UbuntuとGoogleドライブを同期する3つの方法を徹底解説
Googleドライブをメインのファイル保存先として活用しているものの、Ubuntu環境との同期方法に悩んでいませんか?
実は、GoogleはLinuxユーザー向けにブラウザ不要の公式ファイルクライアントを提供していません。とはいえ、無料または低価格で利用できるサードパーティ製ツールが複数存在するため安心してください。本記事では、目的に応じて選べる3つの同期方法を、インストール手順から初期設定まで順を追って解説します。

1. ODrive(Open Drive)――無料で手軽に使えるオープンソースクライアント
ODriveは、UbuntuとGoogleドライブの同期やバックアップを行えるオープンソースのGUIクライアントです。
Webブラウザを開く必要も、ターミナルコマンドを操作する必要もありません。細かい設定項目や連携機能がほとんどないため、「とにかくシンプルに同期したい」という方に最適な選択肢です。
ODriveのインストールと初期設定
- ODriveのページにアクセスし、「install」をクリックします。

- Flatpakアプリケーションをインストールするかどうかを確認するダイアログが表示されるので、「OK」を選択します。

- ソフトウェアリポジトリがFlatpakアプリケーションと一緒に追加されるため、続けて「install」をクリックします。

- 次に、Sudoパスワード(rootアカウントのパスワード)を使った認証を求められるので、「authenticate」をクリックします。

- ダウンロードとインストールが完了したら、キーボードのスーパーキー(Windowsキー)を押します。
- 検索ボックスに「ODrive」と入力します。

- 「Open Drive」をクリックすると、ODriveが起動し、初期設定が必要な状態になります。

- ここからGoogleドライブのセットアップと認証を行います。「next」をクリックしてODriveのセットアップを進めてください。
- アカウントを接続し、Googleドライブのデータを保存するフォルダの場所を選択します。

- ODriveの設定が完了したら、Googleドライブのアカウントにサインインします。

- ODriveがGoogleアカウントへのアクセス許可を求めてくるので、「allow(許可)」を選びましょう。

- これでアカウントがドライブに追加され、Linuxマシン上にもディレクトリが作成されていることが確認できます。

- 「synchronize」ボタンをクリックすると、GoogleドライブのデータがLinuxマシンと同期されます。
- 同期が正しく完了したか確認するには、ホームフォルダの中を見てください。ファイルマネージャーに「Google Drive」というフォルダが表示されているはずです。このフォルダをダブルクリックすれば、中のファイルを確認できます。

ODriveの注意点
ただし、このシンプルさにはデメリットもあります。ODriveは基本的なツールのため「選択同期」機能がなく、特定のファイルだけをダウンロード対象から除外することができません。
同期できるのはGoogleドライブ内のすべてのファイルのみ。「全部同期するか、まったく同期しないか」の二択です。同期するファイルを柔軟にカスタマイズしたい方には、最適なソリューションとは言えないでしょう。
そこで次に紹介するのが、同期ファイルを細かく指定できるInsyncです。
2. Insync――同期ファイルを自由に選べる高機能ツール
Insyncは、初心者から上級者まで幅広い層に対応した同期ツールです。CLI(コマンドラインインターフェース)とGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)の両方を備えており、以下のような機能を利用できます。
- デスクトップ通知の表示
- 複数アカウントの同時利用
- 共有ファイルの同期
Insyncは有料製品ですが、15日間の無料トライアルが用意されています。料金体系(買い切り)は以下の通りです。
- Primeプラン: Googleアカウント1つにつき39.99ドル
- Teamsプラン: Googleアカウント1つにつき49.99ドル(Primeの全機能に加え、共有ドライブの同期に対応)
以下の手順に従えば、Insyncを使ってUbuntu環境とGoogleドライブを同期できます。
Insyncのインストール
- まずDEB版インストーラーを選択して、パソコンにInsyncをインストールします。プログラムを実行する前に、他のGoogleドライブクライアントが起動していないことを必ず確認してください。

- 続いてプログラムをインストールします。インストール中に、Insyncフォルダの作成場所を設定するよう促されます。

- このInsyncフォルダが、Googleドライブのファイルの保存先になります。プログラムを起動すると、最初にGoogleドライブのディレクトリが表示されます。

なお、Insyncはインストールしても自動的には同期されません。初回起動時に、同期したいファイルを具体的に指定するよう求められます。
同期するファイルを選択する
- ファイルの選択同期を始めるには、ダッシュボード右上にある「選択同期(selective sync)」アイコンをクリックします。

- 次の画面が選択同期モードです。ここで同期したいファイルやフォルダを選びます。

- フォルダ内の一部のファイルだけを同期したい場合も問題ありません。フォルダをクリックすると、その中のサブフォルダやファイルが一覧表示されます。

- ドライブ全体を同期したい場合は、「select all(すべて選択)」をクリックしましょう。

- 同期するファイルとフォルダを選び終えたら、「apply(適用)」をクリックして次のステップへ進みます。
- この時点で「選択同期の変更を本当に適用しますか?」というポップアップが表示されるので、問題なければ「yes」を選択します。

- 同期されたファイルやフォルダは、ベースフォルダ内で確認できます。

Insyncフォルダ以外の場所に保存する
Insyncのフォルダ外の場所にGoogleドライブのフォルダを保存することも可能です。ただし、この機能はトップレベルのフォルダ限定となっています。
Googleドライブの画面に戻り、同期したいフォルダにマウスカーソルを合わせます。次に、下のスクリーンショットのように「sync to a custom location(カスタムの場所へ同期)」アイコンをクリックしてください。

- 保存先を選択するメニューが表示されます。

- フォルダを選んだら、ダッシュボード右上の「open」をクリックします。続いて2つの選択肢が提示されます。「サブフォルダとして同期する」か「既存フォルダと統合する」かのどちらかです。

- サブフォルダとして同期したい場合は、青い「Sync as a subfolder」ボタンをクリックします。Googleドライブの画面に戻るので、同期したサブフォルダを配置したい場所を開きましょう。
- 新しいフォルダが作成され、そこに同期ファイルが格納されます。

3. Ubuntu GNOMEの標準機能を使う方法
すべてのファイルを同期するもう一つの選択肢が、Ubuntu GNOMEに標準搭載されている機能です。
この方法では、GoogleアカウントをGNOMEオンラインアカウント(GNOME Online Accounts)の一覧に追加します。まずGoogleドライブのアカウントをNautilusファイルマネージャーにマウントすれば、ファイルへのアクセス・追加・編集が可能になります。
GNOMEのインストールと起動
- Googleドライブ上のファイルには「Nautilusファイルマネージャー」経由でアクセスします。まず「GNOME Control Center」と「GNOME Online Accounts」のパッケージをインストールしてください。
- UnityダッシュボードまたはコマンドラインからGNOME Control Centerを開きます。

- コマンドラインに「gnome-control-center」と入力し、「Online Accounts(オンラインアカウント)」をクリックします。

- 「add account(アカウントを追加)」をクリックし、「Google」を選択してGoogleアカウント情報を入力します。

- 続いて、Googleドライブのファイルを編集・取得できるよう、GNOMEによるアクセスを許可するよう求められます。

オフライン利用時の注意点
この方法は、インターネットに接続していない状態ではGoogleドライブにアクセスできない点に注意が必要です。ただし、クラウド上のUbuntuとGoogleドライブを手軽かつ効果的に同期できる手段であることには変わりありません。
オフラインでファイルを使用したい場合は、Googleドライブからパソコンのローカルフォルダへドラッグ&ドロップしておきましょう。
まとめ
GoogleはUbuntuなどLinuxユーザー向けの公式同期クライアントを提供していませんが、ご覧の通り、無料のODrive、高機能なInsync、GNOME標準機能という3つの選択肢があり、いずれも簡単に導入できます。
「手軽さ重視ならODrive」「細かい同期設定が必要ならInsync」「追加ソフトなしで済ませたいならGNOME標準機能」というように、自分の用途や予算に合った方法を選んでみてください。
-
MacからGoogleドライブを完全にアンインストールする方法
クラウドストレージの中でも特に人気が高いのがGoogleドライブです。場所を選ばずデータにアクセスできる利便性から、多くのユーザーに愛用されています。Googleドライブにはブラウザで使えるオンライン版と、Windows・macOS向けのデスクトップ版が用意されています。 かつてmacOS向けのGoogleドライブは、2018年に「バックアップと同期(Backup and Sync)」アプリへと置き換えられました。さらにその後、2021年10月にはバックアップと同期自体も廃止され、現在は「Googleドライブ」デスクトップアプリに統合されています。 しかし、こうした変更になじめず、「Goog
-
WindowsパソコンからGoogleドライブをアンインストールする方法【同期停止から完全削除まで】
PCからGoogleドライブを削除したいとお考えですか?アンインストールすることで、無駄に消費されていたストレージ容量を取り戻したいと思っていませんか?ご安心ください。この記事では、WindowsシステムからGoogleドライブを削除するさまざまな方法をわかりやすく解説します。ストレージ容量の回復方法やPCのクリーンアップ、Googleドライブの接続解除・一時停止の手順についてもご紹介します。WindowsシステムでGoogleドライブの同期を解除するには?PCからGoogleドライブを削除する前に、まずシステムとの接続を解除しておきましょう。後で再度Googleドライブを利用したい場合に便利