Windowsユーザーを別のWindows 10 PCに移行する3つの方法
ユーザーが別のWindows 10 PCに移行したい理由はさまざまです。ユーザープロファイルが破損してしまうケースもあれば、デバイスの買い替えやアップグレードを検討している場合もあるでしょう。さらに、Windows 7のセキュリティサポートが終了したことを受け、多くのユーザーがWindows 10への移行を余儀なくされました。
Windows 10へ移行する際、通常はユーザープロファイルを作り直し、コンピューターの各種設定を一からやり直す必要があります。細かい設定まで手動で変更し直すのは後々大きな手間となり、非常に面倒です。

しかし、公式ドキュメントが少なくほとんど知られていないものの、実は最小限の手間でPC全体をWindows 10に簡単に移行できる方法がいくつか存在します。本記事では、その中でも特におすすめの3つの方法をご紹介します。
以前のWindows環境からユーザーデータファイルをコピーする
以前のWindows環境から新しいPCへユーザーファイルを直接コピーすることは可能です。ただし、この作業はある程度手動で行う必要があり、非常に手間がかかるためあまりおすすめはできません。また、破損したファイルまで一緒にコピーしてしまうリスクもあります。この方法は、主にWindows 7からWindows 10へ移行する方向けの解決策です。
- まず、「隠しファイルを表示する」設定が有効になっていることを確認します。
- Windowsキーを押して「コントロールパネル」と入力し、コントロールパネルを開きます。

- 次に「デスクトップのカスタマイズ(外観と個人設定)」に移動します。

- 続いて「エクスプローラーのオプション(フォルダー オプション)」を開きます。

- 「表示」タブ内の「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」が選択されていることを確認します。

- 「F:\Users\ユーザー名」フォルダーを見つけます。「F」はWindowsがインストールされているドライブ、「ユーザー名」はコピー元となるプロファイルの名前です。
- このフォルダー内のすべてのファイルとフォルダーを選択します。ただし、以下のシステムファイルは除外してください:
- Ntuser.dat
- Ntuser.dat.log
- Ntuser.ini
- 選択したファイルをUSBメモリなどの外部ストレージにコピー&ペーストします。
- なお、ネットワーク上でファイル共有が有効になっており、新旧両方のPCが同じネットワークに接続されている場合は、ドラッグ&ドロップで直接ファイルを転送することも可能です。
無料ツール「Transwiz」を使って移行する
Transwizは、ユーザープロファイルの移行に特化したソフトウェアです。ユーザーデータや各種設定の転送にも利用でき、特にWindows 7のプロファイルをWindows 10用に自動変換してくれる点が大きな魅力です。すべての設定とデータが1つのzipアーカイブにまとめられるため、大量のファイルやフォルダーを個別に管理する手間もありません。
- こちらのリンクからTranswizをダウンロードします。
- アプリケーションを起動し、目的に合ったオプションを選択します。今回は「I want to transfer data to another computer(別のコンピューターにデータを移行したい)」を選びます。

- このオプションでは、zipアーカイブの保存先を自由に指定できます。
- データを復元する側のPCでは、「I have data that I want to transfer to this computer(このコンピューターに移行したいデータがある)」を選択します。

- zipアーカイブを保存した場所を参照します。保存先はUSBメモリや外付けハードディスクなど、任意の外部ストレージでも問題ありません。
- より詳しい情報については、Transwizの公式ドキュメントをご確認ください。
【上級者向け】Windowsユーザー状態移行ツール(USMT)を使用する
USMT(User State Migration Tool)は、コマンドラインやスクリプト操作に慣れている上級者向けのMicrosoft純正ツールです。USMTには「ScanState」と「LoadState」という2つの主要コンポーネントが含まれています。
ScanStateはバックアップ(ユーザー状態の収集)に使用されるコンポーネントで、LoadStateはバックアップからの復元(データの適用)に使用されます。コマンドライン操作に不安がある方のために、USMT用のGUIフロントエンドツールもいくつか公開されています。また、USMTはMicrosoftが開発した公式ツールであるため、サードパーティ製ツールと比べてデータ破損のリスクも比較的低く抑えられます。
USMTはWindows ADK(Windows Assessment and Deployment Kit)に含まれており、こちらからダウンロードできます。詳細な使い方については、Microsoft公式の「User State Migration Tool (USMT) 4.0 ユーザーズ ガイド」を参照してください。
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