「PCを診断しています」画面で止まるWindows 10の直し方|原因と5つの対処法を徹底解説
Windowsの起動時に「PCを診断しています(Diagnosing your PC)」という画面が表示されたまま、いつまでも先に進まないトラブルに悩まされているユーザーは少なくありません。何時間も待っても状況が変わらず、再起動を試みると黒い画面のあとにロゴが表示され、また同じ「診断中」の画面へ戻ってしまう——そんな無限ループに陥るケースが報告されています。この問題はWindows 10だけでなく、Windows 7やWindows 8.1でも発生することがあります。

「PCを診断しています」問題の主な原因
この不具合について、多数のユーザー報告や各種修復手順を検証したところ、いくつかの異なる要因がPCを診断画面でスタックさせる可能性があることがわかりました。考えられる主な原因は以下の通りです。
- システム領域の空き容量不足 — 起動プロセスに必要なサービスやプロセスを読み込むためのディスク容量が足りない場合、この問題が発生することがあります。セーフモードで起動して不要ファイルを削除し、空き容量を確保することで解決できる場合があります。
- システムファイルの破損 — システムファイルが破損していると、起動のたびに診断ツールが立ち上がり、そのままループ状態に陥ることがあります。DISMやSFCなどの修復ユーティリティを実行するか、システムの復元で正常な状態に戻すことで対処できます。
- 自動修復ユーティリティの不具合 — 特定できないシステムドライブのエラーが原因で、起動のたびに自動修復が試みられるものの、問題箇所を特定できずにループするケースです。管理者権限のコマンドプロンプトから自動修復機能を無効化することで回避できます。
- BCDデータ(ブート構成データ)の破損 — より深刻なケースでは、ブートデータの破損により起動処理自体が完了しなくなります。この場合は、上書きインストール(修復インストール)またはクリーンインストールでOS全体を再構築するのが確実です。
本記事では、「PCを診断しています」画面から抜け出すためのトラブルシューティング手順を、効果が確認されている順に5つ紹介します。効率と深刻度を考慮して並べているため、上から順番に試していくことをおすすめします。
方法1:セーフモードで起動し、ディスクの空き容量を確保する
起動時にサードパーティ製のプロセスやサービスまで一括で読み込もうとして失敗すると、Windowsは自動的に診断モードで起動し、問題のあるコンポーネントを特定しようとします。しかし、必要な空き容量が確保できないままでは、診断モードのループから抜け出せなくなります。
実際に同じ状況に直面した多くのユーザーが、セーフモードで起動してディスククリーンアップを行うことで問題を解決できています。
手順は以下の通りです。
- PCの電源を入れ、最初の画面が表示されたらすぐにF8キーを連打します。詳細ブートオプションメニューが開きます。
- メニューが表示されたら、矢印キーでセーフモードを選択するか、対応するキー(F4)を押します。

- Windowsが完全に起動したら、Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「cleanmgr」と入力してEnterキーを押します。ディスククリーンアップが起動します。

- 初期画面でクリーンアップ対象のドライブを選択します。OSが入っているCドライブ(Windows用ドライブ)を選びましょう。

- 「削除するファイル」の一覧から、ダウンロードフォルダー、ごみ箱、一時ファイル、配信の最適化ファイルなど、削除しても問題ない項目にチェックを入れます。

- チェックが完了したら「システムファイルのクリーンアップ」をクリックして、容量の解放を開始します。
- 処理が完了したらPCを再起動し、通常モードで起動して診断画面を通過できるか確認します。
それでも同じ症状が続く場合は、次の方法に進みましょう。
方法2:SFCおよびDISMスキャンを実行する
システムファイルの破損が起動シーケンスの妨げになっている可能性もあります。通常であればコマンドプロンプト(管理者)を開いてすぐに実行できますが、今回は診断画面を抜けられないため、詳細オプションメニューから起動したコマンドプロンプトで、ブート前にスキャンを実行する必要があります。
同じ問題を抱えていたユーザーの多くが、以下の手順を実行した後に正常な起動に成功したと報告しています。
- まず、Windowsのインストールメディアを挿入してPCを再起動します。起動画面が表示される前に任意のキーを押して、メディアから起動します。

- Windowsの初期画面が読み込まれたら、画面左下の「コンピューターを修復する」をクリックします。

- 次のメニューで「トラブルシューティング」→「詳細オプション」の順に選択し、そこから「コマンドプロンプト」を開きます。

- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押し、システムファイルチェッカーのスキャンを開始します。
sfc /scannow
注意:SFCはローカルにキャッシュされた正常なコピーを使って破損ファイルを置き換えます。スキャンの途中で中断すると新たな論理エラーが発生する恐れがあるため、処理が完了するまで辛抱強く待ちましょう。
- スキャン完了後、PCを再起動し、再度同じ手順で詳細オプションのコマンドプロンプト画面まで戻ります。そこで以下のコマンドを1行ずつ入力し、それぞれEnterキーを押して破損の調査と修復を行います。
Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
注意:DISMはWindows Update経由で正常なシステムファイルをダウンロードするため、作業前にインターネット接続が安定していることを確認してください。
- すべての手順が終わったらPCを再起動し、次回起動時に問題が解消されているか確認します。
それでも通常起動時に「PCを診断しています」画面を通過できない場合は、次の方法に進みます。
方法3:システムの復元を実行する
ここまでの方法で解決しない場合、従来の手段では修復できない深刻な破損が起きている可能性があります。そのような状況では、被害を最小限に抑えるアプローチとしてシステムの復元を利用するのが有効です。
システムの復元は、すべてのコンポーネントが正常に動作していた時点のスナップショットへマシンを巻き戻すことで、システムファイルの破損による起動トラブルの大半を解決できます。
ただし、この機能を使うには事前に作成済みの復元ポイントが必要です。システムの復元は、大型アップデートの適用後など、重要なシステム変更のたびに自動的にスナップショットを作成するよう設定されています。
なお、復元ポイント作成以降に行った変更(アプリのインストール、ユーザー設定など)はすべて失われる点に注意してください。リスクを受け入れられる場合は、以下の手順に従ってください。
- インストールメディアを挿入してPCを再起動し、起動画面が表示されたら任意のキーを押してメディアから起動します。

- Windowsセットアップが読み込まれたら、左下の「コンピューターを修復する」をクリックします。

- 修復メニューで「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」の順に選択します。

- コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、システムの復元が起動します。
rstrui.exe
- システムの復元の初期画面で「次へ」をクリックします。

- 次の画面で「別の復元ポイントを表示する」にチェックを入れ、診断画面の問題が発生する前の日付の復元ポイントを選択して「次へ」をクリックします。

- 準備が整ったら「完了」をクリックします。PCが再起動し、次回起動時に選択した時点の状態へ復元されます。

- 再起動後の起動シーケンスで診断画面を通過できるか確認しましょう。
まだ問題が解決しない場合は、次の方法へ進んでください。
方法4:自動修復を無効化する
ここまでの方法で改善が見られない場合、システムドライブに関連する問題が背景にあると考えられます。この状態では起動のたびに自動スタートアップ修復が立ち上がりますが、ユーティリティ自体が誤動作していると、起動画面を通過できなくなることがあります。
実際にWindows 7やWindows 10で同じ状況に陥っていたユーザーの一部は、自動修復機能を無効化することで「PCを診断しています」画面を回避できたと報告しています。
まずはセーフモードで起動してエラー画面を抜け、そこから自動修復を無効化します。
- 電源投入後の最初の画面でF8キーを連打し、詳細ブートオプションメニューを開きます。
- メニュー内で矢印キー操作または対応キー(F5)を使って「セーフモードとネットワーク」を選択します。

- 起動が完了したら、Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してCtrl + Shift + Enterを押します。UAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が出たら「はい」をクリックして管理者権限を付与します。

- 管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、Enterキーを押して起動シーケンスから自動修復を無効化します。
bcdedit /set recoveryenabled NO
- コマンドの処理が完了したらPCを再起動します。次回起動時には、自動修復のループは表示されなくなるはずです。
それでも問題が残る場合、あるいは別のエラーが現れた場合は、最終手段である次の方法を検討しましょう。
方法5:修復インストールまたはクリーンインストールを行う
これまでのすべての修復策で解決できない場合、従来の手段では対処できない深刻なシステム破損が起きている可能性が高いです。この場合は、ブート関連のプロセスを含むWindowsの全コンポーネントをリセットするのが最も確実な解決策となります。
クリーンインストールを選ぶことも可能ですが、この方法ではWindowsがインストールされているドライブ上のデータがすべて失われます。個人ファイル、アプリ、ゲーム、ドキュメントなどのメディアは消去される点に注意が必要です。
より推奨されるのは修復インストール(上書きインストール/インプレースアップグレード)です。こちらもOSコンポーネントとブートデータをすべてリセットしますが、ファイルには影響しません。アプリケーション、ゲーム、個人のメディア、さらには一部のユーザー設定まで保持されます。
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