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Send-MailMessageコマンドレットでPowerShellからメールを送信する方法

SMTPサーバー経由でメールを送信するには、PowerShellのSend-MailMessageコマンドレットを使用します。この組み込みコマンドレットはPowerShell 2.0以降で利用可能です(それ以前のバージョンでは、.NETのSystem.Net.Mailクラスを使ってメールを送信していました)。この記事では、Send-MailMessageを使ってPowerShellスクリプトからメールを送信する方法を詳しく解説します。

Send-MailMessageの構文

コマンドレットの構文を確認するには、次のコマンドを実行します。

get-help Send-MailMessage

Send-MailMessage [-To] <String[]> [-Subject] <String> [[-Body] <String>] [[-SmtpServer] <String>] [-Attachments <String[]>] [-Bcc <String[]>] [-BodyAsHtml] [-Cc <String[]>] [-Credential <PSCredential>] [-DeliveryNotificationOption {None | OnSuccess | OnFailure | Delay | Never}] [-Encoding <Encoding>] -From <String> [-Port <Int32>] [-Priority {Normal | Low | High}] [-UseSsl] [<CommonParameters>]

主なパラメータ

  • -From: 送信者(差出人)のメールアドレス。SMTPサーバーが送信者アドレスを検証せず匿名送信を許可している場合は、実際に存在するアドレスである必要はなく、任意のアドレス名義でメールを送ることができます。
  • -To: 受信者のメールアドレス。
  • -SmtpServer: メール送信に使用するSMTPサーバーのアドレス。

なお、環境変数$PSEmailServerにメールサーバーのアドレスを設定しておけば、Send-MailMessageコマンドレットでSMTPサーバーアドレスを指定する必要はありません。

基本的な送信例

次のシンプルなPowerShellコマンドは、指定した件名と本文のメールを複数の受信者に送信します。

Send-MailMessage -From 'ps-script@woshub.com' -To 'serveradmin@woshub.com','helpdesk@woshub.com' -Subject "Test Email Alert" -Body "This is email body text" –SmtpServer 'smtp.woshub.com'

パラメータの編集や管理をしやすくするために、送信コマンドは次のように複数行で記述することもできます。

Send-MailMessage `
-SmtpServer smtp.woshub.com `
-To 'serveradmin@woshub.com','helpdesk@woshub.com' `
-From 'ps-script@woshub.com' `
-Subject "Test" `
-Body "Sending email using PowerShell" `
-Encoding 'UTF8'

文字エンコーディングに注意

上記の最後のコマンドでは、追加でUTF8エンコーディングを指定しています。これを指定しないと、件名や本文にANSI以外の文字(日本語など)が含まれる場合に文字化けが発生します。

Windows PowerShellではデフォルトでANSIおよびASCIIエンコーディングが使用されます。一方、PowerShell Core(PowerShell 6以降)にアップグレードしている場合は、デフォルトですでにUTF-8が使用される点に留意してください。

暗号化された接続(SSL/TLS)の使用

デフォルトでは、Send-MailMessageコマンドレットは標準のSMTPポートTCP 25経由でメールを送信しようとします。SMTPサーバーが暗号化されたプロトコルでのみ送信を許可している場合は、ポート番号(通常は465または587)と-UseSslオプションを指定します。

-SmtpServer 'smtp.woshub.com' -Port 465 –UseSsl

以下の表は、PowerShellからメール送信に利用できる主要なパブリックメールプロバイダーのSMTPサーバー設定です(アカウント側の設定画面でSMTP送信を許可しておく必要がある点にご注意ください)。

プロバイダー名SMTPサーバーアドレスポート暗号化方式
Gmailsmtp.gmail.com587 / 25 / 465TLS / TLS / SSL
Office 365smtp.office365.com587TLS
Outlook.comsmtp-mail.outlook.com587TLS
Yahoosmtp.mail.yahoo.com587TLS
iCloudメールsmtp.mail.me.com587TLS
AOLsmtp.aol.com465SSL

SMTP認証(-Credentialオプション)

SMTPサーバーが匿名での送信を禁止している(リレーが拒否される)場合、次のようなエラーが表示されます。

5.7.1 Client was not authenticated.

この場合は、-Credentialオプションを使ってSMTPサーバー上で認証を行います。対話形式でユーザー資格情報を入力して認証することもできます。

Send-MailMessage …… -Credential (Get-Credential)

また、認証に使用するアカウントを変数に格納しておくことも可能です。

$cred = Get-Credential
Send-MailMessage ... -Credential $cred

パスワードをスクリプト内に直接記述する場合

SMTPサーバーへの接続用パスワードをPowerShellスクリプト内に直接保存したい場合は、次のような構文を使用します。

$mypasswd = ConvertTo-SecureString "smP@ssdw0rrd2" -AsPlainText -Force
$mycreds = New-Object System.Management.Automation.PSCredential ("user1@woshub.com", $mypasswd)
Send-MailMessage ... –Credential $mycreds

なお、資格情報を安全に扱う方法については、「PowerShellスクリプトで保存済み資格情報を安全に利用する方法」の記事も参考にしてください。

添付ファイル付きHTMLメールの送信例

メールに添付ファイルを追加するには、-Attachmentsオプションを使用します。以下の例では、HTML形式のメールを送信し、ローカルディスクからfile1.txtとinstall.logを添付しています。GmailのSMTPサーバーを使用する場合、事前にGmailでアプリパスワードを作成し、Gmailのパスワードの代わりにそのアプリパスワードをSMTP認証に使用する必要があります。

$MailMessage = @{
To = "admin@woshub.com"
Bcc = "manager@woshub.com", "manager2@woshub.com"
From = "smtpsender1@gmail.com"
Subject = "DC Server Report"
Body = "<h1>Welcome!</h1> <p><strong>Generated:</strong> $(Get-Date -Format g)</p>"
Smtpserver = "smtp.gmail.com"
Port = 587
UseSsl = $true
BodyAsHtml = $true
Encoding = "UTF8"
Attachment = "C:\Logs\file1.txt", "C:\Logs\install.log"
}
Send-MailMessage @MailMessage -Credential $cred

Gmailのインターフェースでは、添付ファイル付きのHTML形式メールは次のように表示されます。

配信通知(開封確認)の設定

-DeliveryNotificationOptionパラメータを使用すると、メールの配信通知(読み取り確認)を設定できます。配信通知を有効にすると、受信者がメールを受け取ったかどうかを把握できるようになります。

利用可能な通知タイプは以下の通りです。

  • OnSuccess: 配信が成功した場合に通知
  • OnFailure: 配信が失敗した場合に通知
  • Delay: 配信が遅延した場合に通知
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