Windows 10でアプリがカレンダーにアクセスできないようにする方法
Windows 10のカレンダーには、予定やイベント情報を必要とするさまざまなアプリからアクセスできます。デフォルトでは、「People(ユーザー)」「Cortana」「メール」などがカレンダーへのアクセスを求めます。これらのアプリは連携して、連絡先リストをもとにメールのスケジュール管理や予定の登録を行います。また、Cortanaはカレンダーにアクセスして今日の予定を表示したり、検索結果にカレンダーの情報を表示したりします。ただし、Cortanaやメールアプリにカレンダー上の予定やイベントへアクセスされたくない場合は、カレンダーへのアクセスを無効にすることが可能です。これにより、他のアプリからカレンダーの予定をプライベートに保つこともできます。

アプリによるカレンダーアクセスを防止する方法はいくつかあります。ここでは、「Windowsの設定」「ローカルグループポリシーエディター」「レジストリエディター」の3つの方法をご紹介します。いずれの方法でも、アプリによるカレンダーアクセスを無効化できます。
Windowsの設定からアプリのカレンダーアクセスを無効にする
Windowsの設定では、アプリによるカレンダーへのアクセスをオン/オフできるトグルが用意されています。設定画面の一覧に表示されているアプリの中から、特定のアプリだけアクセスを許可または拒否することも可能です。カレンダーへのアクセスを必要とするサードパーティ製アプリをインストールした場合も、そのアプリはこの一覧に表示されます。以下の手順でカレンダーアクセスを無効にしましょう。
- Windows + Iキーを同時に押してWindowsの設定を開きます。次に「プライバシー」をクリックします。

- 左側のペインで、アプリのアクセス許可の下にある「カレンダー」をクリックします。下にスクロールし、「アプリにカレンダーへのアクセスを許可する」のオプションをオフにします。これで、カレンダーにアクセス可能なすべてのアプリのアクセスが無効になります。

- さらに下には個別のアプリが一覧表示されており、特定のアプリに対してのみアクセスを無効にすることもできます。この設定を変更すると、アプリはもうカレンダーにアクセスできなくなります。
ローカルグループポリシーエディターでアプリのカレンダーアクセスを無効にする
ローカルグループポリシーエディターを使うと、より詳細なオプションを指定しながらカレンダーアクセスを無効化できます。すべてのアプリに共通のデフォルト設定を適用することも、特定のアプリに個別の設定を行うことも可能です。アプリはパッケージファミリー名(PFN)で指定する必要があり、PFNはPowerShellで調べられます。パッケージ名やパッケージファミリー名を確認する手順も併せてご紹介します。
注意:Windows Homeエディションをお使いの場合、ローカルグループポリシーエディターは利用できないため、この方法はスキップしてください。
システムにローカルグループポリシーエディターが搭載されている場合は、以下の手順に従ってください。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。ダイアログに「gpedit.msc」と入力し、Enterキーを押すとローカルグループポリシーエディターが起動します。
注意:ユーザーアカウント制御(UAC)のプロンプトが表示された場合は「はい」を選択してください。
- ローカルグループポリシーエディターのウィンドウで、以下のパスに移動します:
コンピューターの構成\ 管理用テンプレート\ Windows コンポーネント\ App Privacy

- 「Windows アプリにカレンダーへのアクセスを許可する」の設定をダブルクリックします。オプションを「未構成」から「有効」に変更します。次に、用途に応じて3つのボックスそれぞれにアプリのパッケージファミリー名(PFN)を入力します。変更を適用するには「適用/OK」ボタンをクリックします。
注意:スクリーンショットに入力されているPFNは、入力イメージをお見せするための例です。
- アプリのパッケージファミリー名(PFN)はPowerShellで確認できます。Windowsの検索機能で「PowerShell」を検索し、管理者として実行します。その後、以下のコマンドを入力します:
Get-AppxPackage -Name "Microsoft.MicrosoftEdge"

- 上記コマンドのMicrosoft.MicrosoftEdgeはパッケージ名です。アプリのパッケージ名を調べるには、PowerShellで以下のコマンドを入力します:
Get-AppxPackage -AllUsers | Select Name, PackageFullName

- 強制的に拒否(Force Deny)のボックスにパッケージファミリー名(PFN)を指定すると、該当するアプリのカレンダーへのアクセスが無効になります。
レジストリエディターでアプリのカレンダーアクセスを無効にする
ローカルグループポリシーエディターの方法では、この設定に対応するレジストリが自動的に更新されます。一方、レジストリエディターで直接設定する場合は、不足しているキーや値を自分で作成する必要があります。各オプションに対応する値は異なるため、特定の値だけが必要な場合は、それ以外を作成せずスキップしても構いません。たとえば、すべてのアプリに対する「強制拒否(force deny)」の値だけが必要なら、その値のみを作成します。
- まず、Windowsキーを押しながらRキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。次に「regedit」と入力し、Enterキーを押してレジストリエディターを開きます。ユーザーアカウント制御(UAC)のプロンプトでは「はい」を選択します。

- レジストリエディターのウィンドウで、以下のキーに移動します。キーが存在しない場合は、既存のキーを右クリックして「新規 > キー」を選択すれば作成できます:
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\AppPrivacy

- 右側のペインを右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択して「LetAppsAccessCalendar」という名前を付けます。ダブルクリックして値のデータを2に変更します。
注意:この値の設定は、すべてのアプリに対するデフォルト値として機能します。値のデータ0は「ユーザーが制御」、1は「強制的に許可」、2は「強制的に拒否」を意味します。
- ローカルグループポリシーエディターと同じように3つのオプションを設定したい場合は、右側のペインを右クリックして「新規 > 複数文字列値」を選択し、3つの異なる値を作成します。
- 「ユーザーが制御」の値には「LetAppsAccessCalendar_UserInControlOfTheseApps」、「強制的に許可」の値には「LetAppsAccessCalendar_ForceAllowTheseApps」、「強制的に拒否」の値には「LetAppsAccessCalendar_ForceDenyTheseApps」という名前をそれぞれ付けます。

- 次に、それぞれの値を開いてパッケージファミリー名(PFN)を入力します。こうすることで、その特定の設定が特定のアプリにのみ適用されます。すべての設定が完了したら、変更を反映させるために必ずPCを再起動してください。

注意:スクリーンショットに入力されているPFNは、入力イメージをお見せするための例です。
-
Windows 11からWindows 10へダウングレードする2つの方法を徹底解説
Windows 11は、新機能をいち早く試したいテクノロジー愛好家にとって魅力的なOSですが、ドライバー対応の不備やアップデート配信の不安定さなど、課題も少なくありません。一方のWindows 10は、安定性と使い勝手のバランスが取れた、まさに「頼れる定番OS」と呼べる存在です。リリースから長い年月を経て十分に成熟しており、Windows 11登場直前の時点では、世界で稼働するPCの約80%がWindows 10を使用していました。現在は年1回の大型更新のみとなっていますが、日常用途には依然として十分な完成度を誇ります。 本記事では、Windows 11で問題が発生した場合に備えて、Windo
-
遠隔地からPCにアクセスする方法を徹底解説!Windows・Mac・スマホ対応ガイド
遠隔地にあるPCにアクセスすることは、もはや高度な技術知識が必要な難しい作業ではありません。最初に必要な設定を一度行ってしまえば、あとは数回のクリックだけで簡単に接続できるようになります。本記事では、さまざまな環境から遠隔地のコンピューターにアクセスする方法を網羅的に解説します。 遠隔地からPCにアクセスするメリットとは? リモートアクセスが一部の人だけが使う特別な機能ではなく、多くの人にとって必要不可欠なものになった理由はいくつかあります。主なメリットを挙げてみましょう。 デスクトップPC(オフィスや自宅のもの)をどこへでも持ち運ぶことはできません。 オフィスのPCを自宅から、自宅のPC