【Windows 10】「セキュリティレイヤーで処理エラーが発生したため、L2TP接続の試行に失敗しました」エラーの解決方法
L2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)接続は、主にVPN(Virtual Private Network/仮想プライベートネットワーク)の構築に使用されるプロトコルです。VPNを利用すると、実際の接続元とは別の場所にあるサーバー経由で通信が中継されるため、接続元の情報を隠すことができます。これにより、特定のWebサイトに対して自分の所在地を秘匿し、セキュリティ上の制限を回避できる場合があります。
しかし最近、「リモートコンピュータとの初期ネゴシエーション中にセキュリティレイヤーで処理エラーが発生したため、L2TP接続の試行に失敗しました(The L2TP connection attempt failed because the security layer encountered a processing error during the initial negotiations with the remote computer)」というエラーが表示され、VPNに接続できなくなるという報告が多数寄せられています。本記事では、このエラーが発生する原因と、完全に解決するための有効な対処法を詳しく解説します。

「L2TP接続の試行に失敗しました」エラーの原因
多くのユーザーから寄せられた報告をもとに調査を行った結果、このエラーは主に以下の要因によって発生することが判明しました。
- プロトコルが無効になっている:VPN接続のプロパティで「Microsoft CHAP v2」プロトコルが無効になっている場合、このエラーが発生することがあります。ほとんどのVPN接続が正常に機能するには、このプロトコルを有効にしておく必要があります。
- PPP設定の問題:VPN接続を試みる前に、PPP(Point to Point Protocol)設定を適切に構成しておく必要があります。PPPにはLCP(Link Control Protocol)が含まれており、接続を正常に確立するには、その拡張機能(LCP拡張)を有効にしておく必要があります。
問題の概要をご理解いただけたところで、具体的な解決策に進みましょう。設定の競合を避けるため、以下の手順は記載された順番どおりに実行してください。
事前準備:破損したシステムファイルの修復
まずはRestoroをダウンロードして実行し、破損または欠落しているシステムファイルのスキャンと復元を行いましょう。完了したら、以下の解決策に進んでください。
対処法1:MS-CHAP v2を有効にする
Windows 10でVPNに接続するには、事前にMicrosoft CHAP v2プロトコルを有効にしておくことが重要です。以下の手順で設定を確認・変更しましょう。
- 接続先のVPNサーバーの認証情報(資格情報)と一致するようにVPN接続が正しく構成されていることを確認し、接続を追加します。
- 接続を追加すると、ネットワークアダプターの一覧に表示されます。
- 「Windows」キー+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「ncpa.cpl」と入力して「Enter」キーを押すと、ネットワーク接続の設定画面が開きます。

- 追加した「VPN」接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 「セキュリティ」タブをクリックし、「次のプロトコルを許可する」オプションにチェックを入れます。

- 「Microsoft CHAP バージョン 2(MS-CHAP v2)」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

- VPNへの接続を試み、問題が解決したかどうかを確認します。
対処法2:LCP拡張を有効にする
PPP設定でLCP拡張が許可されていることも重要です。ここでは、VPNのプロパティを変更してLCP拡張を有効にします。以下の手順に従ってください。
- 「Windows」キー+「R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。

- 「ncpa.cpl」と入力して「Enter」キーを押すと、ネットワーク接続の設定画面が開きます。
- 追加した「VPN」接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 「オプション」タブをクリックし、「PPP設定」を選択します。
- 「LCP拡張を使う」オプションにチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

- 再度「OK」をクリックして設定を保存します。
- VPNへの接続を試み、問題が解決したかどうかを確認します。
対処法3:レジストリでIPsecのNATトラバーサルを許可する(NAT環境の場合)
ルーター経由(NAT環境)でVPNサーバーに接続している場合、Windowsの既定の設定ではIPsecパケットがNATデバイス越しに適切にカプセル化されず、接続に失敗することがあります。レジストリを編集してこの動作を許可すると、問題が解決する場合があります。
- 「Windows」キー+「R」キーを押し、「regedit」と入力して「Enter」キーを押し、レジストリエディターを開きます。
- 次のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent - 右側の空白部分を右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択して、「AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule」という名前を付けます。
- 作成した値をダブルクリックし、「値のデータ」を「2」に変更して「OK」をクリックします。
- パソコンを再起動し、VPNへの接続を再度試みます。
注意:レジストリの編集は慎重に行ってください。誤った操作を行うとシステムに深刻な影響を及ぼす可能性があります。作業前に必ずレジストリのバックアップを作成することをおすすめします。
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