Windows 11/10でMTP(メディア転送プロトコル)が動作しない場合の対処法
MTP(Media Transfer Protocol:メディア転送プロトコル)は、Windows Media Frameworkの一部として提供されるプロトコルで、ポータブルデバイス間でメディアファイルを自動的に転送することを可能にします。以前はPTP(Picture Transfer Protocol:画像転送プロトコル)と呼ばれていました。
スマートフォンやデジタルカメラとパソコンの間でファイルをやり取りする機会は多いでしょう。実は、デジタルカメラから写真をパソコンに取り込む際にも、MTP接続が使われています。スマートフォンをデータケーブルでパソコンに接続すると、主に2つの選択肢が表示されます。1つ目はドキュメント、動画、音声などあらゆる種類のファイルを転送できるモード、2つ目がMTPモードで、こちらは画像を素早くデバイス間で移動させるのに適しています。
ここでは、Windows 11またはWindows 10でMTPが正常に動作せず、ファイル転送に支障が出ている場合の対処法を詳しく解説します。
MTPが動作しないときに表示される主なエラー
メディア転送プロトコルが正しく機能していない場合、パソコン側でデバイスが認識されず、デジタルカメラやスマートフォンとの間で画像をスムーズに転送できなくなります。また、以下のようなエラーメッセージが表示されることもあります。
- MTP USBデバイスがインストールされない
- MTP USBデバイスのドライバーが失敗する
- MTPが認識されない
Windows 11/10でMTPが動作しない場合は、以下の手順を順番に試してみてください。
- スマートフォンがMTPに対応しているか確認する
- 既存のMTPデバイスドライバーを更新する
- MTPデバイスドライバーをインストールする
- MTPを手動で有効にする
- USBデバッグモードを有効にする
1. スマートフォンがMTPに対応しているか確認する
カメラ搭載のスマートフォンのほとんどはMTPに対応しており、デバイスとの間で画像をやり取りできます。ただし、まずはお使いの端末がMTPに対応しているかどうかを確認しておくと安心です。
2. 既存のMTPデバイスドライバーを更新する
WinXメニュー(Windowsキー+Xキー)を開き、デバイスマネージャーを選択します。一覧からお使いのモバイルデバイスを探し、右クリックしてドライバーソフトウェアの更新を選択すれば、デバイスドライバーを最新の状態に更新できます。
3. MTPデバイスドライバーをインストールする
ドライバーがまだインストールされていない場合は、デバイスをパソコンに接続してください。新しいデバイスを接続すると、必要なドライバーが自動的にインストールされます。この際、インストール処理を途中で中断しないよう注意しましょう。デバイスマネージャーに「このデバイスのドライバーがインストールされていません」というメッセージが表示される場合は、ドライバーの再インストールを検討してください。
4. MTPを手動で有効にする
場合によっては、メディア転送プロトコルを手動で有効にする必要があります。有効化の手順はスマートフォンのメーカーによって異なるため、お使いの端末のメーカー公式サイトなどで具体的な方法を確認してください。
5. USBデバッグモードを有効にする
Androidスマートフォンを使用していてMTPが動作しない場合は、USBデバッグモードが有効になっているか確認してください。これにより、問題の切り分けとトラブルシューティングがしやすくなります。
wpdmtp.infを使ってMTPドライバーを手動インストールする方法
新しいドライバーのインストールや既存ドライバーの更新でも改善しない場合は、エクスプローラーを開いて以下のパスへ移動してください。
C:\Windows\INF
このフォルダー内にwpdmtp.infというファイルがあります。そのファイルを右クリックし、インストールを選択します。
Microsoftは、メディア転送プロトコル(MTP)をサポートするための一連のクラスドライバーを提供しています。デバイスがMTPに対応していれば、これらのドライバーを利用できます。さらに、クラスドライバーをインストールするためのセットアップ情報(.inf)ファイルも用意されており、そのファイル名がWpdMtp.infです。
「インストール」をクリックすると、処理は数秒で完了します。その後、MTPが通常どおり動作するはずです。もし改善しない場合は、パソコンを再起動してもう一度確認してみてください。処理が完了したらパソコンを再起動し、MTPが正常に機能しているかチェックしましょう。
Windows 11/10でMTPを有効にするには?
Windows 11/10のパソコン側でMTPを直接「有効化」することはできません。できるのは、パソコンにMTPドライバーをインストールし、Androidスマートフォン側でMTPを有効にすることです。そのためには、スマートフォンをパソコンに接続した後、通知領域などに表示される「メディア転送プロトコル(ファイル転送)」のオプションを見つけて選択します。
MTPが動作しない原因は?
MTPが動作しない理由はさまざまです。非対応のスマートフォンを使用しているケースから、設定の誤りまで、原因は多岐にわたります。この問題に直面した場合は、本記事で紹介したすべての対処法を順に試すことをおすすめします。たとえば、まずスマートフォンがMTPに対応しているかを確認し、対応していればMTPドライバーの状態をチェックしたり、MTPを手動で有効化したりといった対応が考えられます。
この記事が問題解決の一助となれば幸いです。
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