ウィキペディアの知られざる事実10選|世界最大の無料百科事典の裏側
真にオープンで、誰もが参加できる共同作業型のウェブサイトといえば、ウィキペディアはその代表格です。非営利団体「ウィキメディア財団」が運営する無料のオンライン百科事典であり、世界中のボランティアによって記事が作成・編集されています。創設から16年以上が経ち、289の言語で3,800万件を超える記事を擁するまでに成長しました。しかし、この驚くべきオンライン百科事典には、私たちがまだ知らないことがたくさんあります。
この記事では、あまり知られていないウィキペディアの興味深い事実をご紹介します。
ウィキペディアの知られざる事実
ウェブサイトは決して売り物ではない
ウィキペディアは、サンフランシスコに拠点を置く非営利団体ウィキメディア財団が運営する非商用サイトです。そのため、「将来どこかのIT大手に買収されるのでは」と心配する必要はありません。財団は寄付や助成金によって運営されており、その目的はただひとつ、すべての人に無料の知識を届けることです。
コンテンツは自由に使えるが、いくつかの条件がある
ウィキペディアはフリーコンテントライセンスを採用しており、ユーザーが投稿した文章やコンテンツを、無料でコピー・改変・再配布することができます。ただしライセンス上、コンテンツを利用する際には以下の点が求められます。
- 投稿者へのクレジット表記を行うこと
- 再利用がどのフリーライセンスに基づくものかを明記すること
- 元の作品や自分が加えた改善部分に、新たな制限を設けないこと
また、サイト内の画像をはじめとする多くのメディアも、フリーライセンスまたはパブリックドメインで提供されています。ライセンス条件は各ファイルの説明ページで確認できます。
300近い言語でコンテンツを提供
英語や日本語だけでなく、バニュマサン語やワライ語といったマイナーな言語版まで、約300の言語でコンテンツが提供されています。ただし、1万件以上の記事を持つ言語版は100程度にとどまります。ウィキペディアは現在も成長を続けており、地域レベルでの認知度向上にも取り組んでいます。
書いた内容は簡単には消せない仕組み
ウィキペディアでは誰でも記事を編集できますが、過去の編集履歴を完全に消し去ることはできません。データベースにはすべてのバージョンが保存されており、今日読んでいる記事もあくまで「現時点での草稿」にすぎません。必要があれば古いバージョンを復元することも可能です。特定の時点の内容を参照したい場合は、左側メニュー下部にある「固定リンク」を使えば、今後変更されることのないページへアクセスできます(記事自体が削除された場合、固定リンクが機能するのは管理者のみです)。
品質管理への徹底した取り組み
ウィキペディアには基本方針と品質管理プロセスが整備されています。編集者は変更の監視、特定トピックのモニタリング、ユーザーの投稿履歴の確認、論争のある記事の指摘、剽窃の報告などを行うことができます。優れた記事には「秀逸な記事」の称号が与えられる一方、問題のあるページは削除審議にかけられます。ウィキペディアにとって品質は最重要事項なのです。
読者に無条件の信頼を求めていない
多くの人々がコンテンツに貢献しているため、記事の品質にはばらつきがあります。非常に高品質な記事がある一方で、ほとんど価値のないものも存在します。また、誰でもいつでも編集できるため、誤りが含まれる可能性も否定できません。とはいえ、ある主題の概要をつかんだり、専門用語を調べたりする用途には十分活用できます。ただしウィキペディア自身も、掲載情報だけをもとに結論を下すことは推奨していません。
ウィキペディアだけがすべてではない
ウィキメディア財団が無料の知識を提供しているのは、ウィキペディアだけではありません。以下のような8つの姉妹プロジェクトも運営しています。
- ウィクショナリー:辞書・類語辞典
- ウィキブックス:教科書やマニュアルのコレクション
- ウィキニュース:市民ジャーナリズムによるニュースサイト
- ウィキクォート:名言・引用集
- ウィキバーシティ:インタラクティブな学習教材
- ウィキスピーシーズ:あらゆる生物種のディレクトリ
- ウィキメディア・コモンズ:4,000万件超の画像・動画・音声ファイルなどを収録したメディア倉庫
- ウィキソース:原典資料の図書館
執筆者はみんな無償のボランティア
ウィキペディアに貢献する人は、誰一人として報酬を受け取っていません。大学教授であろうと初心者であろうと、実名でもペンネームでも、アカウント登録なしの投稿でも関係なく、編集内容はその品質のみで評価されます。編集者個人の意見や独自研究は認められておらず、中立的な観点に立ち、信頼できる出典に基づいた情報を書くことが求められます。
独裁政治でも、その他の政治体制でもない
ウィキメディア財団はいかなる政治機関とも関わりがなく、理事会によって運営されています。理事は編集上の問題には関与せず、各プロジェクトは自律的かつ合議制で運営されています。ウィキペディアは透明性を重視し、批判を受け入れる姿勢を保っています。
何百年も続くことを目指す長期ビジョン
創設者のビジョンは、ウィキペディアを何百年も続けていくことです。コンテンツライセンス、ガバナンス、組織運営、国際的な視点、オープンソースソフトウェアの活用など、あらゆる面でそのビジョンを実現する努力が続けられています。最終目標は、すべての人が持っている知識を自由に共有できる社会を作ることです。
以上が、ウィキペディアに関するあまり知られていない事実でした。驚きの事実はありましたか?それとも、ここで紹介しなかった面白い事実をご存じですか?ぜひコメント欄でお聞かせください!
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