「Windowsセキュリティセンターのサービスを開始できません」エラーの対処法まとめ
パソコンを安全に使い続けるためには、日頃からの注意が何よりも重要です。優れたウイルス対策ソフトを導入し、ファイアウォールを有効にしていても、油断すれば思わぬトラブルに見舞われる可能性は残ります。知らない相手から送られてきたリンクを開かない、出所不明のファイルをダウンロードしないといった基本的な心構えが必要です。怪しいウェブサイトは、ユーザーが気づかないうちに不正なファイルをPCにダウンロードさせることがあり、最悪の場合、Windowsセキュリティセンターまで異常をきたすことがあります。
「セキュリティセンターのサービスを開始できません」エラーとは
一部のユーザーから、Windowsセキュリティセンターが許可なく無効化され、再度有効にしようとしても起動できないという報告があります。セキュリティセンターを開いて有効化を試みると、画面に次のようなメッセージが表示されるのです。

この症状は必ずしも悪意あるアプリによるものとは限りません。Windowsのサービスはさまざまな要因で不具合を起こすことがあります。しかし、マルウェア感染の兆候である可能性もあるため、できるだけ早く対処することをおすすめします。以下の手順に従って修正していきましょう。
解決策1:セキュリティセンター関連サービスのトラブルシューティング
問題の原因がWindowsセキュリティセンターを担当するサービス自体にある場合、まずはそのサービスの状態を確認・修復するのが効果的です。手順は簡単で、これだけで問題が解決するケースもあります。
- Windows 10より前のバージョンを使用している場合は、スタートボタンをクリックし、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- ダイアログに「services.msc」と入力し、サービス一覧が表示されるのを待ちます。
- Windows 10をお使いの場合は、「Ctrl + Shift + Esc」キーの同時押しでタスクマネージャーを開き、そこからサービス画面にアクセスすることも可能です。
- タスクマネージャーの「サービス」タブに移動し、ウィンドウ下部の歯車アイコンの横にある「サービスを開く」をクリックします。

サービス画面を開けたら、以下の手順に進みます。
- 「名前」列をクリックしてサービスをアルファベット順に並べ替え、「Security Center」サービスを探します。
- なお、タスクマネージャーでは「SecurityHealthService」という名前で表示されますが、サービスウィンドウでは「Security Center」という名称になっている点に注意してください。
- Security Centerサービスを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「スタートアップの種類」を「自動(遅延開始)」に設定します。
- サービスが停止している場合は、「サービスの状態」の下にある「開始」ボタンをクリックできます。

これでサービスが正常に開始されれば、以降は問題なく動作するはずです。ただし、「開始」をクリックした際に、以下のようなエラーメッセージが表示されることがあります。
「ローカル コンピューター上の Security Center サービスを開始できません。エラー 1079: このサービスに指定されたアカウントは、同じプロセスで実行されている他のサービスに指定されたアカウントと異なります。」
このエラーが表示された場合は、以下の手順で修正してください。
- 前述の手順1~4を実行して、Security Centerのプロパティ画面を開きます。
- 「ログオン」タブに移動し、「参照...」ボタンをクリックします。
- 「選択するオブジェクト名を入力してください」ボックスに自分のコンピューター名を入力し、「名前の確認」をクリックして認証されるのを待ちます。
- 「OK」をクリックし、パスワード入力を求められたら管理者パスワードを入力します。
- 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
- Security Centerのプロパティ画面に戻り、「開始」をクリックします。
- すべてのウィンドウを閉じ、サービスが正常に動作しているか確認します。
補足:それでも問題が解決しない場合は、同じ手順でもう一度サービス画面を開き、「Remote Procedure Call(RPC)」および「Windows Management Instrumentation」というサービスに対しても同様の設定を行ってください。両方のサービスが開始されており、スタートアップの種類が「自動」に設定されていることを確認しましょう。
解決策2:レジストリの修復
この問題の原因の一つとして、レジストリの破損が考えられます。レジストリの編集は、事前にバックアップを取らないと取り返しのつかない変更をもたらす可能性があるため、まずは必ずバックアップを作成しましょう。
- Windows 10の場合は、スタートボタンをクリックし、「レジストリエディター」と検索します。
- 古いバージョンのWindowsの場合は、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「regedit.exe」と入力します。
- 管理者アカウントでログインしていることを確認し、必要に応じて管理者パスワードを入力します。
- レジストリエディターが開いたら、「ファイル」→「エクスポート」を選択し、現在のレジストリの状態を保存する場所を指定します。
レジストリのバックアップが完了したら、Security Centerの問題の修正に進みます。
- レジストリエディターで以下の場所に移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE >> SYSTEM >> CurrentControlSet >> services >> wscsvc
- このサブキーを右クリックして「削除」を選択し、確認画面で「はい」をクリックします。
- 次に、メモ帳を開きます。検索バーで「メモ帳」と検索して新しいファイルを開きましょう。
- 以下のテキストをメモ帳にコピー&ペーストします。
Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wscsvc]
"DisplayName"="@%SystemRoot%\\System32\\wscsvc.dll,-200"
"ErrorControl"=dword:00000001
"ImagePath"=hex(2):25,00,53,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,52,00,6f,00,6f,00,\
74,00,25,00,5c,00,53,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,33,00,32,00,5c,00,73,\
00,76,00,63,00,68,00,6f,00,73,00,74,00,2e,00,65,00,78,00,65,00,20,00,2d,00,\
6b,00,20,00,4c,00,6f,00,63,00,61,00,6c,00,53,00,65,00,72,00,76,00,69,00,63,\
00,65,00,4e,00,65,00,74,00,77,00,6f,00,72,00,6b,00,52,00,65,00,73,00,74,00,\
72,00,69,00,63,00,74,00,65,00,64,00,00,00
"Start"=dword:00000002
"Type"=dword:00000020
"Description"="@%SystemRoot%\\System32\\wscsvc.dll,-201"
"DependOnService"=hex(7):52,00,70,00,63,00,53,00,73,00,00,00,57,00,69,00,6e,00,\
4d,00,67,00,6d,00,74,00,00,00,00,00
"ObjectName"="NT AUTHORITY\\LocalService"
"ServiceSidType"=dword:00000001
"RequiredPrivileges"=hex(7):53,00,65,00,43,00,68,00,61,00,6e,00,67,00,65,00,4e,\
00,6f,00,74,00,69,00,66,00,79,00,50,00,72,00,69,00,76,00,69,00,6c,00,65,00,\
67,00,65,00,00,00,53,00,65,00,49,00,6d,00,70,00,65,00,72,00,73,00,6f,00,6e,\
00,61,00,74,00,65,00,50,00,72,00,69,00,76,00,69,00,6c,00,65,00,67,00,65,00,\ 00,00,00,00
"DelayedAutoStart"=dword:00000001
"FailureActions"=hex:80,51,01,00,00,00,00,00,00,00,00,00,03,00,00,00,14,00,00,\
00,01,00,00,00,c0,d4,01,00,01,00,00,00,e0,93,04,00,00,00,00,00,00,00,00,00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wscsvc\Parameters]
"ServiceDllUnloadOnStop"=dword:00000001
"ServiceDll"=hex(2):25,00,53,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,52,00,6f,00,6f,\ 00,74,00,25,00,5c,00,53,00,79,00,73,00,74,00,65,00,6d,00,33,00,32,00,5c,00,\
77,00,73,00,63,00,73,00,76,00,63,00,2e,00,64,00,6c,00,6c,00,00,00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\wscsvc\Security]
"Security"=hex:01,00,14,80,c8,00,00,00,d4,00,00,00,14,00,00,00,30,00,00,00,02,\
00,1c,00,01,00,00,00,02,80,14,00,ff,01,0f,00,01,01,00,00,00,00,00,01,00,00,\
00,00,02,00,98,00,06,00,00,00,00,00,14,00,fd,01,02,00,01,01,00,00,00,00,00,\
05,12,00,00,00,00,00,18,00,ff,01,0f,00,01,02,00,00,00,00,00,05,20,00,00,00,\
20,02,00,00,00,00,14,00,9d,01,02,00,01,01,00,00,00,00,00,05,04,00,00,00,00,\
00,14,00,8d,01,02,00,01,01,00,00,00,00,00,05,06,00,00,00,00,00,14,00,00,01,\
00,00,01,01,00,00,00,00,00,05,0b,00,00,00,00,00,28,00,15,00,00,00,01,06,00,\
00,00,00,00,05,50,00,00,00,49,59,9d,77,91,56,e5,55,dc,f4,e2,0e,a7,8b,eb,ca,\
7b,42,13,56,01,01,00,00,00,00,00,05,12,00,00,00,01,01,00,00,00,00,00,05,12,\
00,00,00
- メモ帳で「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。
- 「ファイルの種類」で「すべてのファイル」を選択し、ファイル名を「Hkey.reg」として保存します。
- レジストリエディターに戻り、「ファイル」→「インポート...」を選択します。
- 先ほどメモ帳で作成した「Hkey.reg」ファイルを見つけてダブルクリックします。
- 「OK」をクリックしてエディターを終了します。
- パソコンを再起動し、Security Centerサービスが動作しているか確認します。

解決策3:WMIリポジトリの修復
WMI(Windows Management Instrumentation)リポジトリに問題がないかを確認するのも有効な手段です。チェック自体は簡単に行えます。
- スタートメニューをクリックして「コマンドプロンプト」と検索し、最初の結果を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- WMIリポジトリを確認するために、以下のコマンドをコピー&ペーストして実行します。
winmgmt /verifyrepository
- 「WMI リポジトリは一貫性のある状態です」というメッセージが表示されれば、WMIには問題ありませんので、次の解決策に進んでください。
- 一方、「WMI リポジトリは一貫性のない状態です」と表示された場合は、リポジトリに問題があるため、修復することで問題が解決する可能性があります。
- 修復するには、コマンドプロンプトに以下のコマンドをコピー&ペーストしてEnterキーを押します。
winmgmt /salvagerepository
- コマンドプロンプトを終了し、パソコンを再起動して、Security Centerの問題が解消されたかどうかを確認します。
解決策4:システムエラー診断ツールの実行
こうした問題の解決に役立つ便利なツールがいくつかあります。システム ファイル チェッカー(SFC)は、ハードドライブ内の欠損または破損したシステムファイルをスキャンし、自動的に置換・修復してくれるツールです。
- システム ファイル チェッカーを実行するには、コマンドプロンプトを検索し、管理者権限で起動します。
- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドをコピー&ペーストしてスキャンを開始します。
sfc /scannow
- スキャンが完了するのを待ち、ログを確認してシステムファイルに関するエラーが検出されていないかチェックします。
また、展開イメージのサービスと管理(DISM)は、Windowsイメージをスキャンし、発見された問題を修復するツールです。こちらもコマンドプロンプトから実行できます。
- 前項と同じ方法でコマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドをコピー&ペーストし、Enterキーを押してDISMにWindowsイメージのエラーをスキャン・修復させます。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
- ツールの処理には時間がかかる場合があるため、完了するまで待ってからコマンドプロンプトを閉じ、パソコンを再起動してください。
解決策5:Windows 7向けの簡単なレジストリ修正
Windows 7搭載のPCをお使いで、解決策2の手動レジストリ修正をスキップしたい場合は、自動的に修正を行える方法があります。この方法は多くのユーザーの問題を解決してきた実績があり、手間を大幅に省けるため、ぜひ試してみてください。
- さまざまなWindowsエラーに対応したレジストリ修正ファイルが多数掲載されているページにアクセスします。
- 必要なファイルは、リストの2番目にある「Windows Security Center Service missing after Malware attack(マルウェア攻撃後にWindowsセキュリティセンターサービスが消失)」という説明の下にあります。
- 説明の横の「REG Fix」列にある「Download」ボタンをクリックします。
- ダウンロードフォルダ(またはファイルを保存したフォルダ)を開き、zipファイルを右クリックして「ここに展開」などを選択して解凍します。
- ファイルをクリックして実行し、表示されるダイアログをすべて承認します。
- このファイルにより、Windowsセキュリティセンターサービスを再有効化するために必要なレジストリキーが追加されます。

解決策6:Local Serviceとして実行されていない場合の対処
Security Centerサービスを含む複数のサービスは、「Local Service」として実行するよう構成されておらず、独立して動作していると問題が発生することがあります。修正は比較的簡単で、解決策1で得た知識が役立ちます。
- スタートメニューをクリックして表示される検索ボックスに「services.msc」と入力します。
- Security Centerを見つけて右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「ログオン」タブに移動し、「このアカウント」の下にある「参照」をクリックします。
- 「Local Service」と入力して確定し、アカウントのパスワードを入力して「OK」をクリックします。
- 「Windows Management Instrumentation」サービスについても同じ手順を繰り返します。
解決策7:マルウェアのスキャン
ここまでの解決策は、失われたレジストリファイルや誤ったサービス設定など、システム側の不具合を修正するものでした。しかし、この問題の原因は、Security CenterやWindowsファイアウォールなど、PCのセキュリティに不可欠なサービスを標的とする悪意あるアプリケーションである可能性も高いのです。そのため、無料で入手できる各種ツールを使って、すぐにシステムのスキャンを行うことをおすすめします。
- Malwarebytes Anti-Malwareを公式サイトからダウンロードします。
- ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします。
- MBAMを起動し、ホーム画面下部にある「スキャン」ボタンをクリックします。
- MBAMはフルスキャンを開始する前に、まずデータベースの更新を確認します。スキャンには時間がかかる場合があるため、完了までお待ちください。
- スキャン完了後、検出された感染ファイルを除去し、パソコンを再起動します。
- それでもSecurity Centerが起動しない場合は、解決策1および2の手順に従って、スタートアップの種類の設定変更とレジストリキーの再登録を試みてください。
補足:Malwarebytes Anti-Malwareでのスキャン後は、Microsoft Security EssentialsやHitman PROなどの他の無料スキャンツールも併用すると、より確実にマルウェアを駆除できます。
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