スマホでGoogleドライブに書類をスキャンする方法【手順を画像付きで解説】
フラットベッドスキャナー(原稿台式スキャナー)は、何十年にもわたって書類や画像をデジタル化する際の定番ツールでした。しかし問題なのは、自宅にスキャナーを持っていない人が多いこと、そして常に持ち歩いている人はまずいないという点です。
一方で、現在のスマートフォンのカメラは非常に高性能になり、書類を高精細に撮影できるだけでなく、インクの粒まで拡大して確認できるレベルに達しています。では、なぜ今でもスキャナーが必要なのでしょうか?
実は、標準のカメラアプリにはスキャナーソフトと同じ機能が備わっていないのです。幸い、Googleドライブアプリには、意外と知られていない便利なスキャン機能が搭載されています。
書類を普通に撮影するのとは何が違う?
ドキュメントスキャナーがスマホ撮影よりも優れている点は、精細さや画質ではありません。スキャナーは書類を正確な位置に固定し、毎回一定の理想的な照明で読み取れること、そして紙に対して完全に垂直な角度で画像を取得できることにあります。
スマホで写真を撮ると、ページが歪んだり、周囲に不要な物が写り込んだり、照明が不適切になったりしがちです。これらの問題をすべて手動で補正するのは、時間も手間もかかります。フラットベッドスキャナー並みの仕上がりを目指すなら、決して効率的とは言えません。
そこでGoogleは、そのソフトウェア開発力を活かし、スマホカメラによるスキャンの弱点を素早く、ほぼ自動的に補正する仕組みを実現しました。
用意するもの
Googleドライブアプリでスキャンを行うために必要なものは、ごくわずかです。
- カメラ付きのAndroidまたはiOS端末(スマートフォン/タブレット)
- Googleアカウント
- 照明が十分にある平らな場所
- スキャンしたいページ・本・書類
- インターネット接続
これらがそろっていれば、さっそくスマホからGoogleドライブへスキャンする手順を見ていきましょう。
スマホからGoogleドライブにスキャンする手順
GoogleドライブアプリのインストールとGoogleアカウントへのログインが済んでいることを前提に、以下の手順で進めます。
- アプリを開き、新規作成用のプラスアイコンをタップします。
- 表示されたオプションの中から「スキャン」を選択します。
- スキャン画面が表示され、カメラが捉えている映像がリアルタイムで確認できます。
- 書類を配置し、ファインダー内に収めます。画面いっぱいに収める必要も、厳密に位置を合わせる必要もありません。複数カメラ搭載機種ではカメラを切り替えられる場合があり、通常はメインカメラが最適です。
大きな白いシャッターボタンをタップしてページをスキャンします。
- 撮影結果のプレビューが表示されます。問題なければ「OK」を、やり直す場合は「再試行」を選びましょう。
- ここでスキャンしたページを微調整できます。戻るボタンで撮り直し、パレットアイコンで白黒からカラーへの切り替えなどが可能です。
- 右隣のボタンで画像を回転でき、最後のボタンは切り抜き機能です。ただしこの「切り抜き」は、Driveが自動で検出したページ範囲を確認・修正するためのものです。ずれている場合はノードをドラッグして正しく調整しましょう。
- スキャンするページが1枚だけなら保存ボタンを押します。複数ページを追加したい場合はプラス記号をタップし、上記の手順を繰り返して全ページをスキャンします。
すべてのページをスキャンし終えたら、PDFとしてGoogleドライブに保存するよう求められます。ファイル名を付け、保存先のGoogleアカウントとフォルダを選択しましょう。
スキャンした書類はどこに保存される?
Googleドライブアプリで初めて書類をスキャンすると、そのデータはまずスマホ本体のストレージに保存されます。Wi-Fiに接続していれば、指定したGoogleドライブのフォルダへ自動的にアップロードされます。アプリの設定によってはモバイルデータ通信でもアップロード可能ですが、デフォルトではWi-Fi接続を待ってからクラウドへ送信される仕組みです。
つまり、Wi-Fiに接続するまで、スキャンした書類を他人と共有することはできません。
どうしても早急にクラウドへ保存したい場合は、Googleドライブの設定を変更してモバイルデータでのアップロードを許可する必要があります。ただし、データ容量を大きく消費する恐れがあるため注意してください。アップロード完了後は、設定を元に戻しておくのがおすすめです。
モバイルデータでのアップロードを有効にする手順は次のとおりです。
- ハンバーガーアイコン(三本線のメニュー)をタップします。
- 「設定」を選択します。
- 下にスクロールして「データ使用量」を開きます。
- 「Wi-Fi経由のみでファイルを転送」をオフにします。
重要なアップロードが完了したら、必ずこの設定をオンに戻しましょう。忘れたままにすると、月末に高額な通信料を請求されるリスクがあります。
きれいにスキャンするためのコツ
Googleドライブのスキャン機能を支える技術はかなり高度ですが、さらに仕上がりを良くするために工夫できる点がいくつかあります。
- まず、照明をしっかり確保しましょう。カメラは光があってこそ機能します。高価なフラッグシップモデルのカメラでも、暗い環境では満足な結果は得られません。
- Googleドライブアプリでは、必要に応じてフラッシュをオンにできます。ただし、内蔵フラッシュの強い光は紙面に反射(グレア)を起こしやすいのが難点です。天井の蛍光灯など柔らかい拡散光を利用する方がおすすめです。ただし、スマホを光源の真下に構えると影が落ちてしまうので注意しましょう。
- 書類はできるだけ平らに伸ばしてください。平らな紙はきれいにスキャンできますが、折じわやしわのある紙はソフトウェアが正しく認識しにくくなります。光沢の強すぎない透明ファイルに挟むのも有効です。
- 次に、書類にピントが合っていることを確認しましょう。多くのスマホでは、書類をタップすればオートフォーカスが働きます。もちろん、明るい環境ほどピント合わせの精度も向上します。
- 多少手間はかかりますが、スマホ用三脚や固定器具でスマホを安定させると、さらに良い結果が得られます。大量のページを連続でスキャンする場合に特に役立ちます。
最後に、本のページをスキャンする場合のコツを2つ紹介します。1つ目は、表紙側と裏表紙側を交互に下にして開き、左または右のページをまっすぐ伸ばしてスキャンする方法。もう1つは、見開き2ページを一度にスキャンする方法です。後者の場合は、各画像を正しい向きに回転させておくと、あとで読みやすくなります。
まとめ:ポケットに入る強力なスキャナー
以上が、スマホを使ってGoogleドライブに書類をスキャンするために知っておくべきポイントです。ただし、ストレージ容量が尽きるまでは。もしGoogleサービス用のドライブ容量を増やしたい場合は、Google Oneに関する記事をチェックして、自分に合ったプランを見つけてみてください。
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