イベントID 65(AppModel-Runtime)エラーの原因と9つの解決策
イベントビューアーに「イベントID 65」が記録され、システムのフリーズやクラッシュを伴う(または伴わない)ケースがあります。このエラーの主な原因は、Windows本体やドライバーが古いこと、そしてフォーカスアシスト(集中モード)、可変リフレッシュレート(VRR)、全画面最適化などの設定が最適でないことです。
多くの場合、ゲームをフルスクリーンでプレイ中にAlt+Tabキーを使用したタイミングでエラーが発生するという報告があり、特定のゲームでのみ発生するケースもあります。エラーと同時にシステムがクラッシュ・フリーズするユーザーもいれば、目立った不具合なくイベントログへの記録だけが続くユーザーもいます。

作業前の準備
対処を始める前に、必ずシステムの復元ポイントを作成しておきましょう。また、以下の点も確認してください。
- システムやGPUをオーバークロックしていないか確認し、している場合はクロック速度をできるだけ低く設定する
- メモリスティックを1枚(または2枚)だけ挿して問題が解決するか試す
- クリーンブートを実行し、問題が解決する場合はアプリ・サービスを一つずつ有効化して原因を特定する
- Windowsを最新のビルドにアップデートする
解決策1:該当アプリ・ゲームの全画面最適化を無効にする
Windowsはフルスクリーンで動作するアプリケーションを自動的に最適化しようとします。この全画面最適化が問題のアプリ・ゲームの動作を妨げている場合、無効化することでエラーが解消される可能性があります。
- 問題のあるアプリ・ゲームのショートカット(例:League of Legendsのショートカット)を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 「互換性」タブを開き、「全画面最適化を無効にする」にチェックを入れます。
- 「適用/OK」をクリックしてPCを再起動します。
- 再起動後、イベントID 65が記録されなくなったか確認します。
解決策2:ディスプレイの可変リフレッシュレート(VRR)を無効にする
可変リフレッシュレート(VRR)は、対応ディスプレイのリフレッシュレートを動的に変更し、フルスクリーンでのゲーム中の画面のちらつき(ティアリング)を防ぐ機能です。しかし、この機能がディスプレイモジュールの動作を妨げ、今回のエラーを引き起こすことがあります。なお、このオプションはすべての環境で利用できるわけではありません。
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。

- 「システム」→左ペインで「ディスプレイ」を選択します。

- 右ペインを一番下までスクロールし、「グラフィックスの設定」をクリックします。

- 「可変リフレッシュレート」のスイッチをオフに切り替え、PCを再起動します。

- 再起動後、イベントID 65エラーが解消されたか確認します。
解決策3:フォーカスアシストと通知を無効にする
フォーカスアシストは、通知を遮断して作業やゲームに集中できるようにする機能ですが、フルスクリーンのアプリ・ゲームの動作を妨げ、イベントID 65を引き起こすことがあります。
- タスクバーの時計付近にある「アクションセンター」アイコンをクリックし、「フォーカスアシスト」を右クリックします。
- 「設定に移動」を選択し、「自動ルール」の下にある「全画面モードでアプリを使用しているとき」を無効にします。

- PCを再起動し、ランタイムエラーが解決したか確認します。

- 解決しない場合は、再度フォーカスアシストの設定を開き(手順1~2)、「自動ルール」のオプションをすべて無効にします。

- PCを再起動し、イベント65の問題が解決したか確認します。
- それでも問題が再発する場合は、フォーカスアシスト自体を無効にしてみてください。

- 問題が残る場合は、「アクションセンター」アイコンをクリックし、ウィンドウ上部の「通知の管理」を選択します。

- 「通知」セクションの「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」を無効にします。

- PCを再起動し、イベント65エラーが解消されたか確認します。
解決策4:タスクスケジューラーのタスクを削除・無効化する
タスクスケジューラーに定義されたタスクがこのエラーを誘発している場合があります。その場合は、該当タスクを削除または無効化することで問題が解決することがあります。
- Windowsキーを押し、検索ボックスに「タスクスケジューラ」と入力して起動します。

- 「タスクスケジューラライブラリ」を選択し、右側のウィンドウで「MicrosoftEdgeUpdateTaskMachineUA」を右クリックして「無効」を選択します。
- 同じ要領で、「MicrosoftEdgeUpdateTaskMachineCore」「GoogleUpdateTaskMachineUA」「GoogleUpdateTaskMachineCore」、およびCCleaner関連のタスクも無効にします。

- PCを再起動し、イベント65が記録されなくなったか確認します。
- 解決しない場合は、スケジュール済み・実行中のタスクをすべて無効化してみてください。これで問題が解決するなら、タスクを一つずつ有効化して原因となるものを特定します。
解決策5:SFCおよびDISMスキャンを実行する
OSに必要なファイルが破損している場合にも、イベントID 65が発生することがあります。SFCおよびDISMスキャンを実行することで破損を修復できる可能性があります。
- SFCスキャンを実行します(完了まで時間がかかることがあります)。実行後、問題が解決したか確認してください。
- 解決しない場合は、DISMスキャンを実行して問題が解決するか確認します。
解決策6:Visual C++ 再頒布可能パッケージを再インストールする
多くのアプリやゲームはランタイムの実行にVisual C++ 再頒布可能パッケージを利用しています。このパッケージのインストールが破損していると、AppModel-Runtimeエラーが発生することがあります。再インストールで問題が解決する場合があります。
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。
- 「アプリ」を開き、「Microsoft Visual C++ Redistributable」を展開します。複数のバージョンが表示される場合は、いずれかを展開してください(再インストール時に必要になるため、インストールされているバージョンをメモしておきましょう)。
- 「アンインストール」をクリックし、確認してVisual C++ 再頒布可能パッケージを削除します。

- アンインストールが完了するまで待ち、同じ手順ですべてのバージョンのVisual C++を削除します。
- PCを再起動し、Visual C++を再インストールします。
- 再インストール後、ランタイムエラーが解決したか確認します。
解決策7:Windows 10の更新プログラムをアンインストールする
多くのユーザーから、Windows 10のアップデート後に問題が発生し始めたとの報告があります。不具合のある更新プログラムをアンインストールするか、以前のバージョンに戻すことで問題が解決する可能性があります。
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。
- 「更新とセキュリティ」を開き、右側で「更新履歴の表示」を選択します。

- 「更新プログラムのアンインストール」をクリックし、問題の原因となっている更新プログラムを選択します。「KB4571756」「KB4576478」が問題を引き起こすとの報告があります。

- 「アンインストール」をクリックし、削除が完了するまで待ちます(問題のある更新プログラムすべてに対して繰り返します)。

- 問題がWindows 10の機能更新プログラムの適用後に始まった場合は、「更新とセキュリティ」を開き、左側の「回復」をクリックします。

- 「以前のバージョンのWindowsに戻す」の下にある「はじめに」をクリックします。

- 元に戻す処理が完了するまで待ち、イベントID 65の問題が解決したか確認します。
問題が解決した場合でも、以下の手順を試してから再度アップデートを試みることができます。
- Windowsキーを押し、検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力します。表示された結果のコマンドプロンプトを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

- 以下のコマンドを順番に実行します(それぞれ入力後にEnterキーを押してください)。
net stop wuauserv net stop cryptSvc net stop bits net stop msiserver Ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old Ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old net start wuauserv net start cryptSvc net start bits net start msiserver

- その後、再度Windowsをアップデートし、AppModelの問題が解決したか確認します。
解決策8:グラフィックドライバーをロールバック・更新・再インストールする
グラフィックドライバーが古い、破損している、またはドライバー更新後に非互換となっている場合にも、このエラーが発生することがあります。ドライバーの更新・再インストール、または旧バージョンへのロールバックで解決する可能性があります。
- グラフィックドライバーを旧バージョンにロールバックし、イベントID 65エラーが解決したか確認します。
- 解決しない場合は、グラフィックドライバーを最新版に更新し、AppModelエラーが解消されたか確認します。
ロールバックや更新で解決しない場合は、グラフィックドライバーの再インストールが必要です。
- Webブラウザーを起動し、グラフィックカードメーカーの公式サイトにアクセスします。
- 使用中のグラフィックカードとシステムのアーキテクチャに合った最新ドライバーをダウンロードします。
- さらに、Display Driver Uninstaller(DDU)などのクリーンアップツールもダウンロードし、システムをセーフモードで起動します。
- Windowsボタンを右クリックしてクイックアクセスメニューを開き、「デバイスマネージャー」を選択します。

- 「ディスプレイアダプター」を展開し、グラフィックカードを右クリックします。
- 「デバイスのアンインストール」を選択し、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れます。

- 「アンインストール」をクリックし、ドライバーの削除が完了するまで待ちます。
- 手順3でダウンロードしたDDUツールを起動し、ディスプレイドライバーの残留データを完全に削除します。

- システムを通常モードで起動し、手順2でダウンロードしたドライバーを管理者権限でインストールします。インストール中はUSB-Cドライバーを無効にするよう注意してください。

- イベントID 65の問題が解決したか確認します。
- 解決しない場合は、上記の手順を繰り返し、今度は旧バージョンのドライバーを試してみてください。それで解決する場合は、そのドライバーの自動更新を無効にする必要があるかもしれません。
解決策9:BIOSの設定を変更する
システムのBIOSが古いか、適切に設定されていない場合にも、イベントID 65が発生することがあります。BIOSの更新や適切な設定変更で解決する可能性があります。
警告:
BIOSの更新や編集は一定の専門知識を必要とします。操作を誤るとシステムが起動しなくなり、データに永久的な損害を与える恐れがあります。自己責任で、十分注意して進めてください。
- システムのBIOSを最新版に更新し、イベントID 65の問題が解決したか確認します。
- 解決しない場合は、Windowsキーを押して「電源とスリープの設定」と入力し、選択します。

- 右側の「追加の電源設定」をクリックし、「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。

- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックし、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。

- 変更を保存し、システムをBIOSで起動します。
- XMPを有効にし、メモリ(DDR4)の電圧を1.4Vに設定します(それ以上の値を設定するとシステムを破損させる恐れがあるため、細心の注意を払ってください)。
- 次に「Spread Spectrum」を無効にします。これでAppModelの問題が解決するはずです。

それでも問題が解決しない場合は、Windowsのクリーンインストールで解決するか試してください。それでもダメな場合は、深刻な支障がない限り現状のまま様子を見るか、故障したグラフィックカードやCPUなどのハードウェア不具合がないか点検を受けることをおすすめします。
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