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Googleバックアップと同期でハードドライブを丸ごとバックアップする方法

バックアップの鉄則は、「データを少なくとも2つの場所に保存し、それらが同時に失われる可能性を低くすること」です。これは長年の常識でしたが、クラウドストレージサービスの登場で状況は一変しました。今では大切なデータを大手企業の信頼できるインフラに委ねることができます。

プライバシー面での賛否はあるものの、Googleバックアップと同期(Google Backup and Sync)を使えば、ハードドライブ全体をGoogleドライブにバックアップできるのは事実です。この記事では、その具体的な方法をわかりやすく解説します。
※なお、Googleバックアップと同期は現在「Googleドライブ(PC版)」アプリに統合されていますが、基本的な仕組みや考え方は変わりません。

クラウドバックアップのメリット

データをクラウドにバックアップすることには、多くの具体的な利点があります。特にGoogleのクラウドの場合、他の信頼できるベンダーと同様に、高い水準の安全性とセキュリティが維持されます。

アカウント上ではデータのコピーが1つしか見えませんが、実際には物理的に離れた複数の施設に冗長コピーが保存されています。そのため、災害が発生したり個々のドライブが故障したりしても、データは安全に保たれます。実際、ユーザー側は何も気づかないほどです。

もう一つの大きな利点はデータセキュリティです。ハッカーや悪意のある第三者があなたの情報にアクセスすることはまずありません。万が一アクセスされたとしても、その原因は多くの場合、ユーザー自身が脆弱なパスワードを使っていたか、二要素認証を設定していなかったことにあります。この点からも、クラウドバックアップはローカルの外付けドライブへのバックアップよりもはるかに安全だと言えます。

クラウドバックアップのデメリット

一方で、Googleクラウドを情報の保管場所として使う前に、よく検討すべき点もいくつかあります。

第一に、Google以外の第三者がデータにアクセスすることはないと確信できても、Google自身が覗き見ている可能性はゼロではありません。ユーザーが持っている唯一の実質的な保護は、「Googleはプライバシーを侵害しない」という同社の声明だけです。それを信じるかどうかはあなた次第です。私たちとしては、本当に機密性の高い文書はクラウドにアップロードする前に暗号化し、誰にも中身を見られないようにすることをおすすめします。

もう一つの大きな潜在的な問題は、クラウドバックアップがインターネット帯域に依存していることです。ネット接続を失うと、ファイルにアクセスできなくなります。ファイルがローカルマシンに同期されていれば大した問題ではありませんが、ローカルマシンを紛失してしまった場合は深刻です。また、ネットに接続していても、ディスク全体のバックアップに伴う数百ギガバイト規模のデータ転送には十分な帯域幅が必要です。

自宅の光回線なら問題にならないかもしれませんが、従量制課金やモバイル回線では多くの場合、これがネックになります。だからこそ、外付けドライブなどへのローカルバックアップも併せて行う価値があるのです。

Google Oneのストレージ料金とプラン

すべてのGoogleドライブユーザーはアカウントごとに15GBの無料容量を受け取れますが、ハードドライブ全体をバックアップするにはほぼ間違いなく足りません。そのため、より大きなストレージ容量を契約する必要があります。追加容量は「Google One」サービスで提供されています。

料金体系は以下の通りです。

  • 100GB:月額1.99ドル
  • 200GB:月額2.99ドル
  • 2TB:月額9.99ドル
  • 10TB:月額99.99ドル
  • 20TB:月額199.99ドル
  • 30TB:月額299.99ドル

ドライブ全体のバックアップには、コストパフォーマンスの観点から2TBプランが最適です。200GBと2TBの間に大きな価格差が設けられているためです。ただし、この単一のストレージプールには、複数のパソコン、モバイルデバイス、Gmailのメールまでまとめてバックアップできることを忘れないでください。さらに、ファミリーグループのメンバーとストレージを共有することも可能です。そう考えると、2TBは思ったほどオーバースペックではないかもしれません。

Googleバックアップと同期・オフライン機能・Googleドライブの違い

Googleドライブを使ってクラウド上のデータのローカルコピーをパソコンに保持する方法は、主に3つあります。それぞれの違いを整理しておきましょう。

「Googleバックアップと同期」はパソコンにインストールするアプリケーションです。どのフォルダをバックアップまたはクラウドアカウントと同期するかを指定します。指定したフォルダにコピーしたファイルや、アプリがそこに保存したファイルは、バックグラウンドで自動的にアップロードされます。

「Googleドライブのオフライン機能」はChromeブラウザの拡張機能で、Googleドライブ上のドキュメントをローカルに保持し、インターネットが使えない環境でも作業を続けられるようにします。確かに必須のアドオンですが、ドライブ全体のバックアップ用途には向いていません。

最後に、Googleドライブのウェブインターフェースがあります。意外と知られていませんが、ブラウザからならパソコンに何もインストールせずにファイルをアップロードできます。複数のファイルやフォルダごとをGoogleドライブのページにドラッグ&ドロップすれば、順次アップロードされます。

Googleバックアップと同期で特定のファイルをバックアップする

ハードドライブ全体ではなく、重要なファイルだけを自動的にバックアップしたい場合も、Googleバックアップと同期を使えば簡単に実現できます。

  1. まず、Googleバックアップと同期をダウンロードしてインストールします。
  2. インストール後、正しいGoogleアカウントにログインしていることを確認します。
  3. 次に、写真やドキュメントなど、バックアップしたい標準フォルダを選択します。Googleドライブフォルダの保存場所を指定したり、好みに応じて同期用のカスタムフォルダを作成することもできます。
  4. 設定が完了したら、バックアップしたいファイルを指定のフォルダに移動または保存するだけです。アップロードが完了すれば、いつでもどこからでも取り出せます。

ドライブ全体をバックアップする

さて、ここからが本題です。ドライブ全体のバックアップとは、ハードドライブの故障や盗難に備えてパソコンを丸ごと復元できる「ディスクイメージ」を作成することを指します。

まず、ドライブのイメージを作成できるアプリケーションを用意します。ここでは無料で高機能なMacrium Reflect Freeを採用しました。ディスクイメージの作成手順自体は本記事の範囲外のため、公式マニュアルを参照してください。もちろん、お好みのディスクイメージングソフトを使っても構いません。

ここでのポイントは、ディスクイメージの保存先を、Googleバックアップと同期で同期対象に指定したフォルダの一つにすることです。Macrium Reflectは増分バックアップに対応しているため、一定間隔でイメージファイルを更新します。Google側がファイルの変更を検出すると、新しいバージョンを自動的にクラウドへアップロードします。

帯域幅を常時消費したくない場合は、ディスクイメージファイルを指定フォルダに手動でコピーしたり、バックアップソフトを手動実行のみに設定したりすることもできます。運用方法は自由に選べます。

最悪の事態が起こった場合でも、クラウドからディスクイメージを再ダウンロードすれば、ドライブの交換や初期化後にすぐ元の状態へ復元できます。これで完了です。もうあなたのデータは盤石といえるでしょう。

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