Windows 10のWaitList.datファイルとは?仕組みと無効化方法を徹底解説
Windowsエコシステムは、タッチ操作への対応にいち早く取り組んだプラットフォームの一つです。「Metro」インターフェースの登場以降、Microsoft Surface Pro/Bookをはじめ、コンバーチブル型ノートPCやタブレットなど、多くのWindowsデバイスがこの環境へスムーズに適応していきました。
しかし、こうしたデバイス(タブレット、コンバーチブル型、一部のノートPC)において、気になる問題が発見されました。WindowsにはWaitList.datというファイルが存在し、手書き認識で処理されたメール、連絡先、文書などのテキストがそのまま含まれているという報告です。
この発見は、インデックス化に伴う予期せぬ副作用を明らかにするものでした。では、あまり知られていないWaitList.datファイルをめぐる論争とはどのようなものなのか、その保存場所はどこにあるのか、そして削除するにはどうすればよいのか。本記事では、これらの疑問にお答えします。
Windows 10におけるWaitList.datファイルの正体
WaitList.datは、Windows Search Indexerの機能として、メール、連絡先、ドキュメントファイルから抽出されたテキストを含むことが確認されているデータファイルです。このファイルは、ユーザーの利用状況に基づいて言語モデルや辞書を特定のユーザーへ適応させる「Input Personalization」システムの一部として生成されます。
WaitList.datファイルの主な役割は、Windowsの手書き認識機能の精度向上を支援するためにテキストを保存することです。この機能が有効になると、レジストリキーがアクティブになり、テキスト収集(ハーベスター)機能が働いてWaitList.datが生成されます。その後、このファイルは動作を開始し、コンピューター上に存在するメールやOfficeドキュメントなど、あらゆるテキストベースのファイルからデータを収集してインデックス化します。この動作は、意図的であるか否かに関わらず、パスワードやメールの内容を密かに蓄積してしまう可能性がある点に注意が必要です。
現時点では、このファイルを標的とする既知のマルウェアや脅威は確認されていません。しかし、今回の発見が公になった以上、何らかの悪用手法が現れるのも時間の問題かもしれません。
WaitList.datファイルは、ユーザーの利用状況に基づいて手書きジェスチャーを整形されたテキストへ変換するInput Personalizationシステムの一部として存在します。Windows 8.1およびWindows 10システムでは、以下のディレクトリに配置されています。
C:\Users\%User%\AppData\Local\Microsoft\InputPersonalization\TextHarvester\WaitList.dat
ファイル名を変更しても大きな問題は発生しないとされていますが、安全性を考慮するなら、個人的な手書き認識サービス自体を無効化することをおすすめします。
手書き認識を無効にする方法
手書き認識を無効化したい場合は、以下の手順に従ってください。
まず、Windowsの検索ボックスで「Services(サービス)」を検索し、一覧から「Touch Keyboard and Handwriting Panel Service(タッチ キーボードおよび手書きパネル サービス)」を探します。
次に、該当項目を右クリックします。サービスが有効になっている場合は、メニューに「停止」オプションが表示されるので、クリックしてプロセスを停止してください。逆に「開始」オプションが表示されている場合は、すでに無効化されていることを意味します。
なお、このWaitList.datファイルから収集されたテキストを抽出・分析できるツールも、GitHub上で公開されています。
この記事がお役に立てば幸いです!
Windowsのその他のプロセス、ファイル、ファイル形式について詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひご覧ください:
Windows.edbファイル|Thumbs.dbファイル|DLLおよびOCXファイル|NFOおよびDIZファイル|Swapfile.sys、Hiberfil.sys、Pagefile.sys|Index.datファイル|Desktop.iniファイル|Svchost.exe|WinSxS|RuntimeBroker.exe|StorDiag.exe|nvxdsync.exe|Shellexperiencehost.exe|Hostsファイル
-
WindowsのReFSとは?仕組み・特徴・NTFSとの違いを徹底解説
ReFS(Resilient File System:回復性ファイルシステム)は、MicrosoftがWindows OS向けに開発したファイルシステムです。従来の標準ファイルシステムであるNTFS(New Technology File System)が抱えていたいくつかの制限を克服することを目的として設計されており、データ破損への耐性の向上、特定のワークロードにおけるパフォーマンス改善、そして非常に大規模なファイルシステムへのスケーラビリティを実現しています。ReFSの歴史ReFSは2012年9月、Windows Server 2012のリリースとともにMicrosoftによって初めて導入
-
.DATファイルとは?Windows 10での開き方と変換方法を徹底解説
拡張子が「.dat」のファイルは、インストールされたアプリケーションの情報を保存する汎用データファイルです。設定ファイルの中に含まれていることもあります。これらのファイルは、複数のアプリケーションがそれぞれのプログラム内で特定の操作を参照するために使用されることが多く、中身はバイナリデータであるため、そのままでは内容を判読できません。 .DATファイルはアプリのデータフォルダに保存されているのが一般的で、動画ファイルがこの形式で保存されていたり、メールの添付ファイルが破損していたりする場合に目にすることがあります。アイコンが空白になっているこのようなファイル、どうやって開けばいいのか気になった