Word 2013の「読み取りモード」完全ガイド|使い方から各種設定まで徹底解説

Microsoft Word 2013には、タブレット時代に合わせて新たに設計された「読み取りモード(Read Mode)」が搭載されました。従来のWordにも、印刷向けの印刷レイアウトやWeb公開向けのWebレイアウトなど、用途に応じた表示形式が用意されていました。しかし、読み取りモードはスマートフォンやタブレットといったデジタルデバイスでの閲覧に特化した、まったく新しいレイアウトなのです。
読み取りモードは、いわばレスポンシブWebデザインのような仕組みです。画面サイズに応じてドキュメントの表示が自動的に調整され、テキストだけでなく画像・動画・表などのリッチメディアコンテンツも最適な形で表示されます。また、タブレットでの閲覧性を高めるため、ページは縦方向ではなく横方向にスクロールする点も特徴的です。
読み取りモードでドキュメントを開く方法
まず押さえておきたいのは、「保護された表示(読み取り専用モード)」と「読み取りモード」は別物だという点です。保護された表示はセキュリティを考慮してファイルを読み取り専用で開く機能である一方、読み取りモードはドキュメントをより見やすく快適に閲覧するための表示モードです。目的がまったく異なるため、混同しないようにしましょう。

既定では、Word 2013で開いたドキュメントは読み取りモードで表示されます。ページの移動は矢印キーや画面上の矢印ボタン、マウスのスクロールホイールで行えます。また、Wordウィンドウ右下のスライダーを使えば拡大・縮小も自由自在です。特定のオブジェクト(画像など)を拡大したい場合は、そのオブジェクトをダブルクリックするだけでOKです。

読み取りモードへの切り替えは、主に以下の3つの方法があります。
1. ステータスバーの本のアイコンをクリック
Word 2013ウィンドウ下部のステータスバーにある、本の形をしたアイコン(3番目のアイコン)をクリックします。

2. リボンの「表示」タブから選択
リボンの「表示」タブにも「読み取りモード」ボタンが用意されています。

3. キーボードショートカットを使う
ショートカットキーに慣れている方は、「Alt + W + F」を押すことで即座に読み取りモードへ切り替えられます。
読み取りモードの各種設定
読み取りモードではドキュメントの編集ができないため、設定項目は限られています。その多くは、閲覧しやすいようインターフェースを自分好みに調整するためのものです。ここでは主要な設定項目を順番に見ていきましょう。
既定で読み取りモードが開かないように変更する
毎回読み取りモードで開かれるのが不便だと感じる場合は、以下の手順で既定の動作を変更できます。
- Wordの「ファイル」→「オプション」を開く
- 「全般」タブにある「電子メールの添付ファイルおよび編集可能なファイルを閲覧ビューで開く」のチェックを外す

これで、Wordは既定で印刷レイアウト表示になるため、すぐに編集作業へ取り掛かれます。
ナビゲーションウィンドウとコメントウィンドウ
読み取りモード中にWordウィンドウ上部の「表示」メニューをクリックすると、各種オプションが表示されます。最初の2項目が「ナビゲーションウィンドウ」と「コメントウィンドウ」です。
ナビゲーションウィンドウは、長文ドキュメントを読む際に特に便利な機能です。見出し・ページ・検索結果をクリックするだけで、目的の場所へ素早くジャンプできます。前後に頻繁に行き来しながら資料を読みたいときに重宝します。

読み取りモードでは元のドキュメントを編集することはできませんが、コメントの追加は可能です。社内でドキュメントを何度もレビュー・修正するようなビジネスシーンでは、この機能が非常に役立ちます。
コメントを追加したい場所で右クリックし、「新しいコメント」を選択するだけで入力できます。

列の幅(Column Width)
読み取りモードはレスポンシブデザインのように画面サイズへ自動適応するため、横長のディスプレイでは最大3列表示まで対応します。既定では本のように2列で表示されますが、より広いレイアウトで1列表示にしたい場合は、「表示」→「列の幅」から変更できます。選択できるのは次の3つです。
- 狭い(Narrow)
- 既定(Default)
- 広い(Wide)

ページの色(Page Color)
白背景に黒文字という既定の配色ではなく、反転させた黒背景に白文字で読みたいという人もいます。その場合は「表示」→「ページの色」→「反転」を選択しましょう。「ページの色」メニューには以下の3つの選択肢があります。
- なし(None)
- セピア(Sepia)
- 反転(Inverse)
目の疲れを軽減したい方は、暖色系の「セピア」もおすすめです。

レイアウト(Page Layout)
読み取りモードでは、既定で横方向にスクロールします。縦スクロールの方が使いやすい場合は、「表示」→「レイアウト」→「紙レイアウト」に切り替えることで、従来のような縦方向スクロールに変更できます。

まとめ:読み取りに集中できる環境を作る読み取りモード
筆者の体験でも、タブレットでの資料閲覧や、ノートPCでの3列レイアウト表示において、読み取りモードは非常に有用でした。画面サイズに応じて表示が完璧に調整され、インターフェースも最小限に抑えられるため、編集作業ではなく「読むこと」に集中できます。余計な要素が排除された没入感のある環境は、長時間のドキュメント閲覧を快適にしてくれるでしょう。
あなたはWord 2013の読み取りモードをどう活用していますか?タブレットでドキュメントを開く機会が多い方にとって、他のレイアウトと比べて読み取りモードにはどんなメリットがあると感じますか?ぜひ感想を聞かせてください。
-
CPUストレステスト完全ガイド|やり方・注意点・おすすめツールを徹底解説
ハイエンドなデスクトップPCの組み立てに多額の費用をかけたり、本格的なゲーム体験のために高性能ノートパソコンを購入したりする方は少なくありません。動画編集のために古いマシンを刷新したばかりという方もいるでしょう。しかし、いざ本格的に使い始める前に、CPUストレステストを実施しておくと安心です。このテストにより、コンピューターの頭脳であるCPUが、高負荷のアプリケーションやリソース集約型のゲームに十分対応できるかどうかを事前に確認できます。 本記事では、CPUストレステストの基本概要、テスト実施時に押さえておきたいポイント、そして実際に利用できるテストツールについて、基礎からわかりやすく解説しま
-
ファイルレスマルウェアとは?仕組み・攻撃手法・対策を徹底解説
マルウェアにはさまざまな種類や脅威レベルが存在します。その中でも特に危険とされるのが「ファイルレスマルウェア(Fileless Malware)」です。 「ファイルレス」という名前から、ファイルが関与しないのにどうやって感染が広がるのかと不思議に思う方も多いでしょう。たとえば、何もファイルをダウンロードしていないのに、どうして自分のPCが乗っ取られてしまうのか――疑問に感じるのは当然です。 ここで、攻撃者の思考に少し踏み込んでみましょう。攻撃者がファイルレスマルウェアを使う理由は以下の通りです。 通常の状況ではアンチウイルスソフトに検知されにくいため(その理由は後述します) 検出対象となるフ