Windows 10でユーザーアカウントを管理者アカウントに変更する4つの方法
Windows 10には、2種類のユーザーアカウントが存在します。1つは「標準ユーザー」アカウント、もう1つは「管理者(Administrator)」アカウントです。この2つの違いは機能面ではなく、持っている権限の範囲にあります。
管理者アカウントは、Windows 10 PCのあらゆる側面を完全にコントロールできます。コンピューター全体の設定変更やアプリケーションのインストールはもちろん、ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面も自らの権限で通過できます。一方、標準ユーザーアカウントには比較的強い制限がかかります。アプリケーションの起動はできても新規インストールはできず、設定を変更できるのも他のユーザーアカウントに影響しない範囲のみです。さらに、UACの確認画面が表示された際には、管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力しなければ先へ進めません。

旧バージョンのWindowsには「ゲスト」というアカウント種類も存在しましたが、Windows 10にはそれに相当するものはありません。Windows 10で新しいユーザーアカウントを作成すると、デフォルトでは標準ユーザーアカウントとして登録されますが、作成時に管理者アカウントへ変更することも可能です。標準ユーザーアカウントは、子ども向けのアカウントや、強い権限を与えると混乱を招きかねない相手のためのアカウントを作る際に非常に便利です。ただし、PCへの幅広いアクセス権と操作権限が必要な人には向いていません。
Windows 10の標準ユーザーアカウントにより多くの自律性と権限を与えたい場合は、管理者アカウントへの変更が必要です。これは誰でも簡単に行えます。以下では、標準ユーザーアカウントを管理者アカウントに変更する4つの方法を詳しく解説します。
注意: 以下で紹介する方法のほとんどは管理者権限を必要とするため、既存の管理者アカウントにログインした状態で作業を行うことをおすすめします。管理者アカウントにログインしていない場合は、UACの確認画面で管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力して先へ進むことになります。
方法1:Windows 10の「設定」アプリを使う
まず最初にご紹介するのは、Windows 10の「設定」アプリを使用する方法です。GUIベースの直感的なインターフェースで操作できるため、初心者にも安心のやり方です。手順は以下の通りです。
- スタートメニューを開きます。
- 設定をクリックして、Windows 10の設定アプリを起動します。

- アカウントをクリックします。

- ウィンドウ左側のメニューから家族とその他のユーザーをクリックします。
- 右側のその他のユーザーセクションで、管理者に変更したい標準ユーザーアカウントを見つけてクリックします。
- アカウントの種類の変更をクリックします。

- アカウントの種類の下にあるドロップダウンメニューを開き、管理者を選択します。
- OKをクリックします。

- 設定アプリを閉じます。
これで選択した標準ユーザーアカウントは管理者アカウントに変更され、通常の管理者アカウントと同等のすべての特権が付与されます。なお、同じ手順で管理者アカウントを標準ユーザーアカウントへ戻すことも可能です。その場合は、手順7のドロップダウンメニューで管理者の代わりに標準ユーザーを選択するだけです。
方法2:コントロールパネルからアカウントの種類を変更する
Windows OSの大きな特徴のひとつは、同じ操作を複数の方法で実現できる点です。歴代のWindowsに一貫して搭載されてきたコントロールパネルからも、アカウントの種類を変更できます。手順は以下の通りです。
- スタートボタンを右クリックするか、Windowsロゴキー + Xを押してWinXメニューを開きます。
- WinXメニューからコントロールパネルをクリックして起動します。

- コントロールパネルがカテゴリ表示の状態で、ユーザーアカウントセクションの下にあるアカウントの種類の変更をクリックします。

- 管理者アカウントに変更したい標準ユーザーアカウントを見つけてクリックします。
- アカウントの種類の変更をクリックします。

- 管理者の横にあるラジオボタンを選択します。
- アカウントの種類の変更をクリックすれば完了です!

これでコントロールパネルを閉じて構いません。選択した標準ユーザーアカウントは、正常に管理者アカウントへと変更されています。
方法3:「ユーザーアカウント」ツール(netplwiz)から変更する
やや上級者向けですが、より直接的にアカウントの種類を変更したい場合におすすめなのが、全バージョンのWindowsに搭載されているユーザーアカウントツールを使う方法です。手順は以下の通りです。
- Windowsロゴキー + Rを押してファイル名を指定して実行ダイアログを開きます。
- 実行ダイアログにnetplwizと入力し、Enterキーを押してユーザーアカウントツールを起動します。

- このコンピューターのユーザー:セクションで、管理者に変更したい標準ユーザーアカウントを見つけて選択します。
- プロパティをクリックします。

- グループ メンバーシップタブに移動します。
- 管理者の横にあるラジオボタンを選択します。このダイアログにはその他というオプションもあり、Backup OperatorsやPower Users、Remote Desktop Usersなど、さまざまなアクセスレベルを選べますが、いずれも管理者アカウントほどのアクセス権と制御権は持たないため、基本的に気にする必要はありません。
- 適用をクリックし、続けてOKをクリックします。
- ユーザーアカウントのウィンドウでも同様に適用をクリックし、OKをクリックします。
方法4:管理者権限のコマンドプロンプトから変更する
最後にご紹介するのは、管理者として実行したコマンドプロンプトから変更する方法です。わずか数個のコマンド入力だけで完了する、最も手軽な方法といえます。手順は以下の通りです。
- スタートボタンを右クリックするか、Windowsロゴキー + Xを押してWinXメニューを開きます。
- コマンドプロンプト(管理者)をクリックして、管理者権限を持つコマンドプロンプトを起動します。

- 以下のコマンドを入力します。AccountNameの部分は、管理者に変更したい標準ユーザーアカウントの正確な名前に置き換えてください。入力後、Enterキーを押します:
net localgroup Administrators AccountName /add
- コマンドの実行が完了したら、コマンドプロンプトを閉じます。これで選択した標準ユーザーアカウントは、正常に管理者アカウントへと変更されました。
このガイドはWindows 10向けに作成されていますが、上記の方法(方法1を除く)は、手順を少し調整すれば旧バージョンのWindowsでも活用できます。例えば、WinXメニューが存在しない古いバージョンのWindowsでは、別の手段でコントロールパネルを開くといった対応が必要になります。
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