Windowsで「メール受信者に送信」が動作しないときの直し方5選
Windowsの右クリックメニューから「メール受信者に送信(Send to Mail Recipient)」を使えば、ファイルをワンステップでメール添付でき、作業時間を大幅に節約できる便利な機能です。ところが、多くのWindowsユーザーから「この機能がまったく反応しない」「クリックしても何も起こらない」という声が寄せられています。この問題はWindows 10だけのものではなく、Windows 7でも発生例がありますが、特に多いのはCreatrs Update(クリエーターズアップデート)適用後に症状が出始めたというケースです。

「メール受信者に送信」が動かなくなる主な原因
本記事では、多数のユーザーレポートと実際に効果のあった対処法をもとに原因を調査しました。その結果、この問題はいくつかの異なるシナリオによって引き起こされることが判明しています。まずは、疑われる主な要因を確認しておきましょう。
- 標準のメールアプリがこの機能に対応していない – 少し意外に感じるかもしれませんが、Windows 10の標準メールアプリ(Mailアプリ)は「メール受信者に送信」機能を正しく認識しません。他のメールクライアントを導入していない場合、現状では後述の「共有」機能で回避するのが唯一の方法です。
- メールクライアントがインストールされていない – 標準アプリ以外のメールクライアントが存在しない環境でも同様の問題が起きます。OutlookやThunderbirdなどのクライアントをインストールすることで解決できます。
- 既定のメールアプリに設定されていない – メールクライアントを導入済みなのに問題が続く場合は、「既定のアプリ」として登録されていない可能性が高いです。「設定」の既定のアプリ画面から変更すれば解決します。
- Outlookの同期エラー – Outlookを既定クライアントとして使用している場合、レジストリに保存された不整合のあるサブキーが原因で問題が発生することがあります。レジストリエディターで該当サブキーを削除することで改善します。
- Officeインストールの破損 – Office自体のファイル破損が原因となるケースもあります。「プログラムと機能」からOfficeの修復を実行したところ、問題が解消したという報告が多数あります。
以下では、これらの原因それぞれに対応したトラブルシューティングの手順を紹介します。掲載している方法は、同じ悩みを抱えたユーザーたちが実際に成功した手法を集めたものです。
効率よく解決したい方は、記載の順番通りに上から試すことをおすすめします。成功率と重要度の高い順に並べているため、どれかの段階で必ず問題が解消するはずです。
それでは始めましょう!
方法1:「共有」機能で問題を回避する
手軽にすぐ解決したいなら、根本修正ではなく「共有」機能への乗り換えが最も効果的です。実は「メール受信者に送信」が壊れているのは、標準のMailアプリがOSからメールアプリとして認識されないことが主因で、少なくとも2年ほど前から繰り返されている既知の問題です。
幸い、「共有」機能を使えば、どのファイルでも自動的にメール添付できます。以下の手順で試してみてください。
- 添付したいファイルを右クリックし、表示されたコンテキストメニューから「共有」を選択します。

- 数秒後に共有ウィンドウが表示されるので、画面下部にあるメールアイコンをクリックします。

- メールアプリが開いたら、送信に使用するアカウントを選択します。

- 添付ファイルが自動で作成されているので、宛先(Toフィールド)に相手のメールアドレスを入力し、本文を書いて「送信」を押せば完了です。

一時的な回避ではなく恒久的な解決を目指す場合は、次の方法に進んでください。
方法2:メールクライアントをインストールする
前述の通り、OSに正しく認識されるメールクライアントが必要です。標準のMailアプリは(理由は不明ですが)この条件を満たしていません。
無料・有料を含めて選択肢は豊富にありますが、学習コストを最小限にするため、普段から使い慣れたものを選ぶのがおすすめです。
予算の許す限りは、Send to Mail Recipient機能との相性が抜群のOutlookを選ぶのが無難ですが、Microsoftのエコシステム以外を使いたい方には以下の無料ソフトも有力です。
- Mailbird
- Thunderbird
- MailSpring
- eM Client
注意:どのクライアントを選んだ場合でも、「メール受信者に送信」機能を使うには既定のメールアプリとして設定する必要があります。設定手順は方法3を参照してください。
すでにメールクライアントを持っているのに右クリックメニューから機能が使えない場合は、次の方法へ進みましょう。
方法3:メールクライアントを既定のアプリに設定する
メールクライアントがインストール済みなのに「メール受信者に送信」が使えない場合、そのクライアントが既定のメールアプリとして認識されていない可能性が非常に高いです。この問題は「既定のアプリ」設定から簡単に修正できます。
実際に、既定のアプリ設定でメール用アプリを変更したところ問題が完全に解決したという報告が複数あります。以下が具体的な手順です。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。「ms-settings:defaultapps」と入力し、Enterキーを押すと、設定アプリの「既定のアプリ」画面が表示されます。

- 「既定のアプリ」画面の右側ペインにある「電子メール」のボックスをクリックします。
- 表示された候補の中から、使用したいメールクライアントを選択します。

注意:Outlookは既定アプリとして正しく認識されないケースがあるため、可能であれば別のクライアントを選ぶのが確実です。
- 変更が完了したらPCを再起動し、次回の起動時に問題が解消しているか確認してください。
それでも症状が変わらない、または既定のクライアントを変更したくない場合は、次の方法に進んでください。
方法4:Outlookの同期エラーを解消する(該当する場合)
Outlookがインストールされており、この機能以外は正常に動作している場合、Windows 10で比較的多く見られる同期エラーが原因である可能性があります。
この問題は破損したレジストリキーが原因で発生するため、該当キーを更新(削除)することで「メール受信者に送信」の正常な動作を取り戻せます。実際に以下の手順で解決に至ったという報告を複数確認しています。
レジストリエディターを使った修復手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力してCtrl + Shift + Enterを押します。UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが表示されたら「はい」をクリックして管理者権限を許可します。

- レジストリエディターが開いたら、左側のツリーまたは上部のアドレスバーを使って以下の場所へ移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\Mail\Microsoft Outlook
ヒント:パスをアドレスバーに直接貼り付けてEnterを押せば、一瞬で目的のキーへ移動できます。
- Microsoft Outlook配下のサブキーを1つずつ右クリックし、「削除」を選択します。Outlook関連のサブキーをすべて削除し終えるまでこれを繰り返します。

- すべてのサブキーの削除が完了したら、レジストリエディターを閉じてPCを再起動します。
- 再起動後、「メール受信者に送信」機能が復活しているかどうかを確認しましょう。
問題が残る場合は、最後の方法に進んでください。
方法5:Officeインストールを修復する(該当する場合)
Outlookを既定のメールクライアントとして使用している場合、Office本体のインストール破損が原因で問題が起きていることもあります。実際に、「プログラムと機能」からOfficeの修復を実行して問題を解決したユーザーが多数います。
修復後に再起動するだけで完全に解決したという声もあるため、ぜひ試してみてください。手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押すと、「プログラムと機能」画面が開きます。

- インストール済みアプリの一覧をスクロールし、Officeを見つけたら右クリックして「変更」を選択します。

- 修復オプションが表示されたら「クイック修復」を選び、「修復」ボタンをクリックして処理を開始します。

- 処理が完了したらPCを再起動し、問題が解消しているか確認してください。
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