Ubuntuに戻りたくなる8つの理由
Ubuntu 16.10が登場しましたが、16.04とそれほど違いはありません。そもそも直近のLTS(長期サポート)版も、その前のバージョンと大きく変わっていませんでした。最後に使ったのが12.04だったという人でも、今Ubuntuに戻れば、ほぼ同じ体験が待っているでしょう。ここ数年、Ubuntuデスクトップは活発な開発というより、メンテナンスモードに近い状態が続いています。
一方でLinuxの世界では、GNOME Shellの新機能からPlasma 5の登場、Elementary OSのクールな動きまで、エキサイティングな展開が目白押しです。それでもなぜUbuntuを使い続けるのか? 私には心当たりがあります。
1. 話が通じる
「主流」には2種類あります。WindowsとPCが同じものを指す言葉だと思っている人にとって、Ubuntuは奇妙な響きに聞こえるかもしれません。しかし、あなたのオタク仲間なら知っています。テックブログで見かけたことがあり、DeviantArtでアーティストが言及するのを目にしたこともあるし、夏休みや仕事帰りに触ってみたことさえあるかもしれません。
彼らの前でノートPCを開いても、混乱はほとんど生じません。「乗り換えたなんてちょっと変わってるね」「大胆だね」と思われることはあっても、画面に何が表示されているのかを説明する時間を無駄にする必要はありません。名前を認識し、スクリーンショットを見たことがあるのですから。それで十分です。openSUSEやGentooなど、聞き慣れない名前のディストロを使っているわけではないのですから。
2. 優れたソフトウェアサポート
Windowsユーザーがウェブを閲覧しているとき、アプリが自分のPCで使えるかどうかを気にすることはほとんどありません。Macの世界に足を踏み入れない限り、答えはイエスだからです。大多数の人がPCでWindowsを使っているため、ほとんどの開発者はWindows向けにソフトを作ります。
Linuxの世界では話が違います。WindowsやMac向けに提供されている商用ソフトなしで過ごすのは日常茶飯事です。しかも選べるディストロは無数にあるため、あるプログラムが「Linux対応」だとわかっても、必ずしもあなたの環境で動くとは限りません。
しかしUbuntuを使っていれば、まず問題ないでしょう。UbuntuはLinux界におけるWindowsのような存在であり、開発者がDEB形式のみでソフトをリリースすることさえあるほどです。
3. トラブルシューティングがしやすい
PCに問題が起きたらどうしますか? 知り合いに聞くこともできますが、Linuxユーザーならウェブで調べることが多いはずです。問題は、何を検索キーワードにするかです。Linuxは細分化されているため、どこから手をつければいいのかわかりにくいものです。
ここでUbuntuの人気が大きな助けになります。ユーザーが多いということは、誰かがすでに同じ問題に遭遇している可能性が高いということです。検索語に「Ubuntu」を含めるだけで、有望な結果が得られると期待できます。比較的人気が高いぶん、関連記事がヒットしやすいうえ、専用フォーラムも充実しています。YouTubeで解決策が見つかることさえあります。
別のディストロを使っている場合でも、「Ubuntuで動く修正方法」を探すことが、正しい方向へ進むための最短ルートになるかもしれません。
4. UbuntuプリインストールPCが増えている
ほとんどの人はOSを自分でインストールしません。そもそもOSが何なのかさえ知らないのです! LinuxのISOファイルを渡しても、焼き込み済みのUSBメモリを渡しても、どう扱えばいいのか見当もつかないでしょう。
だからこそ、Linuxが最初から入ったPCを買えることは大きな意味を持ちます。Ubuntuは他の多くのディストロよりも、これが容易です。技術に詳しくない友人がUbuntuを使いたいと言ったら、System76を勧めましょう。同社のサイトではUbuntuが最高の待遇を受けており、そこではUbuntuが趣味人のディストロではなく、消費者向けの完成品として映るのです。
もちろん、他のディストロが動くノートPCも購入できます。ZaReasonやThink Penguinは、好みのディストロをプリインストールしてくれます。しかし、Dellのような有名メーカーからサードパーティを介さずにUbuntuマシンを入手できるのは大きいことです。一般の人々にとって、それが「Ubuntuを選んでも大丈夫」という安心材料になるのです。
5. Unityが好き
かつてUbuntuは、ほぼ素のままのGNOMEデスクトップ環境を搭載していました。それが2010年〜2011年頃に変わり、Canonicalは独自のユーザーインターフェース「Unity」の搭載を開始しました。今ではUnityはUbuntuの代名詞となっています。
Unityのインターフェースは、他の多くのLinuxデスクトップとは一線を画します。ミニマルでカスタマイズ性は高くなく、後者の点は長年のUbuntuユーザーにとって大きな不満でした。しかし逆に言えば、デスクトップを細かくいじりたいと思わない初心者にとっては、シンプルさが保たれるのは大きな利点です。
Unityはアプリケーションに焦点を当てており、そのアイコンが画面左側に縦に並びます。これはmacOSやWindows 10から移行してくる人にとって馴染みのある設計です。同時に、その外観はUbuntu独自のものであり、CanonicalがPCメーカーとの関係を築くうえでの差別化要素にもなっています。
6. HUDがないと困る
meta(Windows)キーを押してタイプするだけで、Ubuntuでは多くの操作が完了します。アプリの起動もファイル検索も可能です。しかし、それはほんの入り口にすぎません。
UbuntuのHUD(Heads-Up Display)は、プログラムの起動にとどまらないのが強みです。Altキーをタップすると、現在開いているアプリのメニューバー内の各項目を検索できます。つまり、Altキーを押して「Preferences(設定)」と打ち込むだけで各種設定にアクセスでき、「Close」と入力すればアクティブなウィンドウを閉じることさえできるのです。
GNOME ShellやKDEにもアプリ起動やコマンド実行の仕組みは用意されていますが、UbuntuのHUDのような機能は標準では搭載されていません。
7. スマホやタブレットでも動くUbuntu
今どき、1つのプラットフォームだけを狙うのは時代遅れです。Microsoft、Apple、GoogleはPC向けOSを作るだけでは満足せず、スマホやタブレットでも自社OSを使わせようとしています。
ほとんどのLinuxディストロには、このレベルで戦うための資金も人員もありません。意味がないと考えるオープンソース開発者も少なくありません。しかし業界全体がこの方向へ向かう中、多くのユーザーは新しい期待を持ってコンピューティングと向き合うようになっています。
Canonicalは、UbuntuをPCからモバイルデバイスへ拡大するために積極的に取り組んできました。Ubuntu Touchは何年も開発が続けられており、米国ではまだ市販製品を購入できませんが、世界の一部の地域ではUbuntuスマホが販売されています。さらにCanonicalはUbuntu搭載タブレットも発表しています。
これらのガジェットが大きな商業的成功を収めたわけではありませんが、確かに存在しています。そして今のところ、モバイルデバイスで本格的なLinuxを動かせる最も現実的な道なのです。
8. スマホをPCにしたい
今日のスマートフォンは、昨日のPCより高性能です。そして明日のスマホは、私たちのPCそのものになるかもしれません。
対応機種があれば、Windows 10でもこれは実現可能です。Microsoftはこの構想を「Continuum」と呼んでいます。
ではLinuxの世界はどうでしょうか? Canonicalは長年にわたり、このビジョンを「Convergence(収斂)」という名で追求してきました。Ubuntu Phoneからフルデスクトップ環境を立ち上げる機能は、体験の一部として組み込まれています。まだ一般的な使い方ではないかもしれませんが、重要なのは――今日すでに実現できるということです。
あなたをUbuntuへ引き戻すものは何ですか?
正直に言えば、Ubuntuは完璧ではありません。Canonicalが独自ソフトの開発やパッチ管理に手を広げるにつれ、Ubuntuにはあちこちにバグや癖が蓄積してきました。Elementary OSの方が美しい、Linux Mintの方が初めてのLinuxユーザー向き、Fedoraも最近はかなり扱いやすい——そんな声もあるでしょう。openSUSEはデスクトップ環境を特定せず自由度が高く、Arch Linuxは完全な自由と最新のソフトウェアを提供します。
それでも、あなたをはじめ世界中の何百万人ものユーザーがUbuntuを選び続けるのには、それなりの理由があるのです。この記事で挙げなかった理由があれば、ぜひコメント欄で教えてください!
画像クレジット: Digital Storm/Shutterstock
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