Macで「この起動ディスクを使用するにはソフトウェア・アップデートが必要です」エラーを解決する方法
起動可能なUSBメモリからmacOSやUbuntuをインストールする際、あるいはmacOSをアップデートする際に、「この起動ディスクを使用するにはソフトウェア・アップデートが必要です。今すぐアップデートするか、別の起動ディスクを選択してください。」というエラーが表示されることがあります。このメッセージには通常、「起動ディスク…」と「アップデート」の2つのボタンが表示されますが、これらをクリックしてもエラーは解消されないことが多いのが実情です。

macOSをアップデートしようとしているユーザーの場合、「起動ディスク」を選択しても空のリストが表示されるだけです。また、起動可能なUSBからOSをインストールしようとしている場合も、最初のボタンでは外部ディスクを選択するオプションが現れません。
「アップデート」ボタンをクリックすると一部のアップデートが完了することもありますが、その後も「この起動ディスクを使用するにはソフトウェア・アップデートが必要です」というエラーが再発することがよくあります。さらに、「アップデートのインストール中にエラーが発生しました。もう一度試すか、別の起動ディスクを選択してください。」という別のエラーが表示されるケースもあります。

本記事では、Macでこの厄介なエラーを解決するための具体的な方法を詳しく解説します。
目次
- USBからOSをインストールする際にエラーが発生した場合の対処法
- macOSをアップデートする際にエラーが発生した場合の対処法
USBからOSをインストールする際にエラーが出たときの対処法
macOS MontereyやBig Surなどで、USBから起動してmacOSの再インストールなどの作業を行おうとした際にこのエラーが表示された場合は、以下の4つの解決策をお試しください。
- 対処法1:起動ディスクをMacに直接接続する
- 対処法2:Wi-Fiネットワークを選択する
- 対処法3:外部ドライブからの起動を許可する
- 対処法4:SIPを無効化してリカバリーモードでmacOSを再インストールする
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対処法1:起動ディスクをMacに直接接続する
USBハブ(特にイーサネットやHDMIに対応したもの)を使用している場合、それが原因で外部ドライブからの起動時にこのエラーが発生している可能性があります。ハブが正しく動作するには、macOSリカバリー環境では実行できない追加のソフトウェアが必要な場合があり、そのためMacがエラーを表示してしまうのです。
そのため、起動ディスクをMac本体に直接接続して、再度インストールを試みることをおすすめします。それでも改善しない場合は、別のUSBポートに差し替えてみてください。
対処法2:Wi-Fiネットワークを選択する
次に試したい簡単な対処法は、外部ディスクを起動ディスクとして選択する前に、Wi-Fiネットワークに接続することです。起動用インストーラー自体はインターネットからmacOSをダウンロードする必要はありませんが、お使いのMacモデル固有のファームウェアなどの情報にアクセスするためには、インターネット接続が必須となります。
なお、Wi-Fi選択画面の場所はmacOSのバージョンによって異なります。通常は、画面右上のWi-Fiアイコン、または「ネットワークを選択」のプルダウンメニューからWi-Fiを有効にできます。
パスワードの入力を求められたら、Wi-Fiのパスワードを入力してください。Wi-Fiに接続したら、起動ディスクを選択して作業を続行できます。「この起動ディスクを使用するにはソフトウェア・アップデートが必要です」というメッセージが表示されたら、「アップデート」をクリックし、画面の指示に従ってアップデートを行います。その後は、問題なくインストールを進められるはずです。
対処法3:外部ドライブからの起動を許可する
このエラーは、T2チップ搭載のMacで発生することが多いようです。該当する場合は、起動セキュリティユーティリティでセキュリティ設定を「中程度のセキュリティ」に変更し、「外部メディアからの起動を許可」を有効にしてください。
- MacをmacOSリカバリーで起動します。
- パスワードがわかるユーザーを選択し、「次へ」をクリックして管理者パスワードを入力します。
- 「ユーティリティ」>「起動セキュリティユーティリティ」をクリックします。
- 認証を求められたら、「macOSパスワードを入力」をクリックします。
- 管理者アカウントを選択し、そのパスワードを入力します。
- 「中程度のセキュリティ」の横にあるチェックボックスを選択します。

- 「許可される起動メディア」の下にある「外部メディアからの起動を許可」の横のチェックボックスを選択します。
- Macを再起動します。
また、M1 Macで以前のバージョンのmacOSから起動しようとした際にこのエラーが発生した場合(例:MacがmacOS 11.3.1にアップデート済みで、macOS 11のUSBインストーラーから起動しようとしている場合)も、「完全なセキュリティ」を「低セキュリティ」に変更する必要があります。これは、M1 Macは完全なセキュリティモードでは、同じバージョン以降のmacOSからしか起動できないためです。
セキュリティレベルを下げたら、USBインストーラーからの起動を再試行して、目的のOSを再インストールできます。なお、インストール完了後は、セキュリティ設定を元に戻しておくことをおすすめします。
対処法4:SIPを無効化してリカバリーモードでmacOSを再インストールする
上記の方法でもエラーを回避できない場合は、起動可能なUSBインストーラーの代わりに、リカバリーモードからmacOSを再インストールすることを検討してください。インストール前にMacのSIP(システム整合性保護)を無効化しておくと、問題が解決する場合があります。
Intel搭載のMacでは、起動時に以下のキーコンビネーションのいずれかを押し続けることで、Macリカバリーモードを起動できます。
- Command + R:最後にインストールされたmacOSの現行バージョンを再インストール
- Option + Command + R:お使いのMacと互換性のある最新のmacOSを再インストール
- Shift + Option + Command + R:Macに付属していたmacOS、または入手可能な最も近いバージョンを再インストール
次に、macOSユーティリティの画面で「ユーティリティ」>「ターミナル」を開き、以下のコマンドを実行してSIPを無効にします。
csrutil disable
その後、ターミナルを終了し、「macOSを再インストール」を選択して、画面の指示に従ってインストールを完了させます。インストール後は、リカバリーモードで以下のコマンドを実行してSIPを再度有効にできます。
csrutil enable
上記の解決策で問題が解決したことを願っています。うまくいった場合は、この記事をシェアして他の方の助けにもなれば幸いです。
macOSをアップデートする際にエラーが出たときの対処法
システム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」からmacOSをアップデートする際にも、MontereyなどのOSバージョンでこのエラーが表示されることがあります。その場合は、まずApp Storeからアップデートするか、外部起動ディスクを作成して試してみてください。それでも問題が解決しない場合は、以下の解決策をお試しください。
- 対処法1:セーフモードでMacをアップデートする
- 対処法2:リカバリーモードでmacOSをアップデートする
注意:インストーラーがファームウェアなどの情報を取得するためにインターネット接続を必要とするため、Macが安定したインターネット環境に接続されていることを事前に確認してください。
対処法1:セーフモードでMacをアップデートする
セーフモードでは、Macの動作に必要な最小限のファイルとアプリのみが読み込まれます。そのため、セーフモードでMacを再起動すると、アップデートの失敗につながる可能性のあるログイン項目、拡張機能、アプリ、プロセスの実行を防ぐことができます。なお、セーフモードへの起動方法は、Intel搭載MacとM1 Macで異なる点に注意してください。
Intel搭載Macをセーフモードで起動する手順:
- Macの電源を切ります。
- Macの電源を入れ、すぐにShiftキーを押し続けます。ログインウィンドウが表示されるまで押し続けてください。
- Macにログインします。2回ログインを求められる場合があります。
M1 Macをセーフモードで起動する手順:
- Macをシャットダウンします。
- 電源ボタンを、「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで押し続けます。
- ボリュームを選択します。
- Shiftキーを押し続けながら、「セーフモードで続ける」をクリックします。
メニューバーに「セーフブート」と表示されていれば、セーフモードで正常に起動できています。

セーフモードに入ったら、システム環境設定を開いて利用可能なアップデートをインストールします。それでもエラーが発生する場合は、次の対処法に進んでください。
対処法2:リカバリーモードでmacOSをアップデートする
システム環境設定、App Store、起動可能なUSBといった従来の方法のほかに、macOSを再インストールすることで利用可能なアップデートを適用することもできます。なお、単純にmacOSを再インストールしても、Mac上のデータは消去されないので安心してください。

Intel搭載のMacの場合、起動時にCommand + R(ローカルリカバリー)を押し続けると、最後にインストールされたmacOSの現行バージョンを再インストールできます。また、Option + Command + R(インターネットリカバリー)を押し続けると、お使いのMacと互換性のある最新のmacOSを再インストールできます。
M1 Macでこのエラーが発生している場合は、リカバリーモードで起動することで、現在使用中のmacOSの最新バージョンをインストールできます。例えば、macOS Big Sur 11.1を使用している場合、リカバリーモードではmacOS Big Surの最新版であるmacOS 11.6を再インストール可能です。
上記のどの解決策でも問題が解決しない場合は、Appleサポートに相談することをおすすめします。
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