Windowsのhostsファイルとは?場所・開き方・編集方法を徹底解説
Windowsのhostsファイルは、管理者が手動で管理できるプレーンテキストファイルです。必須のファイルではありませんが、Windows 11や10にも引き継がれており、Webサイトやサーバーのネットワークアドレスの管理、広告トラッカー・スパイウェア・トロイの木馬への対策などに活用できます。この記事では、hostsファイルの基本から、開き方・編集方法、実践的な活用例まで詳しく解説します。
Windowsのhostsファイルとは何か?
電話帳が電話番号と個人・企業・世帯を対応させるように、OSのhostsファイルはIPアドレスとドメインベースのホスト名(Webサイト)、サーバー名、プロキシなどを対応付ける役割を担っています。
WindowsでもLinuxやMacと同様に、hostsファイルの主な目的はホスト名やサーバーをシンプルにIPアドレスへマッピングすることです。そのため、DNS(ドメインネームシステム)と似た働きをします。
hostsファイルの各エントリは、デフォルトのlocalhostエントリの下に1行ずつ追加していきます。行頭の「#」記号はコメントアウトを意味し、メモを書き込むために使えます。実際にhostsファイルを活用する際は、この「#」を外して記述します。
Windowsのhostsファイルの場所
hostsファイルは常に「C:\Windows\System32\Drivers\etc」に保存されています。特定のプログラムに関連付けられていないテキストファイルですが、メモ帳で簡単に開けます。
注意:「etc」フォルダ内に「hosts」という名前の別ファイルを作成しても、元のhostsファイルの処理にはほとんど影響しません。単なる重複ファイルとして扱われるためです。
管理者としてhostsファイルを開く方法
hostsファイルを管理者権限で開くには、メモ帳を使うのが確実な方法です。管理者権限が必要なのは、hostsファイルの内部エントリを管理できるのが最高権限を持つ管理者ユーザーだけだからです。
- Windowsの検索メニューからメモ帳を「管理者として実行」します。管理者オプションが表示されない場合は下向き矢印をクリックしてください。メモ帳のショートカットを別の場所に保存している場合は、アプリを右クリックして「管理者として実行」を選択してもOKです。
- 空のメモ帳が開いたら、「ファイル → 開く」を選択し、管理者モードで扱えるファイルを検索します。
- 「C:\Windows\System32\Drivers\etc」フォルダへ移動します。最初は何も表示されないことがあります。画面下部のファイル形式(テキスト文書)の項目をクリックしてオプションを展開しましょう。
- 「すべてのファイル」を選択すると、hostsファイルが他のファイルと一緒に表示されます。重複ファイルに注意しながら、正しいhostsファイルを選択してください。
- hostsファイルがメモ帳(管理者モード)に読み込まれます。エラーなく自由に編集・保存できます。
- 内容を確認するだけで編集しない場合は、右クリックから通常のメモ帳で直接開いても問題ありません。
hostsファイルの編集方法
ここからは、hostsファイルを実際に編集する方法を解説します。これがすべての応用テクニックの基本となります。
- メモ帳を管理者モードで開き、hostsファイルを読み込みます。
- hostsファイルの横並びのエントリはスペースまたはタブで区切られています。構文エラーを防ぐため、「127.0.0.1」と「localhost」を含むブロック全体を「#」記号を除いて選択します。
- コピーしたIPアドレスとlocalhostを新しい行に貼り付けます。既存のエントリの下に追加し、見やすさのために段落間隔を空けるのがおすすめです。
- 新しいエントリを追加するには、localhostの部分を目的のドメイン名に置き換えます。IPアドレス側も必要に応じて変更可能です。
- Enterキーを押してさらに新しい行を追加します。
- 編集が完了したら、忘れずに保存します。
注意:管理者として編集せずに保存しようとすると、「この場所に保存するアクセス許可がありません。管理者に連絡してアクセス許可を取得してください」というエラーが表示されます。
Windows hostsファイルの主な活用例
hostsファイルはDNSサーバーより優先されるため、任意のWebサイトやURLのブロック・リダイレクトなど、高度な用途に活用できます。
1. hostsファイルでWebサイトをブロックする
時間を浪費するURLや娯楽サイトなど、アクセスしたくないWebサイトをブロックできます。Netflixに時間を取られたくないなら、システムレベルで完全にブロックしてしまいましょう。
- メモ帳を管理者として開き、hostsファイルを読み込みます。
- ブロックしたいWebサイトを「127.0.0.1 ドメイン名」の形式で列挙し、保存してメモ帳を終了します。
同じサービスでも、複数のドメインを個別のエントリとして登録する必要があります。たとえば「twitter.com」と「m.twitter.com」は別々のエントリとして扱われます。
ブロックリストを保存すると、hostsファイルを再編集してアクセスを復旧しない限り、ブラウザからそのサイトにアクセスできなくなります。この方法はGoogle Chrome、Microsoft Edge、Firefox、Operaなど多くのブラウザで有効です。ブロック後は必ずブラウザのキャッシュを削除してください。キャッシュが残っているとサイトが読み込まれ続けます。
主要ブラウザ以外にも、SlimBrowserなどのマイナーな代替ブラウザでも同様にブロックできます。
2. hostsファイルでWebサイトをリダイレクトする
hostsファイルを使うと、任意のWebサイトを別のURLへ転送できます。ただし、セキュリティ証明書の競合により、常に機能するとは限りません。
- メモ帳を管理者モードで開き、hostsファイルを読み込みます。
- 転送したいWebサイト名を追記します。ここでは例として「nytimes.com」を「bbc.com」に置き換えます。
- コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
ping サイト名
- コマンドを実行すると相手サイトからの応答が表示され、IPアドレスが判明します。場合によってはIPv4ではなくIPv6アドレスが表示されることもあります。
- IPアドレスが判明したらhostsファイルに戻り、転送したいサイトの「127.0.0.1」の部分を、コマンドプロンプトで取得したIPアドレスに書き換えます。
- hostsファイルを保存し、ブラウザで動作を確認します。
リダイレクト設定後にサイトへアクセスすると、転送メッセージが表示されます。2つのサイトのセキュリティ証明書が一致しないため、エラーになることもあります。そのため、この機能の主な用途は、娯楽サイトや非生産的なサイトを会社のホームページや自分のサーバーへ転送することです。
3. スパム・マルウェア対策としてのhostsファイル
hostsファイルは、スパムリンク、サードパーティサイト、Cookie、広告トラッカー、監視ボットの管理にも活用でき、悪意のあるサイトへのアクセスを防ぐのに有効です。Firefoxなど一部のブラウザは、ページ上のトラッカーやボットの一覧を確認できます。よく訪れるサイトのスパムリンクだけを避けたい場合は、それらをhostsファイルのブロックエントリとして追加しましょう。
よくある質問
1. hostsファイルが機能しないのはなぜ?
Windowsがhostsファイルを正しく読み込めない場合、メモ帳での改行コードの設定が適切でない可能性があります。要は保存時の構文エラーが原因です。幸い、これらの問題は簡単に解決できます。
エラーを防ぐには、デフォルトエントリの「127.0.0.1」と「localhost」を含む最初の行全体をコピー&ペーストし、それを土台にして各行を修正するのが確実です。
2. Windowsでhostsファイルをクリアするには?
hostsファイルのクリアはとても簡単で、以前の状態に戻して再利用できます。
- メモ帳を管理者モードで開き、hostsファイルを読み込みます。
- デフォルト以外のエントリ、つまりlocalhost行より下のテキストをすべて選択します。
- 選択したエントリを削除して保存すれば、クリーンな状態で再利用できます。
3. Windowsのhostsファイルをデフォルト状態に戻すには?
何度も編集を重ねると、hostsファイルの設定にエラーが発生することがあります。そんなときはデフォルト状態にリセットするのがおすすめです。
- メモ帳を管理者モードで開き、以下のテキストをコピー&ペーストします。
# Copyright (c) 1993-2006 Microsoft Corp. # # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows. # # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each # entry should be kept on an individual line. The IP address should # be placed in the first column followed by the corresponding host name. # The IP address and the host name should be separated by at least one # space. # # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol. # # For example: # # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host # localhost name resolution is handled within DNS itself. # 127.0.0.1 localhost # ::1 localhost
- この内容を、デスクトップなどSystem32の「etc」フォルダ以外の場所に「hosts」という名前で保存します。
- 「etc」フォルダ内の既存のhostsファイルを「hosts.old」にリネームします。
- 新しく作成したhostsファイルを「etc」フォルダへ移動すれば、デフォルトのhostsファイルとして再度機能します。
4. Windowsのhostsファイルを削除してもいい?
hostsファイルはWebサイトのブロックなど強力な機能を持ちますが、興味深いことに、Windows 11/10ではオプション扱いのシステムリソースです。PCの動作に影響を与えることなく削除できます。削除後も、前述の方法でメモ帳からデフォルト状態のhostsファイルを再作成できます。
5. マルウェアはhostsファイルに影響する?
hostsファイルはWebサイトのブロックやリダイレクトにおいて強力な役割を果たすため、マルウェア作者にとって格好の攻撃対象となります。場合によっては、Windows Defenderが正規のユーザーによる編集を、マルウェアやスパイウェアによる改ざんと誤判定することもあります。その場合は、ファイル内に挿入された不正なリンクを修正している間、一時的にhostsファイルをDefenderのスキャン対象から除外できます。また、マルウェア作者が自作のマルウェアに「hosts」という名前を付けて「etc」フォルダに配置しようとするケースもあります。
画像クレジット:Pixabay
-
Windows 10でhostsファイルを編集する方法を徹底解説!サイトのブロックも簡単
インターネットは現代の生活に欠かせない存在です。ネットが突然使えなくなると、まるで世界が止まってしまったような感覚に陥ることもあるでしょう。デバイスでインターネット関連のトラブルが発生した際、「システムのhostsファイルを編集してみてください」とアドバイスされることがあります。hostsファイルはOS自体の一部であり、Windows、Mac、Linuxなど、どのプラットフォームにも必ず存在しています。 hostsファイルが破損すると、インターネットへのアクセスに支障が出ることがあります。この問題を解決するには、自分のPC上でhostsファイルを編集する必要があります。また、多くの人がhost
-
ApplicationFrameHost.exeとは?Windows 10で発生するエラーの原因と修復方法を徹底解説
Windowsで「ApplicationFrameHost.exeが存在しない」または「破損している」といったエラーメッセージが表示されると、さまざまな問題が発生します。ソフトウェアのインストール、Windows Update、その他関連タスクに支障が出るため、早めの修正が不可欠です。本記事では、Windows 10で欠落または破損したApplicationFrameHost.exeファイルを修復するための自動・手動両方の方法を詳しく解説します。よくある質問質問: Microsoftのゲームを起動しようとするたびに、「Application Frame Hostが応答しません」というエラーが頻