ実際の値に置き換えてください。
- Enterキーを押すと、指定したユーザーとしてプログラムが実行されます。
- さらに、上記のコマンドをバッチファイル化しておけば、別のユーザーとしてプログラムを実行するたびにコマンドプロンプトを開いて入力する手間が省けます。
- その場合は、新しいテキストドキュメントを作成し、上記のコマンドを貼り付けます。
- ドキュメントを .bat 拡張子で保存してください。
- 以降は、アプリケーションを起動したいときにこの .bat ファイルを実行するだけで、自動的に目的の操作が行われます。
方法3:スタートメニューを使用する
スタートメニューからも、別のユーザーとしてアプリケーションを実行できます。ただし、この機能を使うには、あらかじめローカルグループポリシーエディターでポリシーを編集しておく必要があります。設定後は、スタートメニュー内のアプリケーションを右クリックしたときに「別のユーザーとして実行」オプションが表示されるようになります。以下の手順に従ってください。
- まず、スタートメニューから検索してローカルグループポリシーエディターを開きます。
- エディターが開いたら、次のパスへ移動します。
ユーザーの構成\管理用テンプレート\スタート メニューとタスク バー
- 右側のペインにある「スタートに「別のユーザーとして実行」コマンドを表示する」ポリシーをダブルクリックします。

- ポリシーを「有効」に設定し、「適用」をクリックしてから「OK」を押します。

- 設定を反映させるため、システムを再起動します。
- PCが再起動したら、スタートメニューでアプリケーションを検索し、右クリックします。メニューに「別のユーザーとして実行」オプションが表示されているはずです。

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