Ubuntu 21.10インストール後に行うべき10の初期設定
WindowsからUbuntuへの移行は大きな一歩ですが、できるだけスムーズに進めたいものですよね。Windowsでデスクトップテーマの設定や最新アップデートの適用、好みに合わせた調整を行うように、Ubuntuでも初期設定をきちんと行うことで、快適で生産性の高い環境を構築できます。
ここでは、Ubuntuをインストールした直後にやっておきたい10の設定項目を順番に紹介します。
1. パッケージのアップデートを確認・インストールする
新しいUbuntu環境で最高のパフォーマンスを発揮するため、また古いアプリケーションによる安定性やセキュリティの問題を避けるため、まずはすぐにアップデートを実行しましょう。
アップデートの方法は2つあります。
- GUIの「ソフトウェアの更新」を使う
- コマンドラインから更新・アップグレードする
ソフトウェアの更新を使う場合:
- アプリドロワーを開く
- 「ソフトウェアの更新」をクリック
- アップデートの確認が終わるまで待つ
- 確認が完了したら「今すぐインストール」をクリック
- 求められたらパスワードを入力
ターミナルを使うとより素早く更新できます:
- アプリドロワーからターミナルを開く(ショートカットキー Ctrl + Shift + T でも可)
- sudo apt-get update と入力
- リポジトリ情報の更新を待つ
- 続けて sudo apt-get upgrade と入力
- 確認画面が表示されたら Y を押して実行
すべてのアップデートが完了すれば、Ubuntuを快適に使い始める準備が整います。
なお、インストール済みのパッケージを確認したいときは、次のコマンドが便利です。
sudo apt list --installed
このコマンドで、システムにインストールされている全パッケージの一覧が表示されます。
2. Ubuntu Livepatchをセットアップする
Ubuntuインストール後に行うべきもうひとつの重要な設定が、内蔵のパッチ適用ツール「Livepatch」の有効化です。Livepatchは、システムを再起動せずにカーネルのセキュリティ修正を自動適用してくれるアップデーターで、PCを常に安全な状態に保ってくれます。
Ubuntu Livepatchを有効にする手順:
- 「ソフトウェアとアップデート」を開く
- 「Livepatch」タブに切り替える
- 「サインイン」をクリック
- Ubuntu Oneアカウントにサインイン
- 求められたらシステムのパスワードを入力
以上でLivepatchが有効になり、セキュリティパッチが自動的に適用されるようになります。
3. Snapパッケージを活用する
最近のUbuntuでは、Snapは最初からインストールされています。実際、プリインストールされているアプリの中にもSnapパッケージのものがいくつかあります。
Snapパッケージの管理は、独立した「Snap Store」ではなくGNOME Software(Ubuntuソフトウェア)に統合されています。目的のSnapパッケージを探すには、GNOME Softwareを起動して検索するだけでOKです。
各アプリの詳細ページに「Snapパッケージ」と表示されていれば、それがSnap版であることを意味します。
4. 使いたいブラウザを選ぶ
UbuntuのデフォルトブラウザはMozilla Firefoxです。しかし、Google Chromeを使いたいという人も多いでしょう。
選択肢は2つあります。ひとつ目は、Google Chromeのベースとなっているオープンソース版「Chromium」をインストールする方法です。GNOME Softwareからインストールするか、次のコマンドで導入できます。
sudo apt install chromium-browser
Chromiumは、ほとんどの場面でGoogle Chromeと同じ機能を提供します。
UbuntuにGoogle Chromeをインストールする方法
どうしてもGoogle Chrome本体を使いたい場合は、公式サイト www.google.com/chrome にアクセスし、「Chromeをダウンロード」をクリックします。「64 bit .deb(Debian/Ubuntu用)」を選択して「同意してインストール」を押すと、DEBファイルのダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了したら、DEBファイルをダブルクリックしてUbuntu Software経由でインストールを実行します。「インストール」をクリックすれば、ほどなくしてGoogle Chromeが使えるようになります。
5. NVIDIAドライバーをインストールする
Ubuntuインストール後の重要な作業として、グラフィックドライバーの確認も忘れずに行いましょう。
Intel内蔵グラフィックスやAMD GPUの場合、ドライバーは自動的にインストールされます。一方、NVIDIA製GPUのドライバーは手動でインストールする必要があります。デスクトップPCやノートPCにNVIDIAグラフィックスを搭載している場合は、GPUの性能を最大限に引き出すために専用ドライバーを導入しておきましょう。
NVIDIAドライバーは、「ソフトウェアとアップデート」の「追加のドライバー」タブから推奨ドライバーを選んでインストールするのが簡単です。
6. VLCメディアプレイヤーをインストールする
Ubuntuには標準のメディアプレイヤーが同梱されています。「Videos(ビデオ)」が動画再生を担当し、「Rhythmbox」が音楽・ポッドキャスト・ネットラジオの再生を処理します。
しかし、動画も音楽もひとつのアプリで完結させたいなら、必要なコーデックもまとめてカバーしてくれるVLCメディアプレイヤーがおすすめです。
VLCをインストールするには、次のコマンドを実行します。
sudo apt install vlc
GNOME SoftwareからSnap版のVLCをインストールすることも可能です。
7. GNOME Tweaksでデスクトップをカスタマイズする
UbuntuのGNOMEデスクトップはデフォルトでも洗練されていますが、「GNOME Tweaks」を使えばさらに細かくカスタマイズできます。ドックの詳細設定、ノートPCでのバッテリー残量(%)表示、デスクトップアイコンの表示など、便利な機能が多数追加されます。
インストールするには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
sudo apt install gnome-tweaks
GNOME Tweaksはアプリドロワーから起動できます。なお、GNOME TweaksはGNOMEデスクトップを採用するあらゆるLinuxディストリビューションで利用可能です。たとえばPop!_OSでも同じように使えます。
8. Dropboxなどのクラウド同期サービスを設定する
多くのクラウド同期サービスがUbuntuに対応しています。DropboxやNextcloudなどは、公式・サードパーティ製のクライアントソフトでローカルフォルダとの同期が可能です。
Dropboxのインストールはとても簡単です。
- GNOME Softwareを開く
- 「dropbox」と検索する
- 「インストール」をクリック
インストール後は、クライアントにサインインして同期設定を行うだけで、すぐに使い始められます。
9. Microsoft Core Fontsなどをインストールする
MicrosoftのTrueTypeフォントやその他のプロプライエタリなソフトウェアは、「Ubuntu Restricted Extras」パッケージでまとめてインストールできます。このパッケージの内容物は一部の国で法的な制限を受けるため、「Restricted(制限付き)」という名前が付いています。
内容にはMicrosoftのCore TrueTypeフォントや、各種メディアコーデックが含まれます。インストーラーには次のような説明が表示されます。
これらのフォントは、Microsoftによって「クロスプラットフォーム互換性のために」提供されました。現在はその趣旨での提供は終了していますが、サードパーティから引き続き入手可能です。個人で利用する目的であれば自由にダウンロードして使用できますが、ファイル名やパッケージ形式を変更した形での再配布は認められていません。
Microsoft Core Fontsをインストールするには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
sudo apt install ubuntu-restricted-extras
ダウンロードを続行するには、ライセンス(EULA)への同意が必要です。Tabキーで「OK」を選択してEnterキーを押しましょう。
しばらく待てば、フォントやコーデックが利用可能になります。
10. バックアップツールでシステムを保護する
Ubuntuシステムを自分好みに設定し終えたら、標準搭載のバックアップツールを使って現状を保存しておきましょう。
起動するには、キーボードのSuperキー(Windowsキー)を押して「backups」と入力します。
操作は非常にシンプルです。バックアップを作成する手順:
- 「保存するフォルダ」をクリック
- 「+」をクリック
- バックアップ対象のフォルダを選択(複数選択する場合は Ctrl を押しながらクリック)
- 「追加」をクリック
- 「保存場所」でバックアップ先を指定(外付けドライブなども利用可)
- 定期的にバックアップしたい場合は「スケジュール」を設定
- 即時実行する場合は「概要」から「今すぐバックアップ」をクリック
作成済みのバックアップは、「概要 > 復元」からいつでも元に戻せます。
まとめ:Ubuntuインストール後の初期設定チェックリスト
どのオペレーティングシステムでも、本格的に使い始める前には準備が必要です。Windowsユーザーなら、アップデートの実行、不要なOSの整理、古いドライバーの更新、メディアプレイヤーの導入(これも結局VLCだったりします)などを行うでしょう。
Ubuntuも例外ではありません。最後に、インストール後に行うべき作業を振り返っておきます。
- パッケージのアップデートを確認・インストールする
- Ubuntu Livepatchをセットアップする
- Snapパッケージの仕組みを把握する
- Firefoxが合わなければChromeをインストールする
- NVIDIA GPUを使っている場合はドライバーを導入する
- VLCメディアプレイヤーをインストールする
- GNOME Tweaksでデスクトップをカスタマイズする
- クラウド同期サービスを設定する
- Microsoft Core Fontsなどの制限付き拡張をインストールする
- バックアップツールの使い方を覚えて実行する
これらの作業が完了すれば、Ubuntuを存分に活用する準備は万端です。まずはお気に入りのソフトウェアをインストールしてみましょう。
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