Macの休止状態・スリープ・シャットダウンの違いと使い分け方を徹底解説
休止状態 vs スリープ vs シャットダウン——あなたは普段どの設定を使っていますか?作業中に席を離れなければならない場面は、誰にでもありますよね。そのとき、あなたのMacにはどんな操作をしていますか?
席を立って別の用事を済ませ、あとでMacに戻って作業を再開する。そんなとき、Macを休止状態(ハイバネート)にするべきか、スリープにするべきか、それとも完全にシャットダウンするべきか迷ったことはありませんか?この記事では、3つの電源モードの違いと、状況に応じた最適な選び方、さらに実際の設定方法まで詳しく解説します。
パート1. 3つの電源モードの違い
シャットダウン・スリープ・休止状態の3つのモードについて、それぞれ何が起こるのか詳しく見ていきましょう。仕組みを正しく理解することが、自分のMacに合った電源モードを見つける第一歩です。
シャットダウンとは
Macの電源を切るとき、最も一般的なのがシャットダウンです。しかし、シャットダウンしたときに内部で何が起こっているのか、きちんと理解していますか?
Macをシャットダウンすると、開いているすべてのプログラムが終了し、保存されていないデータは破棄されます。その後、すべてのプロセスが完了した時点で電力供給が完全に遮断され、Macは電力を一切消費しない状態になります。
一方でデメリットもあります。それは、再びMacを使いたいと思ったときに起動まで時間がかかる点です。電源を入れ直すと、OSやインストール済みのソフトウェアをすべて起動し直す必要があるため、待ち時間が発生します。
ヒント: Macがシャットダウンできないときの対処法
スリープとは
コンピュータをスリープさせるというのは、いわば「スタンバイ状態」にすることです。スリープを選んでも、プログラムは終了されません。代わりに、現在の作業状態(セッション)がRAM(メモリ)に保存され、その後システムは低消費電力モードへと移行します。ごくわずかな電力しか消費しないのが特徴です。
スリープのメリットを最も実感できるのは、Macを復帰させるときです。RAMからの読み込みはゼロからの起動よりもはるかに高速なため、ほぼ瞬時に前回の作業画面へ戻ることができます。
しかし、RAMは諸刃の剣です。RAMは揮発性メモリであるため、電力が失われると保存されていたデータもすべて消えてしまうという大きな弱点を抱えています。
つまり、Macがスリープ中に停電などで電力供給が途絶えると、メモリに保存されていたセッションは失われ、作業を再開できなくなってしまうのです。
休止状態(ハイバネート)とは
動物の世界で冬眠は深く長い眠りを意味しますが、コンピュータの世界でもほぼ同じことが言えます。Macを休止状態に設定すると、システムは深い眠りにつきます。
休止状態は、スリープとシャットダウンの中間のようなモードだと考えるとわかりやすいでしょう。スリープと同様にセッションは削除されず、代わりに保存されます。ただし決定的な違いは、その保存先がRAMではなくハードディスク(SSD)であるという点です。セッションがストレージに書き込まれた後、Macは完全にシャットダウンし、低消費電力モードにはなりません。
休止状態からの復帰は、スリープからの復帰よりは時間がかかります。それでも、シャットダウン後の起動よりは格段に高速です。
さらに、スリープと違って停電が発生してもセッションが消えないという大きなメリットがあります。保存されたセッションは、電源を入れ直すまで確実に保持されます。

どれを使うべき?
それぞれのモードをいつ使うべきかについて、厳密なルールはありません。自由に選んで問題ありませんが、判断の目安を紹介します。
日中に一時的に離れる場合:すぐに作業を再開したいなら、スリープがおすすめです。素早く復帰できるので仕事の流れを止めません。
数時間以上Macを使わない場合:休止状態が最適です。翌日にすぐ作業を再開でき、しかも使用していない間にMacが電力を消費しません。
1日以上離れる場合:シャットダウンしておきましょう。
また、Macを快適に使い続けるためにも、定期的にシャットダウンしてフレッシュな状態で起動するのがおすすめです。一部のプログラムのインストールやアップデートの適用には、再起動が必要になることもあります。
パート2. Macで休止状態・スリープ・シャットダウンを行う方法
ここまで「休止状態 vs スリープ vs シャットダウン」の違いを解説してきました。続いて、それぞれの電源設定を実際に行う具体的な手順を見ていきましょう。
方法1. Macで休止状態(ハイバネート)モードを有効にする
以下の手順で、Macを休止状態モードに設定できます。
ステップ1. Spotlight検索を開く
Spotlight検索に「ターミナル」と入力し、Enterキーを押してターミナルを起動します。
ステップ2. コマンドを入力する
ターミナルの2行目、Mac名が表示されている箇所に、下の画像のコマンドを入力します。

ステップ3. パスワードを入力する
Enterキーを押すと、管理者パスワードの入力を求められます。hibernatemode 1という行が表示されたら、それが現在のMacに設定されている休止状態モードの種類を示しています。

ステップ4. システム環境設定を開く
どの休止状態モードを指定すべきかを確認するために、システム環境設定を開きます。環境設定内で「セキュリティとプライバシー」を探してクリックします。
ステップ5. FileVaultを確認する
「セキュリティとプライバシー」内のFileVaultタブをクリックします。FileVaultが有効になっている場合は休止状態モードを「5」に、無効になっている場合は「1」に設定します。
そのうえで、FileVaultの状態に応じて sudo pmset hibernatemode 1 または sudo pmset hibernatemode 5 を入力してください。

方法2. Macのスリープ設定を使う
以下の手順で、Macをスリープモードに設定できます。
ステップ1. Appleアイコンをクリック
画面左上にあるAppleアイコンをクリックします。
ステップ2. 「スリープ」を選択
Appleアイコンをクリックすると開くメニューから、「スリープ」を選択します。これで手動でMacをスリープモードにできます。
ステップ3. 自動スリープを設定する
Macを自動的にスリープさせたい場合は、システム環境設定を開きます。ウィンドウが開いたら、ハードウェア項目の「省エネ」をクリックします。設定を変更するには、下部の鍵アイコンをクリックしてパスワードを入力する必要があります。
認証ウィンドウが開いたら、自分の使い方に合わせて自由に設定を変更できます。
方法3. Macをシャットダウンする
以下の手順で、Macの電源を切ることができます。
ステップ1. Appleアイコンをクリック
カーソルを画面左上のAppleアイコンに移動し、クリックしてドロップダウンメニューを表示します。
ステップ2. 「システム終了」を選択
ドロップダウンメニューを下にスクロールし、「システム終了」を選んでクリックします。
ステップ3. シャットダウンを確認
ポップアップウィンドウが表示され、本当にシャットダウンするかどうか尋ねられます。「システム終了」ボタンをクリックして確定すれば完了です。

-
M1 Macを初期化(工場出荷時の状態に戻す)する方法【macOS別・起動しない場合の対処法つき】
Appleシリコン搭載Macは、Intel製Macと比べてパフォーマンスと電力効率が大幅に向上し、よりスムーズで快適な操作体験を実現しました。 しかし、何らかの理由でM1搭載のMacBook・iMac・Mac miniを初期化(工場出荷時の状態に戻す)したい場面があります。主なケースとしては以下が挙げられます。 Macをまっさらな状態で使い直したい 画面のちらつきなど、現行のmacOSで不具合や動作不良が発生している Appleに修理・交換に出す必要がある 売却や譲渡に向けてMacを準備したい M1 Macが起動しなくなった 一般的に、Macの初期化は「内蔵起動ディスクの全データ消去」と「
-
Windows 10でシャットダウン・再起動・休止状態・スリープのショートカットを作成する方法
Windows 10では、従来のWindowsと同様に、シャットダウン・再起動・休止状態・スリープといった電源メニューへさまざまな方法でアクセスできます。中でもキーボードやデスクトップショートカットを使った方法は、ボタンを数回押すだけで目的の操作が完了するため、多くのユーザーに人気があります。この記事では、Windows 10でシャットダウン・再起動・休止状態・スリープのショートカットを作成する方法と、キーボードショートカットの使い方をわかりやすく解説します。 パート1:Windows 10でシャットダウンのショートカットを作成する方法 パート2:Windows 10で再起動のショートカット