Macでネットワーク設定をリセットする方法【Wi-Fi再接続・設定ファイル削除・ターミナル対応】
Macは非常に安定した信頼性の高いマシンですが、ときおりインターネットに接続できなくなったり、ブラウジングが極端に遅くなったりすることがあります。他のデバイスでは問題なくネットが使えるのにMacだけ繋がらないと、原因の特定も難しく、とてもストレスです。
そんなときは、Macのネットワーク設定をリセットしてみましょう。リセットできる項目は複数あり、何から手をつければいいのか戸惑うかもしれません。この記事では、ネットワークのトラブルを解決するために試すべき方法を順番にわかりやすく解説します。
Macのネットワーク設定をリセットすべき理由とは?
macOSはほとんどの場面で安定して動作する堅牢なOSです。しかし、まれにインターネットに接続できない、Webサイトが開けないといったトラブルが発生することがあります。Wi-Fiは正常に動いていて、スマホやタブレットなど他のデバイスでは問題なく使えるのに、なぜかMacだけ繋がらない——こんな経験はないでしょうか。
また、VPNを頻繁に利用している場合、その影響でシステムのネットワーク設定が崩れてしまうこともあります。ネットワーク設定は非常にデリケートで、ごく小さな変更や調整でも接続不能に陥ることがあるのです。
Macのインターネット設定をリセットする方法
朗報なのは、他のOSと同様にMacでもネットワーク設定をリセットできる点です。ただし、WindowsやiOSと違い、ワンクリックで一括リセットできる機能は用意されていません。
Macのネットワーク設定をリセットするには、主に2つの方法があります。一時的な不具合であれば、現在接続中のWi-Fiネットワークを一度削除してもう一度登録し直すだけで済みます。Macはそのネットワークの設定情報を忘れるため、初めて接続したときと同じ手順でゼロから設定し直せます。これだけで問題が解決することも少なくありません。
それでも改善しない場合は、2つ目の方法として、Macからネットワーク設定ファイルを直接削除します。手順はやや複雑ですが、頑固なネットワークトラブルに対する究極の解決策となります。
作業を始める前に、問題がMac本体にあるのか、それともWi-Fi回線自体にあるのかを必ず確認しましょう。ルーターの接続ランプをチェックしたり、同じWi-Fiネットワークに接続しているiPhoneやiPadなどの別のデバイスでインターネットが使えるか試すのが簡単です。
Wi-Fi接続をリセットする方法
最初の、より簡単な方法は、Wi-FiまたはEthernetの接続設定を一度削除して作り直すことです。この操作を行うと、接続情報(ユーザー名やパスワード)も一緒に消えてしまうため、事前にパスワードなどを控えておくことが重要です。あとで接続を作り直す際に必要になります。
ここでは最も一般的なWi-Fi接続を例に説明します。有線(Ethernet)接続をお使いの場合も、基本の手順は変わりません。
- Macでシステム環境設定(macOS Ventura以降はシステム設定)を開きます。
- ネットワークをクリックします。
- 左側のリストからWi-Fiを選択します。
- 接続リストの下にあるマイナス(-)アイコンをクリックします。

- 適用をクリックします。これでMacのWi-Fiが無効になります。
- 次に、プラス(+)アイコンをクリックして、Wi-Fiをもう一度追加します。

- インターフェースとしてWi-Fiを選択し、作成をクリックします。

- 適用をクリックすると、Wi-Fiネットワークを選択できるようになります。接続したいネットワークを選び、パスワードを入力しましょう。Macが接続され、インターネットが正常に使えるようになるはずです。
ネットワーク設定ファイルを削除してリセットする
上記の方法で解決しない場合は、こちらを試してみてください。やや複雑ですが、完全に安全な手法です。この手順では、ネットワーク設定に関連する一部のシステムファイルを削除します。Macは次回の再起動時にこれらのファイルを自動的に復元・再生成します。
具体的な手順は以下の通りです。
- メニューバーのWi-FiアイコンからWi-Fiをオフにします。

- Finderを開き、画面上部のメニューバーから移動→フォルダへ移動を選択します。

- テキストフィールドに以下のパスを入力し、移動をクリックします。
/Library/Preferences/SystemConfiguration/
- Finderウィンドウにいくつかのシステムファイルが表示されるので、以下のファイルを選択します。
- com.apple.airport.preferences.plist
- com.apple.network.identification.plist または com.apple.network.eapolclient.configuration.plist
- com.apple.wifi.message-tracer.plist
- NetworkInterfaces.plist
- preferences.plist
- 選択したファイルをコピーし、安全な場所にバックアップとして保存します。万が一問題が発生したときにネットワーク設定を復元できるようにするためです。

- SystemConfigurationフォルダ内の該当ファイルを削除します。ファイルを選択してCommand + Deleteキーを押すと、ゴミ箱へ移動します。
- 完了したら、ゴミ箱を空にしてファイルを完全に削除します。
- 最後にMacを再起動します。
macOSが削除されたネットワーク設定ファイルを自動的に再生成し、すべてのネットワーク設定が初期状態に戻ります。
インターネットに接続して、正常に動作するか確認してください。問題なくブラウジングできれば、先ほどバックアップとして保存したファイルは削除して問題ありません。
ターミナルを使ってネットワーク設定をリセットする
システム設定アプリよりもターミナルのほうが使い慣れている方は、コマンドでネットワーク設定をリセットすることもできます。この方法では、現在接続しているWi-Fiネットワークがリセットされ、再接続できるようになります。最初のセクションで紹介した手順と似た効果が得られます。
- Macでターミナルを開きます。
- 以下のコマンドを入力します。
sudoは特権コマンドのため、管理者パスワードの入力が求められます。パスワードを入力すると、Wi-Fiがオフになります。sudo ifconfig en0 down - 次に、以下のコマンドを入力してWi-Fiを再度有効化します。
sudo ifconfig en0 up - 以上で完了です。Wi-Fiネットワークに再接続し、問題が解決したか確認しましょう。
それでも解決しない場合は?
ここまでの方法をすべて試しても問題が解決しない場合、ソフトウェアではなくハードウェアに原因がある可能性があります。その場合は、Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダに持ち込んで、点検・修理を受けるのが確実です。
設定を見直せば多くのネットワーク問題は解決できる
今回紹介した方法を実践すれば、ネットワークのトラブルはほぼ解決できるはずです。ただし、すべてのデバイスでブラウジングが遅い状態が続いている場合は、インターネット回線そのものに問題がある可能性もあります。プロバイダ(ISP)への問い合わせや、より高速な通信プランへのアップグレードを検討してみてください。
-
Windows 10でネットワーク設定をリセットする方法【設定アプリ・コマンドプロンプト対応】
パソコンで複数のネットワーク接続を使い分けて作業をしていると、接続にエラーが発生し、思うように動かなくなることがあります。こうした問題が繰り返し起こる場合は、Windows PCのネットワーク設定をリセットしてみるのが有効な選択肢です。この記事では、Windows 10および7でネットワーク設定をリセットする方法と、さまざまなネットワーク接続の問題を解決する方法をご紹介します。Windows 10でネットワーク設定をリセットする方法ネットワーク設定をリセットすると、システム上のネットワークアダプターが一度アンインストールされ、その後再インストールされます。同時に、ほとんどのネットワークコンポー
-
BIOS設定を初期状態に戻す方法|CMOSバッテリーを使ったリセット手順も解説
BIOSの設定を変更すると、パソコンの動作が改善されることもあれば、逆に不具合が発生してしまうこともあります。うまくいけば問題ありませんが、設定変更によってトラブルが起きてしまった場合でも心配はいりません。BIOS設定を初期状態(デフォルト)にリセットすれば、元通りに復旧できます。この記事では、BIOS設定をデフォルトに戻す方法をわかりやすくご紹介します。 なぜBIOSの設定を変更するのか? 多くの場合、パソコンの調子が悪いときにBIOS設定の変更を試みます。しかし、誤った設定変更はかえって状況を悪化させてしまうこともあります。そのような場合は、設定を初期値に戻すのが最も安全で確実な対処法です