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Linuxを仮想マシンで動かすべき8つの理由

かつて1台のマシンで複数のLinuxシステムを使いたい場合、マルチブート環境を構築するしかありませんでした。Linuxの素晴らしい点のひとつは、仮想マシンとの相性が非常に良いことです。Linux仮想マシンには、多くのユーザーがまだ気づいていない隠れたメリットが数多くあります。

1. 高速な起動

仮想マシンは、物理ハードウェアに直接インストールした「ベアメタル」環境よりも速く起動できることがあります。これは、仮想マシンが物理マシンのような電源投入時のセルフテスト(POST)を行う必要がないためです。時間を無駄にすることなく、すぐに作業を始められるのが魅力です。

2. 分離された環境

Linux仮想マシンはホストOSから完全に分離されています。つまり、OSに何らかの問題が発生しても、その影響はその仮想マシン内にとどまります。

仮想OSが破損したりマルウェアに感染したりしても、スナップショットやバックアップを復元すれば(詳細は後述)、何事もなかったかのように作業を続けられます。影響を受けるのは仮想システムだけなので、普段使っているマシンは通常どおり使用できます。

また、特定のアプリケーションに必要な専用環境を用意することも可能です。開発者はアプリケーションと一緒に環境一式を配布でき、Dockerのような軽量コンテナを活用するこの手法は、現在ではサーバーへのソフトウェアデプロイの定番となっています。

Linuxユーザーなら、Wineでは動作しないWindowsアプリケーションが必要になったとき、デュアルブート環境を作る代わりにVirtualBox上で実行できます。もちろん逆のケース(Windows上でLinuxを動かす)でも同じことが言えます。オーバーヘッドに目を瞑れるなら、ここで挙げた理由から、仮想マシンはデュアルブートよりもはるかに柔軟性が高いと言えるでしょう。

3. 仮想マシンはクローンできる

Linuxを仮想マシンで動かすべき8つの理由

Linuxデスクトップは素晴らしいものですが、新しいマシンに買い替えたらどうなるでしょうか?ファイルをすべて移行し、アプリケーションを一から再インストールし直す必要があります。

仮想マシンなら、システムをエクスポートして新しい物理マシンに移すだけで、中断したところからすぐに再開できます。

さらに、自分の環境を他の人と共有することも可能です。開発チームのメンバー全員が同一の開発・テスト環境を使えるよう、標準的な環境をあらかじめ作成しておけばよいのです。

スナップショット機能を活用すれば、うまくいかなかったシステムへの変更を簡単に元に戻すこともできます。

4. 様々なディストリビューションを気軽に試せる

Linuxを仮想マシンで動かすべき8つの理由

Linuxの楽しみの多くは、新しいディストリビューションを試すことにあります。お気に入りのディストリビューションを使い続けながら、別のディストリビューションで自由に実験できます。

新しいシステムを導入するたびにハードディスクを再パーティションするのは面倒ですが、新しい仮想マシンを作るのはごく簡単です。CD-Rを探したり、ライブディストリビューションを起動するための予備USBメモリを探したりする手間も一切ありません。

テストが終わって不要になれば、仮想マシンを削除するだけで済みます。

たとえばDebianのような安定志向のディストリビューションを使っているなら、Arch Linuxのような最先端のシステムにも挑戦できます。メインの安定したシステムから分離されているため、リスクを負うことなく思いきり実験できるのです。

5. 簡単なバックアップと復元

Linuxを仮想マシンで動かすべき8つの理由

仮想マシンは、物理システムよりもはるかに簡単にバックアップと復元ができます。大きな変更を加える前に、正常に動作している状態のスナップショットを取得しておきましょう。変更によって問題が発生した場合は、スナップショットを読み込むだけで元の状態へ即座に戻せます。

スナップショットの作成と復元が自由自在なので、安心してLinuxの設定を実験できます。トラブルシューティングに貴重な時間を奪われることなく、本来の作業に集中できるのは大きな魅力です。

6. 既成イメージを利用できる

仮想マシンは物理インストールより起動が速いうえ、既成イメージを活用すればさらに時間を節約できます。

VirtualBox向けのOSBoxesサイトなど、ほぼすべてのオープンソースOSの既製仮想マシンイメージを集めたリポジトリが存在します。面倒なインストール作業を丸ごとスキップして、すぐに新しいマシンで作業を始められるのが最大の利点です。

ただし、これらのシステムには標準の管理者アカウントが設定されているため、必ずパスワードを変更しましょう。ローカルで動かすだけの仮想マシンならセキュリティの重要性は比較的低いものの、良いセキュリティ習慣を身につけておくことは大切です。

7. Linux/ITの概念を学びやすい

Linuxがまったくの初心者なら、仮想マシン上で学ぶのが最良の方法です。既存の環境を壊す心配なく、Linuxのインストール、設定、操作に慣れることができます。Windows Subsystem for Linux(WSL)を使うよりも、はるかに実践的な学習体験になります。

デスクトップでLinuxを使っている人がサーバー向けLinuxの運用を学びたい場合も、高価な追加ハードウェアを購入する代わりにVMで実験できます。仮想LinuxサーバーでLAMPスタックを構築し、Webアプリケーションの開発方法を学ぶこともできるでしょう。

多くのIT部門で仮想化が重要視されているのには理由があります。仮想マシンを使えば、物理マシンのコストや設置スペースなしに、仮想サーバーによる「ホームラボ」を手軽に構築できるのです。

関連記事:Linuxは仮想マシンとWSL、どちらで実行すべき?

8. 1台のPCで複数の仮想マシンを運用

1台の物理マシン上に、用途の異なる複数の仮想Linuxマシンを簡単に構築できます。デスクのスペースには限りがありますし、管理するコンピュータは1台だけで済ませたいものです。

目的に応じて異なる仮想マシンを用意できます。小型で安定したDebianサーバーでも、最先端のArchデスクトップでも思いのままです。データベースサーバーやルーターを仮想サーバーとしてセットアップすることも可能で、これらをすべて独自の仮想ネットワークで接続することだってできます。

仮想Linuxマシンはハードウェアを効率的に活用します。市販の最安値クラスのコンピュータでも、複数の仮想マシンを十分なパフォーマンスで実行できます。あなたのコンピュータの隠れた能力を引き出し、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

仮想化とLinux:最強の組み合わせ

Linuxがこれほど広く普及した理由のひとつは、さまざまなシステムと共存できることです。そして仮想化こそがそれを可能にしています。1台の物理コンピュータ上に複数のLinuxマシンを作成し、必要に応じて自由に移動できます。仮想マシンなしに、今日のLinuxの地位は想像しがたいものです。

VirtualBoxは定番のオープンソース仮想化アプリケーションであり、Linux仮想マシンをさらに強化して最大限に活用する方法もいくつかあります。

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