【解決法】「選択範囲がロックされているため、この変更は許可されません」エラーの直し方
Word、Excel、OutlookなどのOfficeアプリケーションで、テキストを選択できなくなるトラブルが一部のユーザーから報告されています。この問題は特定のWindowsバージョンに限らず、複数のOfficeバージョンで発生することが確認されています。エラーメッセージが表示されないケースもありますが、多くの場合、画面下部のステータスバーに以下のいずれかのメッセージが表示されます。
- 「選択がロックされているため、この変更は許可されていません」
- 「選択範囲がロックされているため、この変更を行うことはできません」
「選択範囲がロックされている」エラーの主な原因
さまざまなユーザー報告と実際の解決事例をもとに調査した結果、このエラーには以下のような共通する原因があることがわかりました。
- Officeの試用版を使用している – 特に古いOfficeスイートの試用版では、テキストの選択・編集機能を含む一部の機能が制限されることがあります。
- ドキュメントに編集不可のメタデータが含まれている – 文書本文に表示可能なメタデータが含まれている場合、テキスト編集時にこのエラーが発生します。この場合はメタデータ自体を直接修正する必要があります。
- 「コンテンツ コントロールを削除できない」が有効になっている – 開発者向けのこのオプションが有効だと、文書内の特定要素が削除・編集できない状態になります。
- Microsoft Officeがライセンス認証されていない – 未認証のOfficeでも同様のエラーが発生します。プロダクトキーをお持ちなら、認証後に問題が解消するか確認しましょう。
- Synergyがクリック&ドラッグ操作を妨げている – Synergyを使用している場合、このソフトウェアがOfficeアプリでの選択操作をブロックしている可能性があります。
- Windows側の不具合 – 特定のOffice更新プログラム適用後、Windows 7でこの問題が発生するバグも確認されています。
この記事では、実際に問題を解決したユーザーの事例をもとに、複数のトラブルシューティング手順をご紹介します。効率よく解決するために、記載順に上から試していくことをおすすめします。
方法1:Officeアプリケーションの再起動(応急処置)
同じ問題に直面したユーザーの報告によると、Officeアプリケーションを再起動して同じファイルを開き直すと、一時的に問題が解消するケースがあります。
ただし、多くの場合この方法は数分間しか効果が持続せず、その後再び同じエラーが表示されます。とはいえ、この短い時間を利用して、文書全体の内容を新しいページにコピーすれば、問題を回避できる可能性があります。
根本的な解決策をお探しの場合は、次の方法に進んでください。
方法2:Synergyの更新または無効化(該当する場合)
Synergyも、これらのエラーメッセージの原因となることがあります。これはSynergyの既知のバグで、すべてのMicrosoft Officeアプリケーションでドラッグによる範囲選択が無効化されてしまうというものです。
Synergyの開発元は、v1.8.2-stable以降のリリースでこのバグを修正済みです。Synergyをインストールしていてこのエラーが表示される場合は、まず最新版へアップデートしてください。
アップデートが難しい場合は、選択操作の直前にWindowsキーを押すことで回避できたという報告もあります。また、Office使用中だけSynergyを無効化するか、アンインストールしてしまうのも有効な手段です。
方法3:Microsoft FixIt 50123の実行
特定のMicrosoft FixItツールを実行したところ、問題が完全に解消したというユーザー報告もあります。Microsoft FixIt 50123を実行してPCを再起動したところ、エラーが恒久的に消失したケースがあります。
以下の手順で、「選択がロックされているため、この変更は許可されていません」エラーの解決を試みてください。
- Microsoft公式サイトからMicrosoft Fixit 50123をダウンロードします。
- .msiインストーラーを開き、画面の指示に従ってシステムに修正を適用します。
- インストール完了後、PCを再起動してエラーが解消されたか確認します。
方法4:ドキュメントのプロパティを修正する
テキストのごく一部(多くはタイトル部分)だけが編集できない場合、ファイルのメタデータに原因がある可能性が高いです。
ドキュメントのプロパティからタイトルを変更することで問題を解決できたという報告があります。手順は以下の通りです。
- エラーが表示されるアプリケーションでドキュメントを開きます。
- 上部リボンの「ファイル」をクリックします。
- 左側メニューの「情報」を選択し、右側の「プロパティ」のドロップダウンメニューから「詳細プロパティ」を選択します。
- 詳細プロパティ画面の「概要」タブで、タイトルや件名など必要なメタデータを修正し、「OK」をクリックして保存します。
方法5:「開発」タブから「制限付き編集」を解除する
エラーが文書内の単一の要素から発生している場合、そのファイルが使用しようとしているテンプレートに関連している可能性があります。
「開発」タブを有効化し、「コンテンツ コントロールを削除できない」オプションのチェックを外すことで解決できたという報告があります。手順は以下の通りです。
- エラーが発生するOfficeアプリケーションで、「ファイル」>「オプション」を開きます。
- 左側メニューから「リボンのユーザー設定」を選択し、右側の一覧で「開発」タブにチェックが入っていることを確認します。
- ドキュメント画面に戻り、新しく表示された「開発」タブをクリックします。続いて「制限付き編集」を選択して、制限を解除します。
- Officeアプリケーションを再起動し、テキストの選択・編集が正常に行えるか確認します。
方法6:Officeスイートのライセンス認証を行う
「選択がロックされているため、この変更は許可されません」エラーは、Officeの試用期間が終了し、プロダクトキーによる認証が必要になっているサインである場合があります。
このケースに該当する場合は、新しいプロダクトキーを購入して認証するか、LibreOffice、OpenOffice、WPS Officeといった無料の代替ソフトウェアの利用を検討しましょう。
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